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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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みんなでプロレス!イッちねんじゅー!!

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どうも!!流星仮面二世です!!

みなさん、新年あけましておめでとうございます!!

さあ、というわけで新年一発目です。

もちろん、こちら!!

「ブシモ 5th ANNIVERSARY WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム」

観戦記です。さっそくいきましょう!!

さぁ今回観戦しますはですね、ボクと、おなじみ幼馴染で親友の流星仮面二号こと古武術介護の岡田先生。そして息子、流星仮面三世と三世の親友の81くんという、世代を越えたW親友コンビでの見参でございます。

とにかく今大会ですね~、前売りチケットがすごい売れ行きということで、会場入る前からドームの周囲はものすごい人です。

この人波のエネルギー・・・まさにドームに吸い込まれていくファンが水、戦いしレスラーがマイナス・プラスの電極とするならば、これから行われるレスラーの技の凌ぎが電流、そしてそれにより発せられるファンの声援は電気分解で発せられた、クリーンながらも効果的なエネルギーを生み出す水素のようであります。まさにドーム全体が水素発電所、戦いのハイドロジェン・パワープラントの佇まいか!?それとも液体水素、あの日本初の純国産ロケットを基に開発されたH-2Aロケットの燃料のように、レスラーの生み出したファンの声援という燃料が爆発的威力で宇宙に、選手を未知の領域まで送り届けるか!?まさに驚天動地、天地創造の東京ドームだー!!

あ~・・・

あ~ドーム大会ですね、第0試合から数えて全部で10試合中、8試合が選手権試合。これはすごいですね~。そんな中でのファンの注目はなんと言っても、まさかの参戦のクリス・ジェリコvsケニー・オメガ、そしてメインのオカダvs内藤ですね。

開場前の周辺見渡すとロスインゴ・グッズを身に纏った圧倒的多数のファンです。昨年のG1から内藤ファンが待ちに待った晴れ舞台ですね。ボクの知り合いにもこの内藤見るだけがために今回会場に足を運んだ熱烈なファンがいらっしゃいます。これは、昨年のあの両国での爆発的歓声がドームで再現なるか・・・といった感じです。

そしてちょっと気になったのが、今回ですね、外国人ファンですね。すごい見かけますね。東京ドームでのプロレス観戦、ボクは今回で15回目になりますが、この外国人ファンの数は初めて見ます。一昨年にWWEを観に行きましたが、ちょっと彷彿させますね~。この現象が一体何を意味するのか?ボクはのちほど知ることになります。

そしてオカダファン。オカダグッズを身に付けしファンはロスインゴに比べればそれほど目立ちませんね。ちなみにボクの隣でオカダファン・オーラを発しまくる三世は、ヘビーレイン・パーカーに、今日一緒に来た親友の81くんからプレゼントしてもらった友情のオカダTシャツに身を包み、頭には発売と同時に即売り切れになってしまったオカダのレインメーカーキャップ、しかし直筆サイン入りでちがいを見せつけ、腕にはフランク三浦と新日本がコラボしたオカダカズチカの腕時計と完全武装。そしてもちろん応援用マフラータオルとバスタオルも完備です。三世のグッズが大器晩成、気持ちは意志堅固、そして面構えは威風堂々だ。だが万全にして放った一言は

「ロスインゴ親子、見つけたらただじゃおかねぇ~」

ま、まだやる気か?こ、こいつはすごい試合になりそうだぜぇ・・・

さあ試合です!!今回もテレビは見ず、会場で見たままを書きますよ!!


第0試合 1分時間差バトルロイヤル ~ニュージャパンランボー~

まずはこちら!!実は毎回、これを一番楽しみにしておりますが・・・

今回は21人参加と発表があり、今年もあっと驚くレジェンド登場するかな~と、登場順にメモっていましたが現れず・・・意気消沈のまま、あれよあれよという間に、とうとう20人目を迎えてしまいました。

今年はそういうのないのかな・・・と落胆していたそのとき、な!?UWFのテーマ!?一体誰が!?

放送席にいた山ちゃんが立ちあがり上着を脱ごうとする姿がビジョンに映し出されますが、いやそんなはずは・・・やはり、そんなはずはありませんでした。時を同じくして入場してきたのは、なんと!!

垣原賢人!!

「かきはらぁー!!」

おれのレガリテートがイッキにスイッチオン!!隣のカップルはボクの声にびっくりしているが、たわけ!!びっくりしているのはおれなんだよー!!

ああ寒気が止まらない・・・昨年の夏に復帰したとは聞いてたが、それは藤原とのスパー形式だったので・・・まさか最後の最後にここで垣原が出てくるとは・・・

リングに上がる垣原。細くなったなぁ・・・大丈夫なのかなぁ・・・いろんなことが頭を過りますが、ミドルキックを果敢に繰り出し天山、小島と戦う垣原を見て、ボクは叫ばずにはいられませんでした。

「かきはらぁー!!マシンガン掌底っー!!」

垣原を知らないファンが圧倒的多数にして、チーズバーガーが笑いを誘う動きをしたために目立ちませんでしたが、ふたりが天山、小島相手に対峙して見舞ったときの垣原の掌底にボクは感無量でした。最後はチーズバーガーにカッキーカッターを決め優勝。カッキーカッター見たよ~!!垣原、こんなに・・・よかったなぁ・・・

最後にマイクを持つ垣原の言葉は、自身のことでなく高山へのエールでした。このとき垣原のTシャツが初めてハッキリ見えました。

高山のだったんですね・・・

いろんなもの感じました。最高の第0試合でした。


第1試合  IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
SHO、YOHvsニック・ジャクソン、マット・ジャクソン

さて、第1試合、王者チームは初防衛戦・・・と見始めたら、なんと目の前で地上波のオープニング撮りが始まりました。

蝶野、松木さん、AKBさんが見えます

昨年はたまたまオープニング撮りに遭遇しましたが、いやぁ~まさか2年連続でこれ見るとは思いませんでした。

さて試合は、キャリアがある分、ジャクソン組の方がうまかったように感じました。お互い、一見いいテンポでやり合ってるように見えましたが、ジャクソン組の方が試合が見えていて、試合運びに余裕がありましたね。なので小松、田中の方がチャレンジャーチームのような、そんな感覚になりましたね。

でも、それがあったから、昨年の両国の凱旋のときには見られなかった小松と田中の一生懸命さが現れて、ボクはすごいうれしかったです。ダブル逆片エビ固めのときボクの後ろの席の方々が、なんかヤングライオンみたいだな~って言ったんですが、ボクはこれでいいと思いました。この日、一番いいシーンだと思いました。凱旋してイメージチェンジしましたが、派手な技の中にも、こういう技、続けてほしいですね。タイトルは失っちゃいましたけど、価値ある試合だったと思いますね。

あと、最後にひとつ・・・ロッキー・ロメロって前回の小松と田中の凱旋の両国もこの試合も、マネージャー的な立ち位置なんですよね?

プロレスの試合で会場に出てくるマネージャーの立ち位置というのは、隠し味でありスパイスなんですよ。試合の折々で、会場を煽って試合を引き立てつつ盛り上げつつ、でもレスラーよりも目立ちはしない。こうすることで自身のチームも相手のチームも引き立って、試合がおもしろくなるわけなんですよね。パーシープリングル三世とかジム・コルネットとか、そういったのうまかったですよ。自分がどうあればお客さんが熱狂して、試合がおもしろくなるか?彼らは自分の立ち位置をいつも考えていました。

そこいくと、ロッキー・ロメロはなんなんでしょうか?ただ、一緒に出てきてそこにいるだけで、結局のところなぁ~んにもしていませんよ。まったく面白味がない。ボクには意味がわからないです。

プロレスの試合出なくなって、マネージャー的になって・・・まだ、いちレスラーとして人気あり、いるだけでファンが喜ぶ存在だったならあれですけど、そういう存在でもなかったですよね?でも、いるだけでいい?天下りの役職じゃないんですから、もうちょっと引き立て方を考えるとか、相手チームにやられるムーブ考えるとか、もう少し勉強した方がいいとボクは思いますけどねぇ・・・ちがうのかなぁ?


第2試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ガントレットマッチ 各60分1本勝負

タイチ、飯塚高史、ザック・セイバーJr.
ハンソン、レイモンド・ロウ、マイケル・エルガン
バレッタ、矢野通、石井智宏
田口隆祐、ジュース・ロビンソン、真壁刀義

○バレッタ、矢野通、石井智宏vs●タンガ・ロア、タマ・トンガ、バッドラック・ファレ 

う~ん・・・3WAY、4WAYに比べればまだ見れるんですが、どうしても試合が連続するのでチームとしては短期決戦にならざるを得ないですよね。なのでチームのよさがあまり見れない、よさが出る前に終わってしまう、悪い意味ではないのですが、どうしても"流し"に見えてしまうのが残念だと思いました。

しかしもったいない。ハンソン、ロー、エルガンのチームなんかすごいいいですよ、これ。純粋な選手権試合でタンガ・ロア、タマ・トンガ、バッドラック・ファレvsハンソン、レイモンド・ロウ、マイケル・エルガンとかじゃダメなのかな~?やはりボクの考えは時代遅れなのかしら?


第3試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
飯伏幸太vsCody

これはスタイル的に試合でマッチするのかな?と思ってたんですが、余計な心配でした。よかったですね~この試合!!

いつも言ってますがコーディ、うまいですね~。会場のファンの煽り方、間の取り方がさすがです。で、今回はそこに飯伏が動きで魅せるんで、最高のマッチングでしたね。

コーディは日本登場時からすると少し試合テンポが早くなったような気がしました。これが意図的に、日本に合わせてやってたとしたら、ものすごいレスラーですね。コーディに飯伏。70年代、80年代、90年代、そして今・・・どの時代に出現しても通用するふたりの試合、よかったです。


第4試合  IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
デイビーボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャーvsSANADA、“キング・オブ・ダークネス”EVIL

これ・・・見ましたか?これはよかったですね~。

まず試合前、両チーム対峙しましたね。どうでしたか?うわっ!とか、あれ?って思いませんでしたか?

スミスとアーチャー、対峙するときリング中央を陣取って、上から見下ろして威圧かけて、まず相手を圧倒したんですね。身長、体の大きさがはるかにちがうのも有利に働きますが、このリングを陣取るということで制圧力を出すわけですね。向かい合ったSANADA、EVILは実際は対峙したとき怯んだりはしてなかったかもしれませんが、ビジョン的には格下、小兵にすら見えてしまいました。飲まれたなぁ~と、ボクは感じましたね。

試合も、試合開始から終了まで8割はスミスとアーチャーが主導権握ってましたね。とにかく攻める。だからって、飛んだり跳ねたり余計なアピール入れたりはないんですよ。動きながら圧倒的な火力の攻め、これで試合をしていくんですね。パワーは言うまでもなく十分だし、この大きさなのに機敏に動くんですよ。アウトローな攻めが多いようにも見えますが、技もひとつひとつちゃんとしています。こういうタッグチーム、かつていましたよね。

試合はSANADA、EVILが最後に盛り返し勝利はしましたが、新日本でロスインゴとして活動してきた中で、いやデビューしてから最も窮地に追い込まれた試合だったのではないでしょうか?

これまでロスインゴとしてEVILはパワーファイトで、SANADAはスピーディなファイトで新日本内で暴れまわってきましたが、とはいえ今の新日本のレスラーは、どこかスタイルが共通していて試合の仕方が共有してしまっている点があるように感じます。で、レスラー同士が、その点に慣れてしまってるというのが否めないですね。そうなると同じものしか見えなくなり試合での進歩や発展が止まってしまうんですよ。だからスミス、アーチャーみたいな今の新日本にまったくない試合のやり方、こういうスタイルのレスラーが試合するということは、すごく大事なことだとボクは思います。タッグだけでなく、シングル戦線にもゼヒ絡んでほしいですね。


第5試合 NEVER無差別級選手権試合 敗者髪切り&ノーセコンド・デスマッチ 60分1本勝負
鈴木みのるvs後藤洋央紀

最近は"勝負に勝って、試合に負けた"なんて言葉、聞かなくなりましたが、この試合でそれを思い出しました。この試合は入場から退場まで、すべて鈴木みのるでしたね。これだけ空間を支配して印象を残す、本当にすごいですよ。すごい域に入ってきたと思いました。

しかし後藤は・・・どうなのかなぁ?今の自分をどう思ってるんですかね?リアルに混沌のままでいいのかなぁ・・・


第6試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチ 60分1本勝負
マーティー・スカルvsKUSHIDAvsウィル・オスプレイvs高橋ヒロム

何回か書いてますけど、この○WAYってなんとかならないのかなぁ?まったく興味持てないし、なにより何だかわかんないんですよ。

でも会場は声援すごいし盛り上がるんだよなぁ~。実際何度も行われてますし、見ててもみなさん楽しそうなんですよ。なので、これはやっぱりボクの考えが古いんでしょうね。もうあんまり突っ込まないようにします・・・


第7試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
棚橋弘至vsジェイ・ホワイト

申し訳ないですが言わせてもらいますと、これはちょっと・・・いい評価できませんね・・・

ジェイ・ホワイトですね。このレスラーはなんなんですか?何をしたいのか?どんなプロレスしたいのか?さっぱりわからないですよ。海外遠征してきて、帰ってきて棚橋に挑戦するわけじゃないすか?しかもドームのセミですよ。何のために試合して、何のための戦いなんですか?技で魅了するわけでもないし、憎たらしく振るまい客を煽るわけでもない。なにしても中途半端ですよ。

何を中心に試合を組み立てるのか?見た感じヒール路線?なんですよね?でしたら、この試合だったら棚橋の痛めているヒザ、もっと攻めないとダメじゃないですか?技で攻めるのもいいですし、ファンに憎まれようが、イスでメッタメタにするくらいしてもね、ボクはいいと思いますよ。そうしないと自分のよさも棚橋のよさも試合で出ないですよ。あれでは棚橋がかわいそうですよ。試合が組み立てらんないですよ。

技も低空のバックドロップや、フィニッシュ、ちょっと名前わかんないんですが、あの大外刈り返されたみたいな技ですよね。そういった技を使うなら、それに行くまでの流れ、試合の組み立て、もうちょっとしっかりさせた方がいいんじゃないかなと・・・思いましたね。

会場内のファンのモヤモヤ、正直スゴかったですよ。棚橋が勝ったあと会場がワァーってなりましたけど、それは正直、棚橋勝ったー!!というものでしたか?あーやっと終わったー!!実は多くの人が、そういう心理ではありませんでしたか?けして大げさな話でもないし、揶揄しているわけではありません。そう感じさせてしまうものがあったんですよ。これはレスラーとして致命的、最もやってはいけないことですよ。

まだお若いし、体もあります。マスクもいい。将来、外国人エースになるくらいの勢いを今後は感じさせて欲しいですね。がんばれ!!


第8試合 ダブルメインイベントⅠ IWGP USヘビー級選手権試合 ノーDQマッチ 60分1本勝負
ケニー・オメガvsクリス・ジェリコ

この試合のことは、いろんなところで書かれると思うんで、ボクは会場の様子を見た感想をお伝えしたいと思います。

今回は外国人のファンが多いと最初に書きましたが、まさしく場内も至るところに外国人のファンの方がいらっしゃいました。現在、新日本プロレスワールドの契約者の2割が外国人ということだそうで、この辺りの影響があってかとは思いましたが、今回はちがった理由もあったように感じました。

ボクはスタンドの1Fの前から3番目に座っていたのでアリーナの南側がよく見えました。この南側の一番後ろから、前へ3、4列目くらいまででしょうか?このあたりには特に集中的に外国人のファンがいたんですね。見ていると、みなさんバレットクラブやロスインゴのグッズ身に付けてる方が多くいまして、第0試合からそれぞれ、好きなレスラーのことを応援し楽しんでいるのがわかりました。

しかしジェリコの試合になったときの反応です。これはとにかく印象的でした。まず入場、ソワソワ感がただならなくなり、いてもたってもいられないような、そんな空気になってきました。そしてジェリコ登場で、まさにトランス状態に突入したかのよう。先ほどまで各々、好きなレスラーへ声援を送っていたファン達が一斉に手を振って

「Y2J!!Y2J!!」

と、まさに一体となって声を出し始めたんです。

試合ではジェリコ攻勢ではもちろん歓喜、歓声です。試合のヤマ場にはひとりが手を広げて振り向いて、ちょうど音頭を取るような形で声をあげてワァーっとやったりもしました。で、みんなでワァーってなるんですよ。劣勢ではY2J!!Y2J!!と一斉にコールが湧きます。2Fでも外国人ファンの一角があったようで、そちらからもコールは聞こえてきました。

Y2Jは日本人からではなく必ず外国人ファンから起き、ケニー!!という声は日本人からだけしか、少なくともボクの聞こえる範囲では起きませんでした。なるほど~・・・思わず唸りました。

さらにです。ボク座っていたところ、ちょうど選手が退場してきて控え室に入る退場口のほぼ真上だったんですよ。なのでここが見えたんですが、ジェリコの試合始まったらレイモンド・ロウ、バレッタ、ジュース・ロビンソン、そして三世のところからはオスプレイも見えたと言っていました。そう、試合終わった外国人レスラー達が退場口のところにわざわざ出てきて、直接試合を見始めたんですよ。

これなんですが・・・

わかりますかね?

控え室にはモニターがあって試合は見れるんですが、直に見に来て、何かを話ながらですね、最後まで試合見ていたんですね。これはちょっとない光景じゃないでしょうか・・・いや~驚きましたねぇ・・・

一般の人が心を奪われる、これはもちろんなんですが、外国人のレスラーにおいても、ジェリコは憧れの存在、ということなのかなと・・・感じましたね。

今、新日本プロレスには日本人の新日本プロレスのファンがいますよね。そして外国人の新日本プロレスのファンがいます。WWEも同じく、日本人にも外国人にもファンがいます。そしてレスラーがいます。そういった中において、ジェリコにはプロレスの枠を超越したものがあったんだなぁと思いました。

海外でジェリコがこれまでどうあって、それを見てきた人たちがどんな影響を受けながら育ってきたのか・・・ファンにとってはカリスマ、レスラーにとっては憧れ・・・ジェリコ、ボクらなんかで言えば猪木みたいな存在なんだと思いました。


第9試合 60分1本勝負 ダブルメインイベントⅡ IWGPヘビー級選手権試合
オカダ・カズチカvs内藤哲也

さあメインです!!先ほどの試合、試合も会場もすごかったですが、メインが始まる寸前になると空気がガラッと変わりました。会場全体がものすごいボルテージです!!

内藤、入場してきました。この広いドームにおいて7割くらいになるでしょうか?ロスインゴのグッズを身に着けたファンの様子が伺えます。さあ、どうなるか?と思ったら、んん!?歓声もちろん、すごくありましたけど、そこまでは・・・あの両国のような爆発力はないですね。予想していたよりはだいぶおとなしめです。大会場だからそんな気がしたのでは?という感じでもなくボクの周囲も静かです。ちょっと意外でしたねこれは・・・

オカダの方はいつも通り、安定した歓声ですが、三世は早くもトップギア状態でオカダー!!を連呼です。その姿に圧倒される親友81くん・・・さすがの仲良しも、初めて見るプロレスモードの三世にたじろぐばかりです。

試合は、序盤から内藤が飛ばしていきましたね。早々からリング内、場外とオカダの首を狙い撃ちし、スイング式のDDT、雪崩式のリバース・フランケンシュタイナー、そしてグロリアから、かわされましたがスターダストプレスをも繰り出します。しかしピンチに変わりありません。内藤の作戦は短期決戦でしょうか?

「オカダー!!」

声援が飛びます。昨年のケニー戦では叫びすぎて喉がやられてしまい、途中から「オぁぁー!!」になってしまった三世でしたが、今日は万全のようで声が通ります。すると、雰囲気に誘われ刺激を受けたか?同じ柔道部ですが、あまり声を出さない81くんもなんとオカダへ声援を送ります。

「ぉかだぁ~」

「ち、小せぇなぁ!!」

親子に挟まれ同時に突っ込まれる81くん。しかしです。

「お父さん、単独の声援はオカダの方が多くない?」

という三世。実は今日、ドームに着いてロスインゴ仕様のファンのあまりの多さに"まずい"と感じていたというのです。あの天龍の引退試合でのアゥエーの悪夢がよみがえってきたのかもしれません。しかし確かに一斉なコールなら内藤が上でしたけど、ひとりひとりの声援は、少なくともこの1Fスタンドはオカダの方が多いです。しかも、男性と小さい子からが多い気がします。先ほどから後ろの席から、三世と互角に渡り合うくらいに小さい女の子が

「オカダーがんばれー!!」

と一生懸命応援しているのも聞こえてきます。子供の声援・・・そういえば今日、初めて耳にしたかもしれないなぁ。

そんな声援に呼応したかのようにオカダも技を繰り出します。ロープに逃げる内藤を豪快なジャーマン・スープレックスに切って取り、レインメーカー一閃!!これは!!と思うのも束の間、内藤はダメージの中、決死のデスティーノ!!その後、勝負はデスティーノ、レインメーカー、デスティーノ、ツームストーンという返し返しての攻防を展開します。戦う因果応報、技の目挑心招、まさに目で挑み心で招くシーソーゲームが展開されていきます。やがてデスティーノを旋回式ツームストーンで返すオカダ。オカダファンの歓喜か、内藤ファンの悲鳴か・・・会場がこの日一番の歓声を上げます。そしてクライマックスはレインメーカーでした。

思えば2014年1月4日。その日はメインがセミに降格してしまったあのオカダvs内藤が行われた日にして、ボクが98年の猪木の引退試合から16年ぶりに東京ドームのプロレスに訪れた日でした。そして息子の三世と初めてプロレスに一緒に行った日でもありました。

あの日は正直、オカダvs内藤の試合はなんだかわかりませんでした。ボクの知識がなかっただけでなく、正直クオリティーが高い試合とは言えなかったからです。好みもしかり、やっぱり今のプロレスは水が合わないなぁ・・・しかしそんな思いも吹っ飛ばし、現在のプロレスへの意思をくれた、そしてプロレスに無知でプロレスに興味のなかった小学校3年生の子を、プロレスへと誘った一発のドロップキック・・・あれから4年。同じカードのメインは、その攻防で魅了し会場のファンの目を釘付けにしていました。

しかし、終わってみればオカダの快勝。ふたりの対決、4年もの道のりを経て迎えたこの日に感じたことは・・・オカダというレスラーは、変わらないんだなぁということでした。

三世にヤングライオン時代のオカダの試合見せてもらうときがあるんですが、使う技やアピールこそ変化ありますが、基本的な試合の組み立て方、間や流れって早くから出来上がっていて、昔から現在に至っても、あまり変わっていないように感じます。でも、それがパターンにならない。パターンでも、そう感じさせない何かがある・・・持って生れた"才"なのかもしれません。インタビューなどの受け答えも、若いときから現在まで基本ブレがないです。自分の中に確固たる信念があるんで変わらないんでしょうね。純粋なんですよ。だからずーっとオカダなんですよ。だから王者として輝けるんだろうなぁ・・・

今のプロレスにはもちろん好きなところもあるし、不満もあります。しかし、そんな感情が持てるのもプロレスが今、世の中にあるからなんですよね。世の中にあるから、昔からの親友や息子、その親友と同じ話ができる。小さな女の子も一生懸命、応援できるんですよね。そんなプロレスの心地好さに、感謝です。

また行こうぜ!!

というわけで本年も、駄文、長文で更新、コメ返し遅いですが、よろしくお願いいたします!!

最後までありがとうございました。





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