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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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OH!!FANTASTICA!!

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どうも!!流星仮面二世です!!

さあ今回はですね、新日本プロレスとメキシコCMLLの祭典

「NJPW PRESENTS FANTASTICA MANIA 2018  1.21後楽園ホール」

観戦してまいりましたので、いってみますよ~。

いやぁ~久々の聖地・後楽園ホールですよ。息子、三世は初見参。ボクは2007年12月20日に行われましたリアルジャパンプロレス、ストロングスタイル~ALL or NOTHING~以来、実に10年ぶりになります。

あのときはメインが初代タイガーマスクvs鈴木みのる、ですよ。平日だったんですがお客さん結構入ってましてですね、メイン盛り上がりましたね~。で、このときは飯伏幸太ですね。石川雄規とタッグ組んで試合出たんですよ。メジャーになる前の飯伏の貴重なシーンでしたね。

と、まあ話し出すとホンワカして長くなるんで・・・いや、ホンワカもしてられないんですよ。毎年、後楽園ホールはFANTASTICA MANIA事変ですよ。

この大会、一昨年くらいにテレビで三世が見ていて、横目で見てて、あれ?こんなのあるんだ~と知りましてですね、新日本の選手らがお祭り的に普段見せない仕様なんかしたりしてですね、すごいおもしろそうだなと思いまして、一度行ってみようかという気持ちになったわけなんですよ。しかしフタを開けてみたらというわけで・・・

そう毎年ですね、このFANTASTICA MANIAってものすごい人気で一般発売じゃチケット取れないんですよ。あまりの人気にファンクラブ先行予約で早々と売り切れてしまうため、一般発売時にはチケットはすでに乾枯状態。そんな中でのチケット争奪戦は、まさしく瞬殺劇・・・一般発売の発売開始時間と同時に受付しても、まぁ取れません。運が良ければ単数なら取れるかもしれませんが、ペアで取るような複数は無理ですね。それくらいハイレベルな攻防なんですよ。まさに新日本と新日ファンクラブのチケット・インサイダー取引疑惑、暗黙のファンクラブ限定イベントと言っても過言ではない大会なんですよ。

で、そんな苦汁を舐めた日々から昨年。初秋に息子の三世がファンクラブに入ったので、今年はもしかすると取れるんじゃないかと先行予約したのが昨年の10月27日ですよ。で、11月8日に抽選日(取りたい座席に第1希望、第2希望の抽選があるんです)で当選の通知が来て、やっとこ取れたというわけなんですよ。ね~、こんな前からやってるわけなんですよね。これじゃ一般発売が苦戦するのも無理ないですよね。

というわけで、今年は行けるぜ~と意気揚々。今回はですね、ネグロ・カサス参戦ということもあり、ボクはどうしても行きたかったんですよ。戦う伝統芸能、ルチャリブレの能楽宗家とも言われるカサス家の父ペペ・カラスから受け継ぎし本家ラ・マヒストラルですね。これをね~自分ももちろん、ぜひ三世に見てほしくてですね。一番の楽しみとしていました。

三世の方は昨年のオカダの鉄拳コラボの、あのマスクマン仕様がとにかくかっこいいと、今年はどんな仕様でやるのかな~と、年が明けてから楽しみにしていました。

ところが!!

1月9日早々、こちらにコメントくださるヨンペイさんから

「流星さん、カサス欠場みたいですよ」

という一報が・・・な、なんだってー!!

どうやらカサス、肋骨骨折というケガをしたらしく、今回は見送りとなったそうなんです。ケガ、これは仕方ないです。一日も早く治るよう祈るばかりです。が、しかし・・・やっぱりヘコむなぁ・・・

しかも、駄目押しに今回はオカダが後楽園ホール3日とも出ない。三世のテンションはやや低めですが、今日はプロレスファンなら一度は通らなければならない後楽園ホールのデビュー戦。気を取り直して、ここはルチャリブレを純粋に楽しんで参りましょう。

ということで、まず、開場前。一応、応募してみたファンクラブの撮影会に当選したのでちょっと早めに現地入りしたところ、なんと会場入りのため歩いていたOKUMURA選手発見。日本人としてメキシコ・マットに単独渡り13、4年も最前で活躍している大ベテランです。さっそく握手してもらい、親子でニッコニコです。

と、その後、後楽園ホール前にいると、CMLLの選手陣が次々会場入りです。

地味に入ってきて一瞬わからなかった大レジェンドの大陸王子アトランティス

珍しい現世人類バージョンのバルバロ・カベルナリオ

ゲレーロ兄弟は会場入りというより選手入場

「なんか、いっぱい握手できたよ~」

続々登場する選手達に三世は大興奮。よかったテンション上がってきたね~。そうだねぇ~最近は地方で選手の入りが見れないことも多いので、これ、こういう入り待ちはいい体験になりましたかね。

その後、三世がファンクラブ撮影会で写真を撮ると・・・

アンヘル・デ・オロという選手でした

いよいよ入場し、開始です。リングアナもメキシコの方で、コール後にオープニングのCMLLのテーマ曲(だと思います。わかんないですけど)が流れると会場は一体となり手拍子が起きます。この一体感は通常の新日本のときとはまた一味ちがいますね~。とにかく熱気がすごいです。ボクこの日、マスク着けてたんですが試合開始したとたん暑くてたまらなくなりました。

そしてボクの正面にはサムライTVの放送席が見え、遠いですが真夜中のハリー&レイスでおなじみ実況の清野茂樹さんの姿がよく見えます。初めて実物見ました。うれしいなぁ~。

では試合です。

第1試合 20分1本勝負
スター・ジュニア、ドロンvsディストゥルビオ、プーマ

いやぁ~、試合開始がゴングでなく笛ですよ。これは伝統的でいいですね。

で、第1試合なんですが、新しい世代のルチャドール、ひとりもわからないです。すいません・・・

印象に残ったのはプーマという選手ですね。身長はそれほどではないですが、この中では横がしっかりしてて大きいです。しかし動きはいいですね。ルチャリブレでは珍しいボー・アンド・アローなんかも使いました。そしてフィニッシュが、なんとラ・マヒストラル!!あれ?これはなんかおかしいな?と思って調べたら、この選手なんとネグロ・カサスの甥っ子だそうな。いやぁ~諦めていた正統血統のラ・マヒストラル見れましたよ!!よかった~。

第2試合 20分1本勝負
田口 隆祐、フエゴ、ソベラーノ・ジュニアvsSHO、YOH、OKUMURA

これもメキシコの選手わかりませんが、田口組の選手はすごい入場テーマでメキシカンな躍りするレスラーなんですね。これと一緒に田口も躍り、はてはレフリー、リングアナまで躍るという・・・おもしろかったです。

試合ではOKUMURAのセコンドに筋肉質な女性マネージャーらしき人が大活躍。誰かな?と思ってよく見たら、なんと下田美馬ですよ。スイートハーツですよ。なつかしいなぁ~。下田、リング下から客を煽ったり相手を煽ったりして、よかったですね。リングに上り田口と対決もしました。もう47、8歳くらいになりますよね。しかし、おキレイでしたよ。あ、あとロッキー・ロメロ。こないだのドームとちがって今回はかなり仕事してましたね。やられっぷりがよかったです。

第3試合 20分1本勝負
川人拓来、KUSHIDA、アトランティス、小島聡vsBUSHI、高橋ヒロム、内藤哲也、ルーシュ

日本のロスインゴに本家ロスインゴが加わった豪華な8人タッグです。それでですね、先ほど選手の会場入りにちょっと触れましたが、実はこの日、ルーシュの会場入りがみんなと時間ちがってちょっと遅かったんですね。開場後、混んでたんでボクらちょっと並ばないで待ってたんですが、そのとき三世が

「お父さん、ルーシュ!!」

声に振り向くと、ベージュっぽい色のパーカーをすっぽり被りバッグ(リュックだったかも)を背負ったルーシュが後ろから我々親子の真横を歩いていきました。いやぁ~何が驚いたかってルーシュ、でかいですね。いや、でかいと言っても、もちろんすごい体してましたが身長や体重が際立ってでかいの"でかい"ではないんですよ。プロレスラーとしての威圧感ですね。これがすごくて、大きく見えました。レスラー見慣れてますけど、久々にこの感覚になりましたね。ルーシュ、後楽園ホールのエレベーターでなく、おそらく展示場の方の階段から入ったんでしょうね。歩いていく後ろ姿を迫力に押されながら我々親子は最後まで目で追ってました。しかし不思議なことに結局他のファンは誰も気づかなかったんですよ。

「みんなロスインゴのグッズ着たりしてロスインゴロスインゴってやってるわりに気づかないんだね?気づかないもんかなぁ?」

と三世。確かに・・・意外な光景でした。

って、全然試合の話をしてないですね。すいません・・・

というわけで川人の見事なドロップキックです(撮影・流星仮面三世)

第4試合 CMLL兄弟タッグトーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハvsグラン・ゲレーロ、ウルティモ・ゲレーロ

兄弟タッグのトーナメントなんですね。家族から親戚までプロレスラーというのは昔からメキシコの特色で兄弟タッグも多かったでしたが、今だ兄弟タッグ組めてトーナメントまで出来るというのはすごいことですね。

グラン・ゲレーロのコスチュームの飾り、ちょっとビジャーノ思い出しました。こういうのいいですね。そういえば今はマスカラスとかカネックがやってたみたいなアステカ戦士のコスチュームなんて着るルチャドールいないんだろうなぁ。

第5試合 CMLL兄弟タッグトーナメント1回戦 時間無制限1本勝負 
ドラゴン・リー、ミスティコvsクアトレロ、サンソン

ドラゴン・リーとミスティコ、兄弟だったんですね。すごい兄弟だなぁ。動きすごいですね。特にミスティコは飛びつきのウラカン・ラナは無重力ですね。"フワッ"という言葉がこれほどぴったりする動きもないです。オスプレイやリコシェとはまたちがうんですね~。もはやお家芸、名人芸の域です。

対戦相手のクアトレロ、サンソンは馬をモチーフにしたイメージの白いマスクで、白いショートタイツという仕様でした。これ、今風なルチャドールみたいな派手さがなくてボク個人的には好きですね。ダブルで見舞ったトペ・スイシーダも真っ直ぐ行く本来のルチャリブレのトペ・スイシーダで、よかったなぁ。戦い方をもっと古風にしたらボクらの世代には人気出そうな、そんな気がしました。

第6試合 NWA世界ヒストリック・ウェルター級選手権試合 60分1本勝負 
ボラドール・ジュニアvsバルバロ・カベルナリオ

メインは選手権試合ですが、ヒストリック・ウェルター級とありますね。ヒストリック、歴史的価値や由緒なんて意味のようですが、これは90年代にあったジュニアの8冠のひとつだったNWAウェルター級と同じ?なんですかね?あれウェルター級じゃありませんでしたっけ?

カベルナリオ、何年か前にスーパージュニア来ましたね。原始人仕様ですが、見かけによらずすごい身体能力だったのでよく覚えています。相変わらずすごかったですが、この選手は飛び技もちろん使うんですが、他の選手てちがって回転してのそれはあまりやらないんですね。こういうところに個性があっていいですね。特にトップロープから場外へのプランチャ・スイシーダ、これ見事でしたね。真っ正面じゃなくて、ちょっと横から行くとんですね。あれですね~、ラ・フィエラのプランチャ、ちょっと彷彿しましたね。

というわけで総評すると、全体的に大変楽しく、おもしろかったです。今大会、試合は、どの試合も選手が途切れることないテンポで動いていたので目が離せない展開がファンを飽きさせずよかったと思いました。逆に言えば、これだけ試合で動き続けられる今のメキシコのレスラーには驚愕しました。本当にすごいと思いました。

技は飛び技だと通常のトペ・スイシーダもたまに出ましたが、ラ・ケブラータとトペ・コンヒーロが多かったですね。とにかく飛行距離がすごく、形がきれいで見栄えがありました。こういった高度な技術からユーモア、ファンとのやり取り。どれも見事でした。これはプロレスにまったく予備知識かない人が見ても、終わったあとに「楽しかった~」となるプロレスだったと思います。ボクも、また観に行きたいと思いました。

ただ、それとは別に、ルチャリブレという点で言うと、ボクが知ってるルチャリブレとはまったく別物でした。ルチャリブレも変わったなぁ~と、しみじみ思いました。

まず試合の仕方が、もうちがいました。出す技や技の形も、だいぶ変わりました。腕を取っての投げやコルバタなどは共通して時折見られましたが、グーにして平のところで胸に打つパンチや屈伸しないドロップキック、そういうメキシカン特有のものは大部分なくなってしまったと感じました。リング内でやる独特な飛び方のトペ(フライング・クロスチョップやフライング・ショルダーアタック、フライング・ヘッドバットなど)も一度も出ませんでしたし、無機質に淡々と入る名もないメキシカン・ストレッチも見られませんでした。一本背負い→前方回転の受け身で立たれる→立った相手が体当り→自分後退り→相手ロープに飛ぶ→攻撃など・・・っていう、あのルチャリブレ独特の一連の動きも、とうとう見れませんでした。

でもこれは、けして悪い意味でもなく、ダメとかという意味ではありません。かつてメキシコのレスラーには独特、独自な動きをすることから、他のマットではやや懸念される点もあったんですね(腕や足は通常左から攻めるがメキシコは右だったり)しかし、そういうメキシコの独特さがなくなった分、いつちがう団体のリングに上がっても大丈夫なプロレスになったんだなと・・・何事も時代と共に変わっていかなければなりませんからね。そういう点ではいい流れであるのは間違いないと思います。

ただ、ひとりくらいは・・・伝統的なルチャリブレを見せる選手にいてほしい。いてほしかった、見たかった。個人的にはそんな気持ちがありました。

現在は新日ファンの中にも世代によりファン層があってファンの意見、見解にちがいが必ずあります。ストロング・スタイルの意義なんかはその代表格だと思います。どんなプロレスが新日本のストロング・スタイルなのか?と問われれば、猪木のプロレスと答える人もいますし、今のこのオカダ時代の新日本のプロレスそのものと答える人もいます。同じように、ルチャリブレとは何なのか?と問われれば、日本にメキシコ、新と旧、ルチャリブレのファンも然りなのではないのかなと・・・そんなことを思いましたね~。

でも、前回も言いましたが、こういう考えになれるのも、日本やメキシコのプロレスが今も続いてるから、なんですよね。とっても贅沢で幸せを感じます。

最後までありがとうございました。

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