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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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目に青葉 山ホトトギス プロレスだ!!

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どうも!!流星仮面二世です!!

さあ今回はですね、5月27日に茨城県のつくばカピオアリーナで行われました新日本プロレス

鉄拳7 Presents BEST OF THE SUPER Jr.24」

行ってまいりましたので、その模様をお伝えしたいと思いますよ~。 

さて、昨年は小学生最後の地方興行、最後のチャンス(魂の、ゴング!! )で、オカダに触れることができた三世でしたが、今回は中学生になって初めてのプロレス観戦。小学生最後、春休み最後の日に目にしたあの両国(桜の花の咲く頃に )から早や2ヶ月が経ちました。

新天地中学では仲いい友達を次々と柔道部に引き込み、同時にプロレスファンにしてしまった上に、筆入れに新日ライオンマークを付け日々ファンぶりをアピールした結果、それを見た理科の先生が反応。プロレスファンだったことを発見し、まさかの教員にて新たなファンを発掘するという、まさに新間寿なみの過激な仕掛人ぶりを発揮した三世。そんな三世が今回は会場でどんなドラマを見せてくれるのか?と期待したそのとき、三世にプロレスファン歴が始まって以来の史上最悪の事態が襲う・・

今回は、オカダが来ない!!

「おれ、行かない・・・」

わかったよ・・・父さんはなにも言わん。というわけで今回の観戦記、いかがでしたでしょうか?みなさんもう6月です。梅雨に入ると体調崩しやすくなるので、体調管理ですね、気をつけて楽しいプロレスを見ていきましょう!!

最後までありがとうございました。

いや!!

そりゃ対戦カードはチケット購入時では未発表だったのでわからなかったが、しかしエースで核のオカダが来ないとは・・・日程を見てみると、この週は22日の後楽園ホールから28日の群馬までオカダの名前がない。Twitter見ると、どうらや九州あたりでオフを楽しんでいるようだ。レスラーにはオフは必要。しかし、このタイミングとは、こいつは読めなかったなぁ・・・

しかしまいった。この4年間は観戦でもテレビでもオカダを見るためにプロレスを見ていたんだ。見てください。小学校時代には工作も・・・


三世特製、これを使えばヘビーレインでも剝がれないレインメーカーセロテープ

卒業記念品もオカダなんだよ。


三世特製、音色が金の雨のようにあなたに優しく降り注ぐレインメーカーオルゴール

中学入って教室に貼り出す自己紹介のカード。好きなスポーツの欄、プロレス。好きなテレビ番組の欄、ワールドプロレスリング。趣味の欄、プロレス観戦。そして尊敬する人の欄!両親やお母さんとみんなが書く中、三世のその欄はオカダカズチカ!!尊敬する人がオカダカズチカですよ!!素晴らしい・・・涙が溢れんばかりです(おれも同じ時期はアントニオ猪木って書いてたもんな)

これだけの、その最大の楽しみが来ないんだから痛い。仕方がないことなんだか、でもこのヘコみようは見ていて気の毒だなぁ・・・

でもほらぁ~三世の好きなリコシェが来るよっ♪内藤も最近はかなりお気に入りじゃないかっ♪ついでにお父さんの好きなウォーマシンも来るよ♪ と励ましてみる。

「ウォーマシンはどうでもいいんだけど、そうだなぁ~。内藤来るから行くかなぁ」

テンション、低い・・・っていうか何だ!?どさくさに紛れてウォーマシンがどうでもいいとはどういうこった!!

まあ、しょうがない。こうして(?)なんとか行く運びとなりました。

というわけで、こちらです。


三世オカダロズによるメンタル低下により撮影拒否のため、OPはひとりです・・・

回はこちら、つくばカピオアリーナ、この後ろの建物なんですね。こちらは1996年7月に、このつくば市の竹園というところに出来た、スポーツや演劇などに使用される多目的な文化施設になります。今でこそつくば市は他県にも知られるほど発展しましたが、この竹園はまだつくば市が全国区になるはるか昔から、早くからつくば研究学園都市として発展してきた場所です。そんな竹園に20年前にできたのがここつくばカピオアリーナなんですね。

実はここ、ボクの実家から車で数十分の位置にあるところで、しかも母親の実家がつくば市ということで小さい頃からの馴染みな土地でした。しかし久々に来たら多数の巨大マンションが立ち並び、ショッピングモールや飲食店が軒を連ねていてびっくりというかア然。あまりに変わりすぎてて完全に浦島太郎状態に陥ってしまいました。これだもん、おれなんか同じ茨城に住んでても訛ってるって言われちゃうわけだ。

今回の観戦メンツは三世と前回の水戸大会から現場復帰した、しゃべるブラックホール、肉体暗黒物質といわれるマスクド・スーパーマザーことウチの嫁。そして今回初登場は以前の記事で(駄文ダブン3話 )ボクをオカダに似てると言ってくれた棚橋に似ているお母さんと三世の同級生であるその息子さん。このお母さん、高校時代は県内の強豪校で柔道に打ち込み、かつては全女のオーディションにも挑んだことがあるほどのプロレスファン。さらになんと、あの桜井マッハ速人の先輩で現在でも交流があるというある意味筋金入りの方です。そしておなじみボクの先輩と、同じ会社のIさんと世界一のケンドー・カシンファンのPなわ  さんです。


先頃、あの
サクマシンさんとも同盟を結んだPなわさんです

では試合です。この日はジュニアのリーグ戦中とあり通常の試合の他、Bブロック公式戦が4試合行われました。印象に残った試合を振り返ります。


第1試合20分勝負
岡倫之、川人拓来(かわと ひらい)vs北村克哉、海野翔太

まず個人的に注目していたのが川人。初めて見たのは昨年の12月の水戸でなんですが、この選手のドロップキック、跳躍力、滞空時間がとにかくすごいです。まだ形や当りにぎこちなさがありますが、これがまたフレッシュでいいですね。しかし将来、このぎこちなさも消えモノにしたときはオカダのドロップキックを超える可能性大ですよ。期待大です。

あと、圧倒的だったのが北村です。技云々ではありません。動くたび館内がどよめきます。見る気はなくても見てしまう、そして一度見たら忘れられなくなる。意識せずとも見た者をすべてすごいと思わせてしまうその肉体は、無意識なクリックひとつでパソコンに入り込んでしまうコンピューターウィルスにも似た、まさに筋肉のルウェア、肉体サイバーテロだ!!この筋肉は、ウィルス対策不能だー!!

ヤングライオン同士の試合は、いつの時代も一生懸命さがいいですね。ただ、ボクはもう少し感情出してやりあってもいいと思いました。膝まついた岡に北村が頭を何度もひっぱたく場面があったのですが、そういうときどうするか?なんですよね。近年はちょっと小柄が多くなった新日本に久しぶりに入った、北村と岡。いいヘビー級です。本当に楽しみ。特にボクは岡に期待してます。がんばって~。


ボクは岡派です。がんばれ~


3試合30分1勝負Bブロック公式戦
ACHvsエル・デスペラード

三世曰くACH、このレスラーがタイガー・ザ・ダークだったそうな。なるほど、そういえばそんな感じもしますね。試合はデスペラードがラフ攻撃で攻めます。デスペラード、場外でなんと我々の一団のところまでACHをぶっ飛ばし(南側5列目まで)膝に強烈なイス攻撃敢行!!周囲の席はめちゃくちゃ、荷物はぐちゃぐちゃの大惨事。ボクのスマホも彼方へ飛んでいってしまいました。

この突然の乱闘に驚き迫力に押され目が点になる周囲の客たち。しかし!!この状況下でただひとり、スタッフ、若手レスラーを掻い潜り、あの雪の札幌テロリスト事件の藤原のように、だが笑顔でACHに忍び寄る人物が・・・おおっとこれは?ウチの嫁ですね!!

「さわっちゃった!あたしだけ~」

この大惨事に歓喜を奮う嫁。うぬぅ~。しかし、このあと選手がリングに戻ったあと、嫁が駄目押しに伝家の宝刀を抜きます。

ところで、あの黒人は誰?」

やっぱり知らなかったのか・・・


第5試合30分1勝負
デビッド・フィンレー、獣神サンダー・ライガー、ハンソン、レイモンド・ロウvsマーティ・スカル、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ

さあお待ちかね!!ここはおれの出番!!こんな昭和なファンのボクにしてツボったハンソンとロウのお出ましです!!ゴングを待たず、思わず

「ハァンソォーン!!」と

声を張り上げます。すると負けじと声を張り上げたのは満を持して登場の先輩。

「マぁーティー!!」

その咆哮に先輩の前の席で観ていた中学生ふたり組が、まるで電流でも流されたかのようにビクッ!!っと驚きイスから10センチほど飛び上がる。漫画だったらマユ毛も顔から飛び上がっただろうこの事態を、中学生は苦笑いでごまかしこちらを見る。しかしな中学生たち、会場に来たら声出さないと楽しめないぞ~。さあ一緒にやるんだ。マーティーって・・・ん?マーティって、レフリーじゃ!?

試合は巧者のライガーが軸となりファンを魅了しました。入場から退場までとにかくライガー人気はすごいですね。ご本人も楽しんでいる様子が伺えて、見ていて本当に楽しかったです。でもボクはやっぱりハンソンですねぇ。どうすかこれ?


いいでしょ~

マッチョ体型でないがパワーがあって、で、そこにきて昔のレスラーみたいなリングコスチュームです。ツボります。ZZ Topみたいなヒゲもたまりません。ボクはこういうタイプたまんないです。昨年の水戸に次いで近くで見れてよかったです。


第8試合30分1勝負
ドラゴン・リー、リコシェ、ジュース・ロビンソン、小島聡vs高橋ヒロム、“キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA、内藤哲也

さて、ここまで・・・第6試合あたりからオカダロスもピークに達してしまった三世は第7試合には半目を瞑りぼーっ・・・もはやかける言葉すら見つかりません。こんな気の毒なプロレス観戦が今までにあっただろうか・・・

この日、メインで出るはずだった棚橋も欠場になってしまい、よりによって代役が小島という事態(ボクと三世は小島が好きではないのです)やはりテンションは上がらなかった。お気に入りのリコシェを目の前にしてもあまり変わらず、一方でジュースの入場にひとりリオのカーニバルと化し盛り上がる嫁を尻目に益々うつむいてしまった三世。

やがて内藤の入場になるが、この精神状態では・・・とふと横を見ると

の?ノリノリじゃねぇか!!


しかもいつの間にロスインゴの帽子を!?

「おれは絶対オカダファンだけど、これだけ一度やってみたかったんだ」

というと三世は、ロスインゴの入場が終わるとすぐに帽子を終います。そうか、普段はオカダ仕様で一筋だからオカダ以外を応援することはない。得てして他の選手のグッズを身に着けることはないもんな。まさに今日だけしかできないことだ。

「いい帽子だ~。もう被ることはないけどね」

そうかぁ~。その瞬間だけのために帽子を・・・父さんはうれしいぞ~。

さて試合です。思わず目を見張ったのは高橋ヒロムですね。この選手、近くで見るの初めてだったんですが、あれですね、動きが「速い」ですね。

それはジュニアだからでしょ~?と思うかもしれませんが、そういう速いではなくてですね、動きといっても動作が速いんですよ。リングを走ったり次の動作へ入ったりという、そういう足を使って動く動作ですね。この動きが他のジュニアの選手より段違いに速いと感じました。

たとえばリコシェやオスプレイって、動きどうですかね。すごいですよね。これは動いているとき、動体がよかったり技の高さ、跳躍力や技のポテンシャルが高いからそう思えるんだと思います。身体能力の高さですね。それとテンポですね。技と技、相手との交差ですね。このテンポがいい、こういう動きが優れている選手もいます。でも高橋ヒロムで今回言いたいことは、こういった動きのことではなく瞬発力、機敏性の面ですね。こう瞬間瞬間でパッと体を動かす力を出すというですね、これに優れているという点なんですよ。そういうのがすごいと思いました。きっと他の競技やってもいいとこ行ったと思いますね。まあ何よりですね、高橋ヒロムがチャンピオンになってからジュニアの試合も見れるようになったんで、これから楽しみです。

あと、もうひとつ。SANADAです。正直、SANADAは今のポジションに満足しきっちゃってる感じで新日本来てから発展や進歩が見られていないんじゃないかなと思いますね。技もフィニッシュも単調で、自己主張も感じられません。単にロスインゴのひとりで無難にやってるだけにしか見えませんよ。いいんですかそれで?もっとできるはずですよ。体もあるし動きも本来もっとすごいはずです。もっとね、対戦相手はもとより内藤に逆らうくらいの勢い持ってやってもいいと思いますね。


全体を振り返ると、地方ですが公式戦とあり、ジュニアの試合はどれも大技が出て見ごたえがありました。またオカダ、棚橋不在でも会場にはたくさん人が入っていて、このあたり見ると新日本も安定したんだな~と感じましたね。


最後は地方では珍しく内藤が最後を締めました

試合も終わり、出口付近に行くとフルコンプリートのライガーコスチュームを身に纏った熱烈なライガーファンの方が。あのライガーさん、よく会場やテレビで見かけるね~と三世と話ししてたんですが、一緒に行ったPなわさんとは同じマスクマン同士で顔馴染みだそうな。ここでこのライガーさんとファンの方々が記念写真撮ってます。それじゃ~この機会にとボクも一緒に写真撮らせていただきました。


おおお

Pなわさんに聞いたところ、ライガーいるところその姿ありといわれた世界一のライガーファンで、りんざいさんというお方だそうです(獣神さんのブログ

このりんざいさん、ボクのマスクを見るなり、お、マスクド・スーパースターですね!と即反応してくれました。ブログやTwitterはライガーど真ん中ですが、あの即答ぶりはプロレス全般でもいろいろ知っているベテランファンに間違いないです。お会いできてよかったです!!

その頃、表では三世と嫁がなにやら・・・何かをしていたようです。戻ってきた三世、

 「今、そこに北村がいたから握手したよ!!腕も触らせてもらった!!すげぇ太かったよー!!」

そうかぁ!!よかったなぁ~。と話していると今度は嫁が戻ってきて

「今、そこに北村がいたから」

ああ、今三世に聞いたよ。握手してもらったんだっぺ?

「ちがう、抱きつかせてもらった」

だ・・・さ、さすがはあのジェラルド・ゴルドーをも手に取った女、最後まで破壊力がちがうな・・・

さて、三世の初めてとなったオカダのいない新日本でのプロレス観戦。確かに、三世にとってはいつもより面白さには欠けてしまったかもしれません。しかし、好きな選手だけを見て楽しむだけでなく

"プロレス自体を楽しむ"

ということをわずかでも体感できたなら、広くプロレスを見るということが感じられたなら何よりだったと思いました。

そして・・・あの暗黒期、先輩とふたりで観に行った2007年の新日本。空席がたくさんあって・・・半ばファンとは呼べない人がいて、歓声もありませんでした。あれから10年。見渡せば、会場には家族連れが多く、ブカブカのおっきなタイガーマスクを被り、お父さんに抱っこされた男の子や小さなライオンマークのシャツを着てトコトコ歩く女の子など、2、3歳くらいの小さなお子さんを連れた家族から小学生連れ、中学生など幅広い層のお客さんが多数見られました。ボクの周りも、気がつけば並びの席には家族に同じ会社の人に、子供の友達までいます。そして会場で偶然会った知り合いも嫁の方にはいたようでした。

明日、どこか行くの?と聞かれ

「プロレス観に行くんだよ」

と答える。そんな会話に、かつてはなんの反応もありませんでした。でも今は、いいな~。おれも一回行ってみたいなぁ。今度は声かけてよ!という人が多くなり、息子にも、今度この友達が一緒に行きたいから連れてってよ!と言われるようになりました。

プロレスファンは、プロレスが好き。それだけでいい。でもボクは、こうしたプロレスに至るまでの流れを実感できることも大好きです。これからも、もっと、ずっと・・・だからまた行こう。

どうもありがとうございました。






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