どうも!!流星仮面二世です!!
さあ今回はですね、満を持しての新生UWFでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
というわけでさっそく!!UWFですからね、こちらから行ってみましょう!!
「只今よりっ!!全選手入場式をぉ行います!!」
パァ~ンパァ~ンパァ~ン・・・
デデデンデデデン!!
パァーパパパーパーパーパーパパパ パパパパパーパーパーパーパーデデデデデン!!
「田村潔司選手の入場です!!」
パァーパパパーパーパーパーパパパ パパパパパーパーパーパーパーデデデデデン!!
パァーパパパーパーパーパーパパパ パパパパパーパーパーパーパーデデデデデン!!
「鈴木みのる選手の入場です!!」
パァーパパパーパーパーパーパパパ パパパパパーパーパーパーパーァデデチァ!!
ネェ~レレレレ~レ~ネ~レレレレーレ~ネ~レレレレ~ネレレレ~
ネェ~レレレレ~レ~ネ~レレレレーレ~ネ~レレレレ~ネレレレ~
デデデデデン!!
「宮戸成夫選手の入場です!!」
パァーパパパーパーパーパーパパパ パパパパパーパーパーパーパーデデデデデン!!
パァーパパパーパーパーパーパパパ パパパパパーパーパーパーパーァ!!デデデデデン!!
チャーラーラーチャーラーラーチャーラーラーチャーラーラーラー
「安生洋二選手の入場です!!」
パァーパァーパァーパァーパァーパァーパパァー
ドルャララーチャーチャーチャァー
デーレッスッテンデーン、デーレッスッテンデーン、デーレッスッテ
デデデンデデデン!!
「船木誠勝選手の入場です!!」
パァーパパパーパーパーパーパパパ、パパパパパーパーパーパーパーデデデデデン!!
パァーパパパーパーパーパーパパパ、パパパパパーパーパーパーパーデデデデデン!!
「藤原喜明選手の入場です!!」
パァーパパパーパーパーパーパパパ、パパパパパーパーパーパーパーァデデチァ!!
「山崎一夫選手の入場です!!」
ネェ~レレレレ~レ~ネ~レレレレーレ~ネ~レレレレ~ネレレレ~
ネェ~レレレレ~レ~ネ~レレレレーレ~ネ~レレレレ~ネレレレ~
デデデデデン!!!!
「高田延彦選手の入場です!!」
パァーパパパーパーパーパーパパパ、パパパパパーパーパーパーパーデデデデン!!
パァーパパパーパーパーパーパパパ、パパパパパーパーパーパーパーァ!!デデデデン!!
パァーパパパーパーパーパーパパパ、パパパパパーパーパーパーパーァ!!デデデデン!!
パァーパァーパァーパァーパァーパァーパパァー
ドルャララーチャーチャーチャァー
デーレッスッテンデーン、デーレッスッテンデーン、デーレッスッテンデーン デデデッ テッテッテ
デデッツ!!
う~ん、やっぱりいい・・・最高だ♪
さあ、ということで気分よく本題に参りましょう。今回は題名にもありますように新生UWFの大会でも思い出深い、ちょうど28年前の今日11月29日に東京ドームで行われましたU-COSMOSを3回に渡り振り返って、お送りしたいと思います。
まずは簡単に新生UWFとU-COSMOSまでの経緯を振り返りましょう。
85年暮れに新日本に現れた旧UWFからのメンバーが新日本と業務提携という形で復帰し、86年より参戦していましたが、88年3月1日に前田が新日本プロレスを解雇になったことにより流れは激変。UWF勢の空気は新日本離脱から独立へと流れ始めます。
その後、まだ契約が残っており新日本にいた高田、山崎、宮戸、安生、中野が契約更新をせず3月31日に新日本を離脱します。こうして4月8日、UWF戦士6名に神社長を加えた7名は新生UWFとして記者会見を行ない、UWFが新たに活動していくのを明確にしました。こうして5月12日、後楽園ホールに集結したUWF戦士達は88年5月に、ついに旗揚げ戦を迎えます。
"UWF STARTING OVER"と名が打たれたこの記念すべき旗揚げ戦は前田、高田、山崎、宮戸、安生、中野の選手6名、試合数はわずか3試合というスタートでしたが、新日本との業務提携時代にテレビで伝わったUWFの妥協なきエモーションは想像を絶するほどの影響をファンに与えていました。UWFが見たい!!その大会チケットはあまりの人気に発売開始から2000枚がわずか15分で完売するという異例の事態となりました。
また、前売り券が売り切れになってしまったため、前売りチケットを取れなかった当日券を求める多くのファンが大会前から後楽園ホール前に並びました。それは徹夜なんてもんじゃない、なんと試合2日前から路面に泊まり込みでのチケット購入劇となったのです。
後楽園ホール前での伝説となったチケット購入劇
加えて、入場券をチケットセンターで販売するようになったのはUWFが最初になります。このあたりも拍車をかけ、その後の大会でもファンの白熱ぶりは止まらず人気は天井知らずな勢い。チケット完売が記録的に続いていきます。
旗揚げ年の88年は・・・
5月12日
STARTING OVER 旗揚げ戦 東京・後楽園ホール
観衆2300人 超満員
※メインは前田vs山崎。24分を超える死闘となった
6月11日
STARTING OVER
旗揚げ第2戦 北海道・札幌中島体育センター(別館)
観衆5200人 超満員
※メインは前田vs高田。試合後の「真剣勝負をやるとリングの上で死ぬこともある」というマイクアピールが熱狂という炎にさらに油を注いだ
8月13日
真夏の格闘技戦 THE PROFESSIONAL BOUT 東京・有明コロシアム
観衆12000人 超満員
※前田がジェラルド・ゴルドーとUWFで初の異種格闘技戦。ライバル対決の高田vs山崎も新生UWFで初となった。当時はプロレス会場で使用されたことのなかったレーザー光線が初登場する
9月24日
FIGHTING NETWORK 福岡・博多スターレーン
観衆4000人 超満員
※博多男、中野の誕生。シャチホコ固めも誕生
11月10日 FIGHTING NETWORK 名古屋・露橋スポーツセンター
観衆5000人 超満員
※前田vs高田戦にて高田が前田に初勝利。ロストポイントを表示する電光掲示板が初登場する
12月22日 OSAKA SUPER BOUT=HEART-BEAT UWF 大阪・大阪府立体育会館
観衆7000人 超満員
※メインは高田とUWF初参戦のボブ・バックランド。25分もの戦いを高田が制す。試合後にシルバーの紙吹雪が舞ったのが印象的だった
と、連続満員を記録します。
そしてこれらに現れた、その熱狂的支持はUWF現象といわれ、実に様々な現象を起こしていきます。
ネットもなくBSもスカパーもなかったこの当時。人気が絶大ながらUWFには地上波でのテレビ放送がなかったので、ひと大会ごとにビデオを販売していました。そう、およそ月1回ペースで大会を行っていたUWFを見るためには会場に行く他には、ビデオ・・・これしか方法がなかったのです。しかしビデオが販売されるまでには約1ヵ月という時間がかかります。そんなに待ってられない!!その日そのとき、いち早くUWFを見たい!!そんな熱意は、学校や会社を内緒で休んでまで見に行くというムーブメント"密航"を生み出しました。
芸能人や各界の有名人にも支持者が多く、ファンとしてよく"密航"していた。画像は左から歌手のつのだ☆ひろ、俳優の森本レオ。そしてひとりおいて一番右は、かつてスプーン曲げで一世を風靡した超能力者の清田益章。他にも小説家の夢枕獏、芸術家の篠原勝之、放送作家でタレントの高田文夫など、UWF信者は実にバラエティーに富んでいた
こうして人気絶頂の中、翌年の89年4月3日に鈴木みのるが、4月10日に船木優治が、そして4月16日に藤原喜明が新日本プロレスを退社しUWFへ戦いの場を移行してきます。カードに幅が出て、さらに人気が加速していきます。
2年目の89年は・・・
1月10日
UWF DYNAMISM-BUDOHKAN SUPER BOUT- 東京・日本武道館
観衆14310人 超満員
※前田vs高田、三度目の対決。日本のスポーツ団体として初となるクローズド・サーキットを大阪、名古屋で開催する
2月27日
UWF FIGHTING BASE 徳島・徳島市立体育館
観衆4200人 超満員
※メインは高田vs山崎。有明の借りを高田が返す
4月14日
UWF CORE~THE 1st ANNIVERSARY~ 東京・後楽園ホール
観衆2400人 超満員
※船木、鈴木が新生UWFのリングに初登場。鈴木は安生と対戦しUWFデビューを果たした
5月4日
UWF MAY HISTORY 1st 大阪・大阪球場
観衆23000人 超満員
※藤原が新生UWFのリングに初登場し船木と対戦。お互い新生UWF初試合を行った。前田は異種格闘技でクリス・ドールマンと対決
5月21日
UWF MAY HISTORY 2st 千葉・東京ベイNKホール
観衆7000人 超満員
※船木vsバックランド戦実現。田村潔司がデビュー
6月14日
UWF FIGHTING SQUARE 愛知県・愛知県体育館
観衆8000人 満員
※前田vs高田、四度目の対決。試合前に選手がUWFルールの説明を行うルール説明がこの大会より開始される
7月24日 UWF FIGHTING SQUARE 福岡・博多スターレーン
観衆4000人 超満員
※博多男の中野が船木と壮絶試合。メインの藤原vs山崎は藤原がヘッドバッドでTKO。高田vs宮戸、前田vs安生という今に思えば興味深いカードも実現
8月13日UWF MIDSUMMER CREATION 神奈川・横浜アリーナ
観衆17000人 超満員
※高田vs船木の初対決に大熱狂。前田は藤原と2年ぶりの対決で勝利。勝利者賞に当時の最高級車の日産シーマが登場する
9月7日 UWF FIGHTING BASE 長野・長野市運動公園総合体育館
観衆4500人 超満員
※メインは藤原vs船木。グランド、投げを使わず徹底した立ち技で戦った船木にファンは新たな可能性を感じた
9月30日
UWF FORCE~KORAKUEN2DAYS~東京・後楽園ホール 1日目 観衆2300人 超満員
※メインは高田vs中野。中野のケンカファイトに場内熱狂。藤原はノーマン・スマイリーをヘッドバットKO
10月1日
UWF FORCE~KORAKUEN2DAYS~東京・後楽園ホール 2日目
観衆2400人 超満員
※メインは前田vs宮戸。鈴木は体重差50キロ近いジョニー・バレットと戦い勝利
10月25日 FIGHTING ART UWF 北海道・札幌中島体育センター別館 観衆5600人 超満員
※メインは高田vs藤原。高田がTKOで藤原から初勝利。田村はデビュー5ヵ月にして前田と対戦し右眼窩底(がんかてい)骨折で玉砕
こうして、あらゆる面で様々な新しいものを取り入れながら快進を続けてきたUWF。そして人気絶頂の中で迎えたのが東京ドームでのU-COSMOSでした。
U-COSMOSは、それまでのUWFルールにおいてのUWF内での戦いという枠を超え、外部から様々な格闘技家を招聘してのUWFvs格闘技という異種格闘技戦の大会となります。そう、この闘いこそ、これまでUWFが戦いにおいてやってきたこと、その進化が問われる大会となったのです。
そんな大一番であるこの大会は注目度も群を抜き、メガネスーパーという大きなスポンサーと、そしてテレビ局であるTBSが付き
“UWFスペシャル 新格闘技伝説 異種格闘技・世界決戦”
と名が打たれ、新生UWFでは初めてとなる地上波放送が行われることになりました。
加えて札幌、仙台、新潟、静岡、名古屋、大阪、広島、徳島、福岡へ会場を設け当日の試合をリアルタイムで中継するというクローズド・サーキットも実施されます。このクローズド・サーキットも人気を博し、札幌の会場となったジャスマックプラザ・ザナドゥでは前売り券600枚が1日半、当日券50枚が数分で売り切れたというほど。各地で大きな現象となりました。
こうして会場は6万人の観衆、そしてクローズド・サーキットは1万人という視聴者となり、UWF史上空前の大会は前田日明の
「男子、志を立てて郷関を出ず、学もし成らずんば死すとも帰らず・・・(骨を埋ずむるに、あにただ墳墓の地のみならんや、は省略され)人間いたるところ青山あり」
という幕末の僧侶、月照が故郷を出るときの決意の言葉をあいさつに幕を開けるのでした。
次回は試合です。濃厚なパート2とパート3も、よろしくお願いいたします。