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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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あのとき、プロレスにはグランプリがあった パート1

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どうも!!流星仮面二世です!!

さて、このブログでも観戦記をお送りしております新日本プロレス。語らずとも、現在、新日本プロレスの人気がすごいのは重々承知かと思います。

しかしそんな人気の中でも、現在の新日本プロレスのファンがつい気になってしまうのがWWEというプロレス団体の存在、ではないでしょうか?

近年は海外のレスラーばかりでなく、日本人レスラーの活躍も目覚ましいので直接のWWEファンでなくとも、プロレスファンでいればいろいろな場面でその名を耳にしていることと思います。

しかし新日ファンからすると、プロレス団体というよりも

"またレスラー行っちゃうんだなぁ~"

という、なんかモヤモヤさせられる存在というイメージ・・・あまりにも大きい目の上のたんこぶ、でしかないのかもしれません。

こうしたファン目線でなくとも、会社の理念や体制からも、WWEと新日本が手を取り合うということは、残念ながら可能性は皆無です。しかし、かつて両団体が協力し合いシリーズを行い、現役のWWFヘビー級王者がIWGPヘビー級王者へ挑戦するという、今では絶対にあり得ない事態が起きていたとしたら・・・?

今やプロレス界を代表する新日本プロレスとWWE、そしてIWGPとWWF(WWE)のベルト。今回は新日本とWWFが業務提携の末期に見せた、今となっては幻のシリーズ、

IWGP & WWFチャンピオンシリーズ

にタイムスリップ。一緒に振り返っていってみましょう。

さて、かつてWWEがWWWFの時代だった1975年頃から、反NWAという共通点があったこともあり、ふたつの団体は協力関係を築いていき、いわゆる業務提携をしてきました。しかしビンズ・マクマホン・シニアからビンズ・マクマホン・ジュニアに体制が移り、やがて1984年から始まるWWFの全米侵攻の余波を受け85年10月にはこの関係は消滅してしまいます。これは、そんな関係が終わるおよそ5ヶ月前、85年5月から行われたシリーズでした。

このシリーズでは、まずIWGP自体の大会が行われます。暮れも押し迫った80年12月、常にプロレスの強さを追い求めてきた猪木がそれまで思い描いてきた自身の天下統一の野望

「世界中に乱立するベルトを統合して真の世界王者を決定する」

という信念の下、実現までに3年の年月を費やし開催に至ったIWGP(インターナショナル・レスリング・グランプリ)その方式は各国の代表を選出し、総当りのリーグ戦にて優勝者を決めるというものでした。

思えば83年、甦ったネプチューン、ハルク・ホーガンの三ツ又の槍アックス・ボンバーが猪木の野望を打ち砕いた衝撃の6.2蔵前。そして84年、長州の放縦すぎた維新革命が招いた不穏の6.14蔵前。猪木の失神、ファンの暴動・・・いつしかプロレス界から"呪われたIWGP"といわれるようになってしまったこの大会。しかし第1回、第2回がリーグ戦だったのに対し、第3回は初となるトーナメント方式・・・新たな試みは呪われし大会を払拭することができるのか?注目される大会となりました。

85年5月9日、シリーズ開催に先立って東京・新宿京王プラザホテルで前夜祭が行われた

今回のこのトーナメントを制したものが第3回IWGP優勝となり、そして優勝者は前年優勝者の猪木の持つIWGPヘビー級のベルトへ挑戦できる、というものでした。

しかし

「選手権試合が行われる6月11日は選手権でなく、本年のトーナメント優勝者と前年の優勝者の自分との間で行う優勝戦」

という猪木の意思により変更されることになります。つまりトーナメント優勝者は猪木に勝てば第3回IWGP優勝。猪木がトーナメント優勝者に勝てば猪木が優勝、ということになりました。

そしてトーナメント2位の者にはWWFヘビー級王者への挑戦権が与えられることになります。他に各WWFの選手権試合と、このシリーズ参戦レスラーによるシリーズならではの特別試合も多数行われることになりました。

まず、トーナメント戦参加選手は、当時続いた前田、長州ら選手の大量離脱の余波が尾を引いていたこともあり、新日本プロレスからは坂口征二、藤波辰巳、木村健吾の3名のみ。しかし外国人枠はアンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、アドリアン・アドニス、マスクド・スーパースター、エル・カネック、キングコング・バンディ、アイアン・マイク・シャープ、ロン・ミラーらが参加し厚みを見せました。そして前夜祭までX枠だった選手のストロング・マシーン1号(このときはまだスーパー・ストロング・マシーンではなかった)の名が明らかになり、総勢11名(ロン・ミラーは欠場となった)でのトーナメント戦になりました。

他に、トーナメントには参加しませんでしたが、第1回IWGPにメキシコ代表で参加したエンリケ・ベラがシリーズ参戦。イギリスのトニー・セントクレアーはWWFジュニアヘビー級タイトルコンテンダーとして参戦し、タイトル奪取に意欲を燃やします。

これに特別参加で、スーパーフライ・ジミー・スヌーカが新日本初登場( 5月10日から16日まで)さらに元WWWF、元WWFヘビー級王者のボブ・バックランド(5月17日から22日まで)元WWWFヘビー級王者、ラテンの魔豹ペドロ・モラレス(5月24日から最終戦まで)らが久々の参戦。そして第1回IWGP優勝者で現役のWWFヘビー級王者だった超人ハルク・ホーガン(6月7日から最終戦まで)と、新旧WWFのトップレスラーが参戦。シリーズ、特別参加を合わせ、まさにインターナショナル・レスリング・グランプリの名に相応しい豪華メンバーがそろう形となりました。

開幕戦はIWGP開幕戦ゆかりの地であります福岡スポーツセンター。ここで35日間に及ぶ戦いの火蓋が切って落とされました。

順を追って見てみましょう。


5月10日 福岡スポーツセンター (開幕戦)

さて、初日です。開幕戦はIWGPゆかりの地、福岡スポーツセンターです。初日は開幕戦ということもあり参加レスラーの他、海外からのウィットネスも会場に顔を見せました。

開会式前、猪木と談話する、左からWWF会長ジャック・タニー氏、ビンス・マクマホン・シニア未亡人(マクマホンのお母さん)タニー夫人

シリーズ参加選手がリングに登場し、今大会のIWGP開催委員長であり84年から95年までWWFで会長を務めたジャック・タニー氏が開会を宣言。豪華な開会式を経て、いよいよ35日に渡る決戦がスタートしました。

さあ、そのトーナメント表は・・・



トーナメント戦はすべて30本1勝負で争われます。決着がつかなかった場合には延長戦にて勝敗を決します。さあ始まりです!!

トーナメント1回戦 
坂口征二vsマスクド・スーパースター
○坂口(8分56秒 リングアウト)スーパースター

記念すべきトーナメント1回戦の第1試合は77年3月に行われた第4回ワールド・リーグ戦の決勝戦が甦る、世界の荒鷲、坂口征二と流星仮面、顔面プラネタリウム、ひとりジャコビニ流星群とも言われますマスクド・スーパースターの一騎打ちです。

試合は静かな立ち上がりから攻めに出るマスクドが攻勢を取りますが・・・

肉体を利したフライング・ボディアタックで坂口を追い込むが・・・

しかし地元の坂口が人気爆発にて奮闘。河津落とし、アトミック・ドロップ、ジャンピング・ニーを連続で仕掛けマスクドを追い込みます。

坂口の猛攻に一矢報いたいマスクドだったが・・・

攻め込まれたマスクドは場外に誘いラフに転じ、なんとか糸口を掴みたいところでしたが、最後は鉄柱攻撃を坂口に自爆させられ、そのスキにリングインされて本末転倒。坂口がリングアウトでマスクドを破り1回戦突破となりました。

そしてこの日、トーナメント以外の注目の試合はこちらです。

特別試合60分1本勝負
アントニオ猪木、藤波辰巳vsアンドレ・ザ・ジャイアント、ジミー・スヌーカ
○猪木(分秒 反則)アンドレ

かつて全日本プロレスで活躍したスヌーカが新日本に初登場。日本へはおよそ3年ぶりの来日となりました。

82年、全日本プロレスのシリーズ中にタッグパートナーだったブルーザー・ブロディと仲間割れ。その後、WWFに定着しメインイベンターとして活躍。ニューヨークでは英雄的存在だったスヌーカはシリーズ前半戦では目玉でした。しかし当所は前夜祭から姿を見せ花を添える予定でしたが、飛行機の到着が大幅に遅れてしまい会場入りしたのは実はこの日の20時前・・・あわやメインに間に合わず開幕戦は欠場か!?という事態でした。

しかしなんとか間に合い、無事に試合出場できたスヌーカ。アンドレとのドリームタッグで猪木と約14年ぶり、藤波とは初となる対決となりました。

今シリーズはアンドレをライバル視する猪木は223センチに到達する延髄斬り!!

猪木はアンドレと、藤波はスヌーカとの前哨戦ということもあり、それぞれ4人がヒートアップした戦いを見せました。

WWF圏でも貴重なタッグが新日本で実現した

藤波とスヌーカ、猪木とアンドレ。今後の絡みに注目です。


5月11日 佐賀県・唐津市文化体育館 (第2戦)

開幕からは九州連戦です。この日、本来トーナメント1回戦で行われる予定でしたマシーンvsミラー戦でしたが、ミラー欠場によりマシーンが不戦勝で2回戦進出です。

トーナメント1回戦
ストロング・マシーン1号(このときはまだ1号)vsロン・ミラー
○マシーン(不戦勝)ミラー

これにより、この日試合がなかったマシーンは第6試合でマスクド・スーパースターとシングルで対戦。5分19秒、スーパースターの反則勝ちとなっています。

今大会、IWGPという大舞台の中、もうひとつのドラマを展開していたのがこのマシーンでした。84年8月にマネージャーの若松に連れられ突如後楽園ホールに現れた謎のスキー帽の男。この、のちのストロング・マシーン1号がマシーン軍団として新日本と抗争し、幾多の戦いを経て85年の4月18日、両国国技館でついに藤波とシングルで対決します。が、この試合中に若松が藤波に放ったパウダーによる反則の目つぶしがマシーン1号に命中してしまいます。マシーンが望んでいなかった反則介入という行為。そしてこれが引き金となり試合にも敗れてしまったマシーン1号は若松と距離を置くことになり、ローンウルフを宣言していました。

しかし開幕戦で行われたアイアン・マイク・シャープとの一戦では若松が勝手にリングサイドに付き試合を翻弄。マシーン1号の怒りを買うことになり若松との関係は完全に崩壊していたのです。IWGPという戦いの中で揺れ動くマシーン1号の心中。シリーズ中の5月13日からはストロング・マシーン1号からスーパー・ストロング・マシーンへ改名。このシリーズで新たな一面を見せるか?こちらも注目です。


5月12日 福岡県・中間市体育館 (第3戦)

この日、トーナメント戦、特別試合等はありませんでしたが、オープニングマッチが15分1本勝負での蝶野正洋vs武藤敬司のシングルでした。結果は時間切れ引き分け。時代を感じます。


5月13日 大分県・大分県立総合体育館 (第4戦)

大分大会はトーナメント1回戦の第2試合、新日ニューリーダーズとして頭角を現す木村とテキサス・スーパー・ロデオマシーンのディック・マードックとの一戦です。

トーナメント1回戦
木村健吾vsディック・マードック
○マードック(13分59秒 片エビ固め)木村

このシリーズ、新設されたWWFインタナショナルタッグ選手権でマードック、アドニス組と相まみえる木村はドロップキック、回転エビ固めとマードック相手に善戦します。が、さすがは老獪なマードック。ラフ殺法を織り混ぜ抱え投げ式にしてへそで投げるバックドロップで木村を投げるとカーフ・ブランディングで追い込みます。

得意のエプロンワークで木村を追い込むマードック

木村も稲妻レッグラリアートで反撃しますが、木村の突っ込んでくるところに抜群のタイミングでエルボーバットを叩きこむとそのままエルボードロップでマードックがフォール。毒針殺法で打ち砕き木村から勝利を得ました。

木村の稲妻レッグラリアートもヒットしたが一歩及ばず・・・残念!!

これによりこのブロックの2回戦は坂口征二vsディック・マードックとなりました。続いて注目の選手権試合です。

WWFインターナショナル・ヘビー級選手権分本勝負
藤波辰巳vsジミー・スヌーカ
藤波(16分21秒 両者レフリーストップ)スヌーカ

前哨戦で互いにいい動きを見せたふたりがWWFインターをかけてついに激突しました。序盤はドロップキック、サソリ固めを仕掛けながらグラウンドで攻め込み藤波が主導権を握ります。しかしながら82年から85年までWWFでトップで活躍したスヌーカ。全日本プロレス時代に比べるとウエートアップしていましたが、その分したたかさが加わったか・・・場外で2度の鉄柱攻撃で藤波を大流血に追い込み得意のスーパーフライで王者の藤波を追い込んでいきます。

藤波に見事なスーパーフライを決める。さすが!!

しかし藤波も地元・大分とあって奮闘。場外へスヌーカを追いやると仕返しとばかり今度は藤波がスヌーカを鉄柱攻撃し額を割り流血に追い込みます。

藤波血染めのジャーマン・スープレックス・ホールドは惜しくもロープ・・・

その後も両者は戦意むき出しでやり合いますが、あまりの流血にレフリーは両者にストップをかけます。空中戦が期待された一戦でしたが、思わぬ大流血戦となり引き分けとなった両者の戦い。今後も続きそうです。


5月15日 長野県・長崎県国際体育館 (第5戦)

トーナメント1回戦第4試合は知る人ぞ知るゴールデンカードのアンドレvsカネックです。

トーナメント1回戦
エル・カネックvsアンドレ・ザ・ジャイアント
○アンドレ(4分59秒 体固め)カネック

実は今大会の前年の84年2月12日にメキシコのエル・トレオ・デ・クワトロカミノスで反則混じりながら2-0のストレートでカネックに破れているアンドレ。同時期にはタッグでも破れており、しかもこのタッグ、シングルともカネックにボディスラムで投げられているのです。その再現を日本で・・・会場は試合前から期待が高まります。

しかし、こんな期待度とは裏腹にリングでは珍事が発生していました。試合前に入場してきたアンドレ・・・一体何が気に障ったのか?なんとリングサイドにいた取材のカメラマンを、すべてフェンスの外へ出るように指示しだしたのです。

怒りながら声を上げるアンドレに言われては・・・逆らったらどんな目に遭うかわかりません。カメラマンは全員、恐る恐るフェンス外へ。こうして試合をフェンス外から撮影するという前代未聞の事態の中、試合は開始されました。

しかしファンはこんな珍事にも揺るがず、カネックへの期待を込め大カネック・コール。これを受けてなんとか頑張りたいですが、パワーはありますが、さすがにアンドレ相手には体格的に劣るカネック。捕まらないようにスルスルとアンドレから逃げ糸口を探ります。しかしこれが逆にアンドレのイライラに火を付けてしまったような形で、ついに捕まってしまいます。

ならば!!と、コーナーに振ろうにも微動だにしないアンドレ。メキシコの帝王も為す術なしか

捕らえられサーフボードストレッチに固められるカネックでしたがカンガルーキックで脱出。ドロップキックで反撃しますが、立ちはだかるアンドレは18文キック2連発からヒップドロップでフォール。メキシコでの雪辱と同時に1回戦突破となりました。

まさに圧殺のヒップドロップ!!

メキシコではハンセン、アンドレにも負けなかったカネックですが、日本の水は合わなかったのか?いつも残念な結果でさみしい限りでした。いい選手なんですけどねぇ・・・

さて、こうしてトーナメント2回戦はアンドレの勝利によりブロックの2回戦はスーパー・ストロング・マシーンvsアンドレ・ザ・ジャイアントとなりました。


5月16日 佐賀県・佐賀スポーツセンター (第6戦)

九州連戦、再び佐賀に戻ってトーナメント1回戦、第5試合です。シリーズ注目株の戦うシロナガスクジラ、戦うひよこのお菓子ことキングコング・バンディがいよいよIWGP初陣です。

トーナメント1回戦
キングコング・バンディvsアドリアン・アドニス
○アドニス(6分13秒 反則勝ち)バンディ

この試合、そのバンディに対し相手がアドニスということで期待度が高まりました。試合はタックル合戦から、アドニスは珍しいドロップキックまで繰り出しバンディに挑みます。

海外では実現していないカードが日本で実現

しかし、やはり体力勝負ではかなわないと察したアドニスは場外へ誘い、当時、新日本だけに設けられていた場外のフェンスの外に出したら反則という“フェンスアウト”に誘導。バンディ無念の反則負けとなりました。

場外で突進してきたアドニスをショルダースルーで交わしたバンディ。レスラーなら条件反射でやってしまうこの動きを巧みに利用したアドニスはやはり曲者

真向やりあっては不利な状況を新日本慣れしていたアドニスがインサイドワーク発揮しての勝利でした。しかしバンディが1回戦敗退とは残念です。

ちなみにこの日、特別試合でも何でもないんですが第7試合でジミー・スヌーカとザ・コブラのシングルが組まれている記録があります。9分14秒、片エビ固めでスヌーカ勝利とあります。どんな空中戦が展開されたのか、興味が湧きますね。


5月17日 熊本県・熊本県立総合体育館 (第7戦)

トーナメント1回戦の最後となる第6試合は熊本から、優勝候補の藤波の登場です。

トーナメント1回戦
アイアン・マイク・シャープvs藤波辰巳
○藤波(7分54秒 体固め)シャープ

この大会では優勝し、師である猪木と戦いたい藤波は気合い十分。一方、対戦相手のアイアン・マイク・シャープは、1954年2月に日本初のプロレス国際試合で力道山・木村組と対戦したあのシャープ兄弟の弟のマイク・シャープの息子になります。

試合は過去の対戦でもフォール勝ちを奪っている藤波は余裕の試合運び。ドロップキックの連打で格のちがいを見せます。

パワーでは負けていないシャープもラフ攻撃も交え、なんとか活路を見出そうとするが・・・

最後は冷静な藤波がシャープのラリアートを交わしてフライング・ボディアタックでフォール勝ちを収めました。

見事なボディアタックで、まずは一勝を飾った

これにより2回戦はアドリアン・アドニスvs藤波辰巳となり、2回戦のカードがすべて出揃いました。

しかしこの試合後、なんと若松が試合後の藤波を襲撃します。一体何の目的か・・・藤波に新日本の将来を見たか?理由はわかりませんが、あまりにも理不尽な不意討ちの乱入に藤波は防戦一方です。

しかしこれを見ていたマシーンが、なんと藤波を助けたのです。この日、第7試合でボブ・バックランドと対戦しましたが、開幕戦に続きまたしても若松の勝手なセコンド介入で不本意な反則負けとなってしまったマシーン。このシリーズでは自身の試合が終わった後に藤波の試合を必ずリングサイドに陣取り見ていました。そんな中での若松の藤波襲撃・・・

IWGPなんか関係ない。若松も!!おれは藤波と戦いたいんだ!!

何事にも邪魔されたくない。そんなマシーンの気持ちがついに現れます。しかしこのマシーンに対しての藤波の発言は・・・

「お前は平田じゃないのか」

でした。

挑戦は受けてやる。その代わりマスクを脱げ!!そう、若松を離れ、反則なんかしなくても勝負できる実力もある人間が、もうそのマスクを被り続ける意味はないだろう?平田淳二として戦おうじゃないか!!そういった意思だったのです。

マスクマンの正体を本人を前にし発言する・・・華麗に掟破りを行う藤波ですが、これはさすがに驚かされました。しかしそのあとさらに衝撃の展開。この発言を受け、なんとマシーンがマスクを脱いだのです。すぐにタオルで顔を隠しましたが、正体発言後にマスク脱ぐという前代未聞の出来事。藤波のメッセージに対してこのマシーンの行動は一体何を意味するのか?今後どうなるのでしょうか?

さて、トーナメント1回戦は以下のようになりました。


激戦のIWGP、そして揺れるマシーンの動向は?

パート2に続きます。

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