どうも!!流星仮面二世です!!
さて、今回は生観戦ではないのですが、6月9日に行われました
「DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL」
こちらですね、ちょっと振り返ってみようと思います。
ここでも何度か書いていますが、息子・三世はオカダの大ファン。家ではいつもオカダの話をしていますが、この大阪城ホールの対戦カードが決まってからというものも、それこそ家では毎日試合のことで話をしていました。
「試合はオカダのストレート勝ちか、ケニーが1本取って、残り2本はオカダじゃないかなと思うんだ」
「早い展開だとケニー有利じゃないかな。試合が長くなったらオカダだよね。持久力、スタミナすごいし、回復力もすごい」
「丸め込みや返し技もあるかもしれないけど、オカダとケニーにはそういう技がないから、いつもみたいな展開になるんじゃないかな?」
門前の小僧、習わぬ経を読むとは言ったものですが、こいつはもはや門前の小僧どころか釈迦に説法。現代プロレスにおいては、もうボクが何か言うまでもなくなりました。本当にすごいプロレスファンに成長したもんです。
こうして迎えた当日。この日は我が家はテレビ観戦でしたが、三世と一緒にテレビ観戦するため親友の、ご存じ平成のレネ・グレイこと81くんが午後より我が家入りします。こんにちは~と顔を出す81くん。って、そのTシャツは、な、なんとライオンマークTシャツじゃないか!!おおお!!えらい!!たとえテレビでも会場スタイルで来るという、その姿勢が素晴らしい!!褒めまくりです。
やがてパート先から嫁が帰宅。81くんのTシャツを見るなり
「あら着てきた!!たいしたもんだ~」
と、やっぱり褒めまくり。そして
「お父さん、一緒に弁当買いに行くよ」
へ!?弁当!?なんで!?
「今日プロレス観んだから、夕飯作りやらおかってなんてやってらんない。子供らー!!牛丼でいいかー!?」
なんというパワー・・・
こうしてすき家で牛丼を買い、嫁はスーパーでいつものように酒とつまみを買いプロレス観戦の用意を済ませます。帰宅すると第3試合が終わったところ、ちょうど第4試合が始まるところでした。ということでここから振り返ってみます。
第4試合 NEVER無差別級選手権試合3WAYマッチ 60分1本勝負
後藤洋央紀vsマイケル・エルガンvsタイチ
エルガン、締まりましたね。コスチュームも一新。ちょっとブリティッシュ・ブルドックスを彷彿させる佇まいです。もしかして動きもスピーディになってたりして!?と一瞬期待しましたが、試合運びはそれほど変化は見られませんでしたね。しかしまさかのジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスですよ!!これは驚きましたね~。エルガンはバーニング・ハンマー出したり、たまに「おお!?」ってさせるときがありますね。
第5試合 IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
SANADA “キング・オブ・ダークネス”EVILvsニック・ジャクソン、マット・ジャクソン
これは個々の戦力よりニックとマットのチームワークが勝ったという感じでしたね。SANADAとEVILは全体通してニックとマットのスタイルの中で試合させられてた・・・結構振り回されてたと思えました。そういう試合運びにするニックとマットはもちろんうまいんでしょうけど、そこにきてSANADAとEVILですね。タッグ戦、スミス、アーチャー戦他、何試合か見ましたが、タッグチームとしてはちょっと能力が発揮できないと感じました。ふたりはシングルがいいですね。
第6試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
レイ・ミステリオJr. 獣神サンダー・ライガー、棚橋 弘至vsマーティー・スカル、ハングマン・ペイジ、Cody
いやぁ~、レイ・ミステリオ来ましたね!!試合を見るのは何年ぶりでしょうか・・・最後に見たのWWEだったんですけど、いつ頃だったかは忘れちゃったなぁ。しかし、動き!!よかったですね!!74年生まれ、43歳なんですよね。それでまだこれだけ動けるんですから驚いてしまいます。シックスワンナインもキレイに決めましたね。この日はライガーも刺激されたか!?久々に雪崩式フランケン見せました。よかったです。あとコーディ、いいなぁ~。最近、無条件で好きですね。今、新日マット上がっているレスラーで一番好きですね。Tシャツ、バレットクラブって入ってなければ買うんだけどなぁ・・・
第7試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
ウィル・オスプレイvs 高橋ヒロム
ボクの甥っ子にそっくりなオスプレイを嫁、三世、81くんが応援です。しかしこの日、ボクは甥っ子似のオスプレイを差し置いて、こっそりヒロム応援。ヒロム勝って、これまたこっそり喜んでます。だってヒロムが王者の方がジュニアおもしろいですよね?
第8試合 ダブルメインイベントⅠ IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
内藤哲也vsクリス・ジェリコ
これはですね、試合前ジェリコ奇襲しましたね。とことんやりました。見ていてもキツイくらいやりましたよ。内藤は目や頬に傷も負って血もにじんでいました。ジェリコすごい、ジェリコ妥協ない!!でも、そこじゃないんですよ。そのあとの内藤ですよ。どうでしたか?その後もエグくやられました。顔面を思いっきり張られました。で、そのあとどうでしたか?張り返しましたよね。でも、いつもとちがうんですよ。エルボー打ち合って、ファンが合いの手入れるような、そんなんじゃないんですよ。本当に相手に対して頭にきて、テメー!!って胸や頬を張っていくんですよ。で、張られたらジェリコも張り返すんですよ。それが応酬されるんですよ。見てきましたよ。そういうの見て育ちましたよ、新日本で!!久々に見せてもらいました。ありがとう!!
第9試合 ダブルメインイベントⅡ IWGPヘビー級選手権試合 時間無制限3本勝負
オカダ・カズチカvsケニー・オメガ
メインです。三世はオカダのTシャツ、そして手にはタオルをかざし臨戦態勢。親友さんも交え、まるで会場にいるかのような臨場感。皆が一体となって画面に見入ります。今回は3本勝負・・・新日本での3本勝負は、約30年前の87年10月25日、両国での藤波vs長州戦が最後ではなかったかなと記憶しています。しかし無制限の3本勝負というのはおそらく世界初ではないかと思います。オカダが勝つような気がしますが、正直、ボクには展開が読めません。一体どうなるでしょうか・・・
入場時、オカダの体を見て、締めてきた~と三世。三世の話では多少ふっくらしているときもあるそうです。でも、これまでのタイトル戦ではバッチリ作ってくるそうで、それを見てよーし!!と意気が上がりました。
試合が始まると、いつも通り静かな立ち上り・・・しかし早々、ある動きを見て不安が過りました。オカダの場外での鉄柵越えボディアタックです。
助走をつけて鉄柵を超え体を浴びせるこの技はオカダの場外での得意技であり見せ場のひとつです。長身にしてダイナミック、滞空時間もあり、それは見事の一言に尽きます。でも、この日は失敗したのです。鉄柵に足が・・・それによりバランスを崩し着地でヒジを打ったように見えました。
このダメージはなかったようで三世はホッと胸をなでおろしていたようですが・・・しかし、なんかおかしい。なぜ失敗したんだ?あれは滑ったというより、跳べてなかったんではないか?
その後、リング内での戦いになります。1本目はオカダが丸め込んで先取。2本目はケニーが取り返し試合は決勝の3本目に突入しました。しかし・・・おかしい。ここまで今日のオカダのドロップキックはなんかちがう。フォームこそ同じですが、ジャンプしたときの腰の位置、到達点が明らかに低いです。息子の手前、威力を重視しているのかも、なんてボクは言いましたが、これはちがう。跳べてない。場外でのボディアタック同様、ジャンプすることに関して何かちがう。なにか体が重そうに見える。と言っても、体重が重いわけじゃない。動きが重い・・・ケガ!?しているんじゃないのか!?
いや、たとえケガしてないとしても、今日のオカダはちょっと変だ。なにかがちがう気がする。気になって仕方ありませんでした。そんなときでした。
「あーケニーじゃ、ダメなんだよー!!」
その三世の一言は何かを暗示していたのか・・・試合は死力を尽くした激戦となりましたが決勝、オカダがケニーの前にピンフォールを屈してしまいました。IWGP前人未到の領域は、ついに絶たれてしまいました。
同時にオカダの敗北が決まりました。その瞬間から固まり、三世は微動だにしなくなってしまいました。やがてオカダのバスタオルをすっぽりと被り、仰向けになってしまいました。タオルの向こうの表情は・・・もしかしたら泣いていたのかもしれません。ボクも嫁も81くんも、声をかけられませんでした。無理もない、いつどんなときもオカダを追いかけてきたんだもんなぁ・・・
その三世の姿に、83年の第1回IWGP、猪木がKO負けしたあのとき、ボクも同じように固まって動けなくなったことを思い出しました。あの猪木がKOで負けるなんて信じられなくて、こんな風になってしまったっけ。だから三世のその気持ちは、痛いほどわかりました。
「ほら、81くん家に送っていかないとね」
と、声をかけ、少し復活した三世に嫁と共に励ましの声を掛けます。
「大丈夫、G1優勝して来年の1.4で返り咲きだよ!!その決勝、観に行くんだから!!」
「猪木さんだってNWF王者時代はジェットシンやハンセンに取られて、取り返したんだから!!奪回もまた王者の証だよ!!」
しかし表情は晴れません。ショック、だよなぁ・・・
次の日。少し回復した三世は、ある曲をボクに教えてくれました。それは長渕剛のTRY AGAIN(トライアゲイン)という曲でした。
びっくりするかもしれませんが、三世はこの歳(13歳)にして長渕が好きで、普段からいろんな長渕の曲を聴いています。そんな三世が、昨夜布団の中でずーっと聴いていたというこの曲・・・
"俺の時計はあの時のまま踏みつぶされた悔しさの中
TryAgain もう一度
TryAgain もう一度"
「今、オカダに聴いてもらいたいなぁ~」
そうか・・・
全国にたくさんいるオカダのファン。そんな中にしたら、それは小さな願いかもしれない。しかしどこまでも純粋でどこまでもまっすぐなオカダへのその気持ちは、必ず伝わるはずだ。そして願いは叶うはず。またIWGPのベルトを腰に巻くオカダの姿を見るという願いは・・・
その姿、また一緒に見ような。
最後までありがとうございました。