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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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謎の映像を解析する その2

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さて、続きです。

コブラツイストのあと、改めて猪木のポーズで登場の森末さん。

森末さん、なかなかいい感じです

そしてポーズに続き、なんと猪木のモノマネも披露。かなり様になってます。

実は結構プロレス好き!?

トレーニング、技体験が終わり、貴重な森末さんのモノマネのあと、最後はなんと試合方式の実戦スパーです。

森末さん、ここで

「ジャパンカップ・タッグリーグの優勝者、藤波、木村に挑戦します」

と言っています。

これは録画時期を知る貴重なヒントです。のちほど調べてみましょう。

改めて映像です。森末さんの挑戦を受けるべく準備する藤波。

藤波の体がいいですね!!

試合方式の実戦スパーは入場から。藤波、木村の新日ニューリーダーズが待つリングへ、森末さんさっそうとリングインです。が、これがすごい!!

おおお!!

エプロンからトップロープへ、なんと伸身してのリングインです!!

初めて掴む不安定なロープをも簡単に操ってしまう・・・着地後、10点!!とジョークを飛ばし笑いながら何気なくやっていますが、身軽で難度の高い動きをするレスラー増えし現在でも、こんなことできる人はいません。さすがとしか言いようがないです。

さて、軽快なリングインから、いよいよ戦いが開始されます。

まずは森末さん、ヘッドロックです!!

基本通り左腕を掛けます

が、あっさり持ち上げられコーナーに引きずり込まれてしまいます

ふたりががりの攻撃の餌食に・・・

さらにフライング・メイヤーから

強烈なボディスラムです!!

昔はバラエティーなんかで見かけることがありましたが、レスラーがレスラー以外の人を投げるときって、やっぱり加減しているのがわかりましたよね。でもこれは、まったく手加減ありません。完全に試合でやるボディスラムです。こんなことして大丈夫なんでしょうか・・・

と、心配もつかの間。目を奪われしは森末さんの受けです。

うまい!!

受け身は、にわか練習したくらいではまずできません。ちょっと習ったくらいでは、とっさに出ず腰、ヒジなどから落ちてしまい痛い思いをしてしまうのがオチなんです。

しかし森末さんはボディスラムに抱えあげられても体が丸まらず、投げられては完璧な受け身を取っています。これならある程度投げられても大丈夫ですね。藤波が普通に投げたのもうなずけます。

それにしても森末さん、一体いつ、どこで身に付けたのでしょうか・・・とにかく見事な受け身でした。

続いては投げから一転、ボストンクラブ・ホールドです。

これは効いたか!?

受け身は完全でしたが、さすがに関節は身に覚えがないか・・・苦しそうです。

さらにスタンドで腕を取り、ダブルリストロックの要領で転がしグランドへ。そしてヘッドシザースです。

これも初めての体験か!?

しかしここから森末さんの反撃開始です!!首を機転にくるりと回り見事な三点倒立です!!

これぞ体操選手の真骨頂!!

そして!!

おお!!

スティーブ・ライトばりに脱出です!!そしてそして!!

なんと初代タイガーばりのフットワーク!!

これには技をかけていた木村もびっくりです。それにしても森末さん、この流れはうますぎですよ。やっぱりプロレスファンなんじゃ!?

グランドから脱出後は打撃が待っています。藤波、森末さんへ一撃!!

バチン!!という音が!!

ものすごい痛そうな森末さん。しかし、やられてばかりではありません。チョップで反撃です!!

思いきっりいく!!

しかし!!

叩いた手の平の方が痛い!!

ならばと森末さん、秘密兵器のジム・ブランゼルばりの!!

ドロップキック炸裂!!

これはどうすか!!プロレスごっこを相当やった口じゃないですか!!

しかし反撃もつかの間。いよいよピンチです。

ついに力尽きた森末さん

ダブル・ストンピングの集中砲火でギブアップです

健闘及ばず敗退となりました。

すべてが終わり藤波にマッサージしてもらいます

映像は、残念ながらここで終わってしまいます。時間はここまで約5分くらいでしたが、おそらくこのあと総評、まとめみたいなのがあったのかもしれません。しかしそこには至らず、当時録画した"北斗の拳2"が始まってしまいました。

それにしても、短いながらおもしろくてプロレスのことがわかる素晴らしい内容でした。しかし・・・結局これはいつ放送された何の番組だったのでしょうか!?

先のシーンで森末さんが

「ジャパンカップ・タッグリーグの優勝者、藤波、木村に挑戦します」

と言っていました。これは87年のジャパンカップ杯争奪タッグリーグ戦のこでまちがいないと思います。このリーグ戦に藤波、木村が優勝した最終戦は87年12月7日で、テレビ中継は同日生放送でした。

で、この映像のあと入っていた北斗の拳2は、サブタイトルが「骨肉の兄弟対決!もうヒョウの瞳に涙は帰らない!!」で、調べたところ放送日は12月10日になっていました。

ということは、この映像はおそらく87年の12月8日から10日の間に放送されたものではないかと思われます。そして森末さんの当時の出演番組と映像、流れを見る限り、どうやらこれは当時フジテレビで夕方やっていたニュース番組の"FNNスーパータイム"にスポーツキャスターとして出演していた時代の、スポーツ体験レポートではなかったのかと・・・と思われます。

この映像に時折り映り込んでいた鈴木みのるも、デビュー戦は88年6月なので、まだデビュー前の姿だったわけですね。

意外なところにある意外。もしあたの手元にもビデオテープが残っていたなら、ちょっと覗いてみるのも・・・いいかもしれませんね。

最後までありがとうございました。


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