どうも!!流星仮面二世です!!
というわけで今回は
「戦国炎舞 -KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28 優勝決定戦」
行ってきましたので、その模様をお送りいたします。
まずはプロローグ、武道館3連戦初日です。この日、Aリーグ最終戦。イービルがジェイに勝利したことで息子の三世が大好きなオカダの決勝進出が見えてきます。星取ではオカダをリードしている棚橋。オカダが決勝に行くには引き分けもアウト、勝つしかありません。この日は夜、三世は学習塾の日でしたが大一番、どうしてもリアルタイムで見たい!!とモヤモヤです。
「録画じゃダメなんだよ~。あ~ど~しよ」
わかる。こんな日に塾なんざ行ったって勉強なんか身に入るか。ということでボクと三世で渋る嫁を説得し、なんとか学習塾のお休み許可を得、テレビに食いつきます。こうして始まった公式戦最後の試合。望みをかけますが、試合時間がなくなってきて引き分けの匂いが漂ってくると・・・
「ああー!!オカダー!!引き分けじゃダメなんだよー!!」
「オカダーぁ!!頼むー!!」
と、バッタンバッタンと畳を叩き始めました。こ、こいつはマズイ!!もうボクと背格好が変わらないほど大きくなった男にこう暴れられては・・・オカダに勝ってもらわないと我が家が破壊されてしまうぞ!!オカダがんばってぇー!!
しかし、無情にも時間切れ引き分けのゴングが・・・
「あーこれで優勝もドームのメインもなくなったぁ・・・IWGPも・・・」
落胆する三世・・・かわいそうだが、これはもう・・・棚橋が欠場でもしない限り決勝進出は無理だよなぁ・・・
三世、しばらく放心し、そしてふと言葉を発し始めます。
「棚橋、今日痛めたヒザのケガで決勝棄権しないかなぁ・・・」
ああ・・・不謹慎だが、オカダ愛深き故、その気持ちが生まれてしまうのはわかるよ。でも、ないだろうなぁ・・・
「・・・明日、棚橋誰かに、さ」
へ!?
「熱烈なオカダファンがさ、さ・・・」
い、いや三世!!それはブログに載せられないぞぉ!!
ダメだ、完全にヒールになってる。しかしなんというオカダ愛・・・その愛は三世をスイッチ・ブレードにもしてしまうのか!?でも、こればっかりはどうしようもない。とにかく初の武道館ってことで12日は楽しもうじゃないか。
そして2日目、棚橋に対し決勝進出を果たしたのは飯伏でした。以前、タイガーマスクWを胸のほくろだけで飯伏と見抜くなど、元来ファンであった三世。明日は飯伏を応援しようとボクと結託します。しかし、そこへ我が家の首領、嫁が登場。
「い~や。明日は棚橋だぁね。こういうときは棚橋だよ」
嫁の予想は棚橋。ボクと三世は飯伏にかけます。さあどうなる決勝!?日本武道館!!カモン、オーバー・ヒアァ!!
ぬぉおおー!!
というわけで日本武道館です!!いやぁ~武道館の中に入るのは98年8月19日の吉川晃司のライブ"CONCERT TOUR 1998 HEROIC Rendezvous"以来、実に20年ぶりでございます!!
しかも、なんとですね、ワタクシ流星仮面二世、日本武道館でプロレス観戦は意外なことに初めてなんですよ。いやが上にもテンション上がります。そんなワクワクの中で座席に着くと、なつかしいお姿が。なんと2014年のG1の西武ドームでお会いしましたアステカイザーさんと4年ぶりに遭遇したんです(空前絶後の残暑御見舞い)
挨拶もそこそこに、4年ぶりに会う三世の巨大化ぶりにびっくりなアステカイザーさん。この日、席も近くだったので試合開始を待つ間、会場内のモニターに映し出されるG1のダイジェストを見ながらしばしプロレス談義となりました。
いろいろなお話しましたが、そんな中で出たお話の一つがこの動員数、いわゆるチケットのお話です。アステカイザーさんは一般発売となる6月20日10時からの販売に合わせ当日の10時30分には購入に入ったらしいのですが、その時点でもう2階席の上の方の一部しか残っていなかったという・・・そうなんです。今回はチケット前売りがこんな感じだったんですよ。
武道館1日目と2日目
武道館3日目
そうなんです。決勝の日のみ、チケット代が上がっていたんです。でもアステカイザーさんが買う頃には、もうほとんどなかったという事態だったんですね。しかも、決勝も近づいたある日。三世が送ってきたLINEには・・・
ふ、フルハウスか!!
なんと本来は設定がなかった2階の立見席が出現し完売。そして当日券を前売りとして販売し完売という事態となったのです。
決勝戦の、その場に行ける、いられる、見れることにファンが価値観を見出しているのがよくわかります。武道館3日間でこれだけ動員するのはすごいことだとふたりで驚いた次第です。他にもいろいろなプロレス話をしました。短い時間でしたが楽しかったです。アイスクリーム、ごちそうさまでした。今度またゆっくり話しましょう!!
さあ試合です!!
第1試合 20分1本勝負
マイケル・エルガン、本間朋晃、真壁刀義vs吉田綾斗、海野翔太、永田裕志
この試合に関して情報くれたのはジャスト日本さん。吉田選手に注目してくださいとのことでした。しかし、残念ながらあまり出番がなく、よくわからないまま終わってしまいました。次回シングルがあれば、じっくり見たいと思います。
本間は復帰して、また見れて嬉しく思いました。が、試合では足の動きが欠場前とちょっとちがうのが気になりました。まだ重そうというか・・・足がついてきてないのかもしれませんね。無理しないでやってくださいね~。
第2試合 20分1本勝負
トーア・ヘナーレvsバッドラック・ファレ
トーア・へナーレですね。このところ見てますが、技と技の間をアピールで使いすぎですね。しかも間が長いような気がします。悪く言えば過剰すぎだと思いますね。格好やアピールばかりが優先している、かつてはそういうレスラーは“見かけ倒しのハッタリ野郎”と言われました。でも、へナーレはそんなレスラーじゃないと思います。姿、格好がもうアピールになってるんですから技の間のアピールなんていらないんですよ。マオリ族ならもっと野性味優先させて徹底したマオリ族やったらいいじゃないですか。かつて存在したインディアン系レスラーの面影をへナーレには見ます。他のレスラーには出せないものを出してほしいですね。そうすれば必ずいいレスラーなれますよ!!
第3試合 20分1本勝負
YOSHI-HASHI、後藤洋央紀vs飯塚高史、タイチ
いやぁ~タイチ人気、驚きました。会場の反応もいいし、あのズボン脱ぐときのファンの歓声なんか、ちょっと前には考えられなかったですよ。いつのまにかこんなに人気出たんですね~。加えて、あべみほちゃん。やっぱりいい仕事しますね。ここも今後、おもしろそうです。
第4試合 20分1本勝負
デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソンvsハングマン・ペイジ、Cody
この時間帯は入場から退場まで、あ~アメリカのプロレス会場ってこういう空気なんだろなぁ~という、そんな気分になりました。ジュースとコーディの掛け合いが、これがよかったですね~。
ボクはこの試合一番はジュースとコーディのパンチ合戦でしたね。見ましたかあれ?コーディのパンチ!!いやぁ~もうダスティを思い出しまして、涙出ましたね。最後、腕ぐるぐるまでやって、そのあと残念ながら阻止されてしまいましたが、あのあとエルボー入れてお尻振ったりしたら、ボクは失神してたかもしれないです。まあ、あれ見て会場でそんなこと思ったのはボクだけでしょうけど・・・とにかく楽しかったなぁ~。楽しいという点ではこの試合がこの日一番でした。
あと、最近いいと思ったのがハングマン・ペイジですね~。荒々しくてスピードもあってテンポが途切れなくて、で、技術もある。いいですね。本当に個人的なあれですが、ペイジ見てるとどこかカルガリースタイルのスタンピート・レスリングをね~ボクは思い出すんですよ。まだ若いんですよね。楽しみです。
第5試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
マーティー・スカル、ニック・ジャクソン、マット・ジャクソンvs石森太二、タンガ・ロア、タマ・トンガ
先ほどの試合がアメリカンで魅了なら、同じ外国人レスラーの試合でもこちらはテンポで見せる試合でしたね。しかし、アステカイザーさんと試合前に話してたんですが、トンガ兄弟はポテンシャル高いのに、なんかもったいない扱いされてるかなと感じました。今シリーズは乱入が多かったですが、みなさんはどう思ったでしょうかね?
ボクとアステカイザーさんは、まずひとつ、乱入しなくてもやっていけるのに、もったいないなぁ~という考え。そして乱入するなら、あれでは足りないですよね、という結論でした。乱入がどうにも中途半端で、なんだかなぁ~という感じに受けましたね。乱入やるならもっと暴れて、もっとね、ぶっ壊していいと思うんですよ。だからそのあとのことにいろいろ効果が出る、乱入がコントラストになっていいわけなんですよね。だからやるならね、もっとやってほしかったですね。
あと、三世が幼い頃から“カレールー”と呼んでいる石森ですね(腹筋があまりに割れててカレールーみたいなのでカレールーなんだそうです)ボクは昨年、茨城にノアが来たとき見たんですが、あのときよりもさらに締まった気がします。和製ジミー・スヌーカといった感じですね。小柄ですが、この中にいても引けを取らない味を出してました。
第6試合 30分1本勝負
BUSHI、SANADA、“キング・オブ・ダークネス”EVIL、内藤哲也vsエル・デスペラード、金丸義信、ザック・セイバーJr.、鈴木みのる
いやぁ~8人タッグなんですが、やっつけ感も消化試合感もまったくない、これはそんな感覚持たせない、いい試合でしたね。テンポが昔の新日正規軍vs長州維新軍みたいな、時間を感じさせない見入ってしまう試合でした。選手の個々のカラーもみんなちがうんですが、これの交わり、違和感なくマッチしつつ、でもひとりも色褪せず主張していておもしろかったです。
第7試合 30分1本勝負
ジェイ・ホワイト、矢野通、石井智宏vsチェーズ・オーエンズ、高橋 裕二郎、ケニー・オメガ
ジェイ・ホワイトですよ。いやぁ~このシリーズ、見ましたか?試合会場でファンから心の底からのブーイングが飛ぶようになりましたよね。テレビの前でも、たとえば我が家では三世も嫁も心の底から嫌っていて、ジェイが出ると本気でチャンネル変えそうな勢いなんですよ。そう、多くのファンがジェイを見ては感情が揺さぶられるようになったんです。これはヒールレスラーとしては至極ですよね。
今年の1.4で見たときは試合の運び方、組み立てがめちゃくちゃで、何をしたいのか?それがまったく伝わらない、どうしようもない感じで正直ひとつもいいところ感じられませんでした。4月末にフィンレーとタイトル戦やったときも、なんだかなぁ~という感じでしたよね。しかしそれからこの2ヶ月くらいで試合の運び方、試合の組み立て、間、技、こういう点での悪いところがすっかりなくなって、見ちがえりましたね。自身のポジションもしっかり把握していて、いわゆる"観客を手のひらに乗せる"が完全に出来ていてました。この短期間で、自分を見直して意識をして、努力をしたんだと思いました。この日はおとなしめでしたが、これは今後が楽しみになってきました。あとは"ヒールだけど、本当はいい人"なんて言われないようにすれば最高ですね。
第8試合 30分1本勝負
プロレスラー戦国炎舞、KUSHIDA、レイ・ミステリオJr.vsSHO、YOH、オカダ・カズチカ
オカダ登場で、ようやく三世スイッチオンです。さあ入場、そのとき
「ああ!!オカダ、ガウン着てる!!」
そう、アメリカでの試合からTシャツになったオカダ。三世はなんとも言ってませんでしたが、本当はガウン姿がよかったみたいです。だから嬉しかったようです。ボクもやっぱりオカダはガウンがいいと思います。カッコいいですよ。貫禄もあっていいです。
でも・・・
「やっぱり、ベルトがないと寂しいなぁ・・・」
そうだなぁ~。昔、フレアーにNWAのベルトがないと、なんか変だったもんなぁ。板につく、IWGPがオカダのイメージになっていたってことですよね。
試合はミステリオとオカダの絡みがよかったですね。619をドロップキックで阻止したのはかなりの名シーンだと思いました。でも、そのとき会場はブーイングだったんですよ。なるほど、そうなんだ・・・いまどきのファン心理がわかったような気がしました。
今回はミステリオとの絡みでしたが、オカダは王者ではなくなってしまったその分、今後はいろいろなレスラーと対峙するという夢は出来たと思いました。クリス・ジェリコ戦も、もしかしたらあるかもしれませんよね。いろいろ楽しみです。
第9試合「G1 CLIMAX 28」優勝決定戦 時間無制限1本勝負
棚橋弘至vs飯伏幸太
まず、柴田が来ましたね。で、棚橋のセコンドにつき、ロープを開けたんですよ。これはドギモを抜かれました。正直申しますと、ボクは棚橋そこまでファンではないんですよ。でも柴田がセコンドについたとなると・・・これはかなり複雑な心境になりました。でも、やっぱり新しい時代、新しい流れに期待して、飯伏に勝ってほしかったので飯伏を応援しようと思いました。
試合は、ボクが最もすごいと感じたのは、なんと言っても会場の声でした。まずゴング直後、この瞬間の空間です。これまでのプロレス観戦、ボクが観てきた中で一番ではないかというほどの大歓声でした。その音量は、まるで波です。爆風によって空気中に起きる圧縮波のよう。会場の一体感は尋常ではありませんでした。コールは互角か、やや棚橋かですが、二語の合唱という感じ、まさに"巻き起こる"といった感じで、それが双方ピンチのときに起こりました。技への反応、ファンの感度もすごかった。棚橋と飯伏が戦っていて、会場も試合と戦っている、そんな感じを受けました。とにかくすべてがセミファイナルまでとちがいました。
優勝は棚橋でした。飯伏は負けてしまいました。飯伏に勝ってほしかった。そして新しい流れ、予想つかない流れを、このあと見てみたかったです。でも今回は、まだ頂点に到達できませんでした。またいつか決勝出て、次こそはと期待します。
棚橋は、思えば、3回のG1優勝のうち、2回も見届ける形となってしまいました。これも何かの縁なのかもしれません。だから、おめでとうと拍手を送りたいです。しかし不思議です。ボクは棚橋、昨日まではまったく興味なかったのに、なんでかなぁ?本当にファンどころか、実のところボクは棚橋アンチなくらいなんですけど、今はちょっと棚橋好きになりたい自分がいます。こういうふうに思わせる力が棚橋ありますよね。これが棚橋の魅力なんだろうな・・・
総評しますと、試合の内容は各所でファンが語っていると思うので、そこは省略して、武道館の様子ですね。とにかく第1試合からメインまで、アツかった!!ですね。
そう、試合もファンもアツかったです。でも、なんと言ってもアツかったのは会場の温度でした。最初から最後まで、みーんな、汗かきっぱなしだったんですよ。これテレビやワールドで見れれば見てほしいんですが、みんなね、タオルで汗をぬぐっては終始うちわでパタパタやってたんですよ。エアコンが全然効かないんですよ。エアコンが壊れてるとかダメなんじゃなくて、観客の熱気で効かないんですね。これは近年はなかったですね~。両国では一度もこういうことはなかったですね。ホントね、昔の会場にいるみたいでしたよ。それだけね、ファンの熱意、エネルギーが会場内にあったということですよね。これはすごい現象だと思いました。
そして、立見席です。武道館の2階席の一番後ろです。見渡せば、ここにぐる~っと!!あの広い武道館を輪にするかのように、すき間なくファンが立っていました。ここにいるみんなは、お金が足りなくて立見席を買ったんじゃないんですよ。行きたい、でももうチケットがなくて、それでもどうしても会場で見たくて必死になって手に入れたんですよ。そして来たんです。ここはリングから一番遠い場所であり、テレビにも映らない、雑誌にも載らない場所です。でも、ここでプロレスを見ていた人々の風景こそ、あの輪こそ今回のプロレスの一番の真だったのではないかなと、ボクは思いました。
帰り道、この日は車で来たボクら親子は武道館から水道橋の駐車場まで15分ほどの夜道を試合を振り返りながら、話をしながら歩きました。駐車場も近くなった頃、ボクらの隣を走っていったのは先ほどまで武道館に止まっていた新日本の移動バスでした。みんな帰るんだなぁ、そんなことを思いながら見ていると前方で止まりました。誰かふたり、降りてきました。なんと矢野と海野でした。
「で、でかいなぁ!!」
思わずたじろぐ三世。そんな中、矢野は自身のお店の方へ海野と歩いていきました。おそらく海野は付き人だったんでしょう。夜の裏路地を歩くふたり・・・さっきまで戦っていたレスラーが帰ってゆく。今年もG1が終わったんだなぁ・・・そんなことを思いました。
最後までありがとうございました。