どうも!!流星仮面二世です!!
さぁ、というわけで10月9日、両国国技館で行われました
「KING OF PRO-WRESTLING」
行ってきました。が・・・
それは10月1日、アメリカのカリフォルニア州ロングビーチ、ウォルターピラミッドで行われた
「FIGHTING SPIRIT UNLEASHED」
が終了したあとの新日本のサイトを見たときでした。
「なんと新US王者・Codyがケニーvs飯伏に介入!IWGPヘビー“3WAY”戦が急浮上!?」
振り返れば、もうプロレス観戦暦も長くなります。初めて生観戦したのが小学6年生だから34、5年くらいになりますか・・・
プロレス行くのが決まると、当日まで待ち遠しくて、うれしくて・・・それは初めて行った日から今日まで、何歳になっても変わらないことでした。しかし今回、この見出しを見て、そして10月2日に対戦カードが発表されメインのカードを見て、生まれて初めてプロレスに
「行きたくない」
という気持ちになりました。
いくらなんでもIWGPヘビー級選手権がいきなり3WAYだなんて、あまりにファンをナメてないか?これでいいの?今の新日ファン、なんとも思わないの?何も感じないの?三世、どうなんだい?
すると、今やTwitterのフォロワーが500人に迫ろうという三世の、いわゆる三世の"界隈"では
「みんな騒いでるよ。イヤがって、ちょっと荒れてる。あと、3WAYがイヤというわけじゃないんだけど、あまりに急すぎって不満って言ってる人も多いよ~」
なるほど。で、キミはどうなの?
「おれもやだなぁ・・・挑戦者は飯伏でもコーディでも、シングルがいい」
だよなぁ・・・激しく同意だ。
とはいえ・・・三世は、もちろんボクよりも今のプロレスに詳しいし、ネット上でもそういう環境にいるが、しかし三世を取り巻く"界隈"は、やはりオカダファンが中心だ。となると他のファンは、一体どう思っているんだろうか・・・
嫁、キミはどうだい?
「あれ?3WAYって6人タッグを一度にやるやつだっけ?」
そうか。オメエはそれでいいや。
ネットを見渡すと、どうやら過去にも2度、IWGPヘビー級で3WAYが行われているとのこと。加えて近年は、タッグやジュニアで行われているので、馴染みのファンには、これを楽しみにしてる方も多いようなんですね。
しかしです。そう、プロレスとは?と問われれば・・・やれファンを楽しませるもの、やれ勝敗じゃない。それは古い考え、今はこうだ、などなど・・・人それぞれ、いろいろありますよね。
しかし、それより前に、プロレスの根源、真は
"戦い"
じゃないのかなぁ!?
新日本に表れ始めた違和感。それはやはり、社長が変わってからの体制の変化、新しい路線の影響なんだろうか!?本当にボクは行きたくなくなった。でも今回は、その真意を確かめるために行こう。そう思いました。
当日、もはや通いなれた両国。この日も早めに会場入りです。まだ座席に行く前。相変わらずロスインゴグッズを身に付けている人の多さに驚いていると、早々、予期せぬ出来事が・・・なんとメイ社長が、お客さんの入場口から入って来たのです。
ふ、普通、社長って選手と同じように別の入り口から入って来るんじゃないのかぁ?なんで一般と同じところから!?と、驚く間もなく、なんとこちらに向かってきます。
な、なんだ!?
そして三世の目の前へ!!そして!!
「キミを探していました。三世くん、ゼヒ新日本プロレスへ入ってください」
いや、いくらなんでもそれはねえ!!
社長は、今日はありがとう、楽しんでくださいと三世とボクに握手してくれました。
な、なんということだ・・・オカダが王座陥落しケニーがチャンピオンになってからというもの、メイ体制に不満を漏らしていたボクと三世。まったく最近の新日本は!!もし社長になんか言える機会があれば、ガッツーンと言ってやるのになぁ!!なんて話した日もありましたが、まさか本当にメイ社長とご対面する機会が来るとは、こっちがガッツーン。出鼻を挫かれたどころか、優しく包み込まれてしまいました。うぬぬ~・・・
まあ今回は心の準備もないまま突然のことだったから仕方がない。もし今度会ったら、今度こそ今の新日本のこと、なんか言ってやろうぜっ。なぁ三世!?
「うぉ~!!メイ社長と握手しちゃったよ~!!」
お、おんめぇ・・・
しかしこれは、我々親子にとって序章に過ぎませんでした。そう、序章に・・・
では試合です!!
第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
タイガーマスク、獣神サンダー・ライガーvsエル・デスペラード、金丸義信
これはライガー、タイガーでしたね!!ライガーは雪崩式フランケンやコーナーからのトペコンヒーロ、タイガーはタイガースープレックスと、最近やなかった技を見せてくれました。うれしかったなぁ~。大変かもしれないけど、また挑戦してほしいなぁ。
第2試合 20分1本勝負
本間朋晃、真壁刀義vsトーア・ヘナーレ、ジュース・ロビンソン
本間、8月の武道館以来で観ましたが、あのときはちょっと足が重い感じがして・・・今回はそれはあまり目立たなくなったんですが、やっぱり体全体の動きがまだちょっと固いような気がしました。でも受け身なんかはバッチリでしたし、今回は長い時間動いていたのでだいぶいいんでしょうね。よかったです。
第3試合 20分1本勝負
チェーズ・オーエンズ、ハングマン・ペイジ、ニック・ジャクソン、マット・ジャクソンvs石森太二、タンガ・ロア、タマ・トンガ、バッドラック・ファレ
ペイジとカレールーがよかったなぁ~。前も書きましたが、やっぱりペイジ見てるとカルガリー思い出しますね。魅力あります。カレールーは動きありますね!!その他の選手の対決は、ちょっとマンネリ感があったかな・・・新たなテーマがないとつらいかもしれないですね。
第4試合 30分1本勝負
ウィル・オスプレイ、石井智宏、後藤洋央紀vs飯塚高史、タイチ、鈴木みのる
この試合は、まあ通常はオスプレイがタイチを破ってヘビー級に挑戦!?ってなるんでしょうけど、ボクの注目はあべみほちゃんでした。いやぁ~仕事できますね。うまい。その瞬間瞬間で、自分がどうするか?どうあればいいかをよく心得ています。もうベテランの女性マネージャーですよ。これあれですよ、次に新日本でWWEに引っ張られるのはレスラーでなく、あべみほちゃんなのかもしれませんね。あり得ますね、そうですね。
第5試合 30分1本勝負
SHO、YOH、矢野通、オカダ・カズチカvsX、BUSHI、SANADA、内藤哲也
さぁ、今大会一番のヤマ場、Xがいよいよ登場です。BUSHI、SANADA、内藤哲也と入場し、そのあと内藤自らマイクを握り、Xを呼びます。そして出てきて、マスクを取ったその顔は、なんと!!
う~ん、わからない・・・
三世に聞いたら鷹木信悟っていうレスラーだそうで、今回Xと予想された人で一番名前が上がったレスラーだったそうな。
恥ずかしながら、ボクはまったく知らないレスラーでしたが、マスク取った瞬間のこの会場の盛り上がりと、試合中に技を出せば、かなりの歓声が上がっていたところを見ると、ボクが知らないだけでロスインゴファンの間じゃ有名な選手だったことが見受けられました。ボクがこの選手を見た印象ですが、今回は動きや技には特に際立ったものは感じませんでした。今後、もうちょっと見ないとわからないですね。
第6試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
“キング・オブ・ダークネス”EVILvsザック・セイバーJr.
これは、びっくりしっぱなしでしたよ。みんな盛り上がってましたが、ボクなんか口アングリでしたね。ア然でした。まさかあそこでジェリコ出てくるとは・・・
しかしジェリコ、ザックには終始、まったく目もくれませんでしたね。ちょっと印象的でした。そういえばジェリコのペイント、ブランドン・リーのクロウに似てましたが、そういう意味なのかな?
第7試合 IWGPジュニアヘビー級王座決定戦 60分1本勝負
KUSHIDAvsマーティー・スカル
休憩がないため、ついに限界を迎えたボクと三世は、ここでトイレへ。ついでに何か食べるか~とぐるぐると売店を巡るも、もうどこも終了していました。この間、試合は中盤へ・・・仕方ないな。試合は家で録画で見るとして、ちょっとグッズ見ていくか。とグッズ売り場へ行き歩きます。この時間帯、さすがに売り場にはひと気がありません。ゆっくり見れていいなぁ。なんてやってると、な、なんと!!このとき売り場に、メイ社長が!!再び我々親子の目の前に!!
こ、これはぁ・・・これは必然にちがいない!!というわけで記念に一緒に写真を撮らせていただきました。
おぉぉぉぉ・・・
そしてお礼をいうより早くメイ社長は
「私から、あなたたちをスペシャルサポーターに認定します」
と笑顔で話すと、スーツの内ポケットから何かを取り出して渡してくれました。
こ、これは・・・!?
なんだこれは・・・こんなの見たことないぞ・・・
「どうぞ、最後まで楽しんでください」
会場入りのときもそうでしたが、なんと丁寧で優しい接し方なんだろう。まったく社長感がない。あまりに近い、近くに感じる。そう思いながら見届ける後ろ姿。しかしメイ社長は帰るわけではなく、その後、売り場で販売員に、今日の売れ行きはどうですか?引き続きよろしくお願いします。と声をかけて行きました。そ、そうだったのか・・・
どっかりと腰を据え、数字や業績ばかりを指摘し、あとは任せてしまう・・・大会社にして、そんな社長は世の中にたくさんいる。しかし社長というポジションに胡座をかかず、自分の足で動き自分の目で見て耳で聞く・・・メイ社長は高い位置にいながら、ボクらファンや売り場の販売員にまで同じ目線になり、気を配りつつ、いろんな角度から運営を見ていたのでした。会場入りが別の入り口からでなく一般と同じ箇所からだったのも、客の目線でモノを見るためだったんだ。赤字経営だったタカラトミーを、わずか2年でV字回復させたのもうなずける。なんてすごい社長だぁ・・・
いや、ならば!!この先、もしかするかもしれない・・・
第8試合 東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦 60分1本勝負
棚橋弘至vsジェイ・ホワイト
試合に戻ります。いやぁ~久しぶりにベビーフェイスvsヒールの戦いを見ましたね~。パパはわるものチャンピオンでさらなる人気を得た棚橋と、外道をセコンドにしたことでヒールぶりにさらに磨きがかかったジェイ。これが見事にマッチしましたね。
ジェイは、この試合では得意のバックドロップ1回も見せませんでしたよね。以前は流れも関係なくムダに出していたのに、今回はフィニッシュ行く前ですら出さなかったんですよ。これは試合がうまく組み立てられているからなんですよね。出さなくても成り立っていたからということなんですよ。ファンのブーイングも心がこもっててよかったなぁ~。
試合後はオカダが登場して、まあいろいろありましたね。これから楽しみですね。
第9試合 IWGPヘビー級選手権試合3WAYマッチ 60分1本勝負
ケニー・オメガvs飯伏幸太vsCody
セミが終わると、会場の空気がやや変わった気がしました。それはなぜだったのか、どんなふうに言えばいいか・・・難しいです。でも、なんか変わった気がしました。セミとメインでは、いやセミまでとメインでは空気に変化があったのを肌身に感じました。
試合は、ボクはそもそも3WAYが好きじゃないので、そう思うのかもしれませんが・・・でも、もはやIWGPヘビー級が3WAY云々の問題ではなく、試合や技がどうだったかという問題でもありませんでした。おもしろくない、あまりにも・・・なんで技と技の間に躊躇したり、謝ったり、怒ったり、なだめたり・・・だらだらと、なんでそんなことをするんだ!?ケニー・オメガは一体何をやってるんだ!!
おれはいいトシですよ。もう長くプロレス見てます。40年にもなりますか・・・その間、プロレスもプロレスファンも、時代も変わりましたよ。最近のには、ついていけない話もあるし、知らないこともたくさんある。でも、これだけは知っている。言える。どんなに時代が変わっても、やっぱりプロレスの根源、真は"戦い"なんだと・・・だからボクには、あれは耐えられなかった。悲しくなりました。
しかし試合後のケニーの楽しかったか?というマイクに歓声を上げ拍手を送ってたファンもたくさんいました。そう、ボクのような考えじゃない、今日のメインが楽しく満足したファンも、もちろんいました。ケニーが好きで飯伏が好きで、そんなふたりは戦っても厚い信頼と友情で結ばれている仲間。そんな姿を象徴するシーンに胸を打たれたファンのうれしい声。歓声だったんだと思いました。
でも、あのケニーのマイクの瞬間、会場は歓声を上げたファンと黙っていたファンに、はっきり別れました。メインが楽しかったファンは、それでよかった。しかし、黙っていたファンの、このやりきれない気持ちは一体どこにぶつければいいんだ・・・
そこにきて棚橋のマイクでした。ここは新日本だ、と・・・
棚橋のそのマイク、ケニーの楽しかったか?というマイクに歓声を上げたファンには、何を言ってるの?ここ新日本でしょ?と・・・その意味はまったくわからなかったはずです。しかしボクらにはわかりました。あれは黙っていたファンの気持ちを棚橋が代弁してくれたんだと、そう感じました。
ボクは棚橋のプロレスは好きではありません。でも、こういうときはオカダや内藤じゃないんだ。やっぱり棚橋なんだな・・・そう思いました。
今回はハプニングに目が行く大会で、おおいに盛り上がりました。しかし、それは当日起きたこと・・・事前には、大会内容に、これだ!!というテーマがありませんでした。そのあたりが影響したのか?両国、三世と行くようになってからずいぶんなりますが、これまでで一番空席が目についた大会だったなと感じました。
最後に、今の新日本。プロレス、レスラー・・・同じようで、今年は昨年と明らかにちがいます。それはやっぱり、社長が変わり、新体制になったからなんだと思います。
それに対しファンからは、実にいろいろな考えや意見が出ています。そのたくさんの意見を見た中で気づいたこと・・・それは"以前よりよくなった"という言葉が聞かれない、という点でした。
メイ社長が掲げる新日本プロレスの海外への進出。それは日本のプロレス界にとってもレスラーにとっても重要なことだと思います。しかし肝心なのは、そのために日本のプロレスを海外に合わせる、のではなく、日本のプロレスを海外に魅せる、という点ではないか?そして、それには何が大事で何が必要なのか?ではないのかなと・・・思うのです。
新日本プロレスの変化。会場の様子。今は、こんな流れです。しかし、あの社長なら、もしかすると本当に大事なものに気がついてくれるかもしれない。ボクはメイ社長に、それを感じました。だから期待しながら見続けようと思います。
最後までありがとうございました。