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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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プロレス研究所 特別編~ブログの歴史を見てみよう パート1~

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どうも!!流星仮面二世です!!

さて、現在のプロレス人気はみなさん知ってのとおりですが、プロレスが世に浸透し、いくらレスラーがバラエティーなどのテレビに出るようになって顔馴染みになろうとも、試合を放送する、いわゆる地上波のプロレス中継は新日本で深夜のみという現実があります。

なので、プロレスにまっさらな人がバラエティー番組に出たレスラーに興味を持ったところで、肝心の試合やレスラーのことを事細かにキャッチするのは本来であれば容易なことではありませんでした。しかし、現在はインターネットの存在により、プロレスのあらゆる情報を即座に調べることができ、テレビなしでもプロレスのことを知ることができるようになりました。

そんな中、細かな情報から動画はもちろん、近年効果を発揮しているのはなんと言っても個人が発する情報です。2004年にFacebookが、2006年にTwitterが、2010年にはInstagramがそれぞれ産声を上げると、あっという間に世の中に広がり、今やその利用者数は天文学的な数値になりました。この利用者の中にいる多種多様なプロレスファンが情報を共有したならば・・・といった具合です。

しかし、そんな中において一番ボクが好きなのは、自身でもやっているブログです。ジャンルが幅広く、長文で詳しく書かれているので情報量が多く、そしてなんと言っても"読む"楽しさがあります。またコミュニケーション能力も高く、人と人との気持ちを通い合わせる大切な場所ともなります。

そんなブログですが、実はブログは先に上げたSNSとちがい、その歴史には秘めたる歴史があったのです。今回は特別編として、そんなブログの謎と歴史に迫ってみようと思います。

ここは茨城の某所にあるプロレス探偵事務所。プロレスを専門にいろいろな依頼に応えていく日本で唯一の探偵事務所だ。が、最近は所長の不祥事により不安定となり、利益のため素性調査や浮気調査など通常の探偵業務を請け負うことも多くなった。そんな探偵事務所に来た今回の調査依頼とは?

探偵「えーと、○○大学、情報ネットワーク学部のネットワーク研究所、ここだな・・・さて・・・すいません、連絡しておきましたプロレス探偵事務所の佐藤です」

ガチャ

博士「おーよくきたね。こちらで研究をしておる一ノ谷じゃ。まあ入って」

探偵「はじめまして!!今日はよろしくお願いします。失礼します」

博士「よろしく。今、マテ茶を入れよう。まあかけて」

探偵「あ、はい、ありがとうございます(な、なんだマテ茶って!?)」

博士「さて、なんだったかな」

探偵「はい。今日はネットワーク学における権威と言われている博士に、ブログのことについていろいろ教えていただきたくて来ました。よろしくお願いいたします」

博士「・・・」

探偵「博士?どうなされました?」

博士「あ、ああ!!すまんかったな!!いやぁこちらこそよろしく!!えーっと、なんだったかな?ワシの好みのタイプかね?そうじゃな、武田久美子かな」

探偵「た、武田久美子って・・・確かに博士の年代的にはあれかもしれませんけど、あの、そうじゃなくてですね、今日はブログのことについていろいろと・・・」

博士「ああ、そうじゃったな!!これはすまんかった。えーっと、ブログとは・・・そうじゃな、ネットをしているとWWWというのを見かけるじゃろ」

探偵「はい」

博士「これがWeb(ウェブ)で、WWWはWorld Wide Web(ワールド ワイド ウェブ)という。簡単に言うと、これは画像や動画、文章を簡単に利用したり発信できたりできるシステム、仕組みのことになる」

探偵「はい」

博士「で、これらは画面ひとつひとつがページと表されるので、これをウェブページと呼ぶわけじゃ」

探偵「ウェブページ、はい」

博士「まあ難しく言うとよくわからんかもしれんが、ようはスマホでネットをすれば、イコール、ウェブを利用してウェブページを見ているということになるね」

探偵「なるほど。今こうして見ているこの画面もウェブでありウェブページなんですね」

博士「さよう。そしてlog(ログ)という言葉があるが、これは記録、記録される、記録を取るなどの意味を持っている。合わせればウェブを記録する、Webをlogするというふうになる。合わせてWeblog(ウェブログ)で、blog(ブログ)というわけじゃ」

探偵「なるほど!ウェブログがブログになったんですね。博士、そのブログというのはいつ、誰が作ったんですか?」

博士「それがな、まあいろいろなんじゃよ」

探偵「え?」

博士「ブログが世に認識されてから、実のところまだ数十年しか経っとらん。言ってみればつい最近のことなんじゃ」

探偵「はい」

博士「だが、最近のことなのにブログにはFacebookやTwitterのように、誰により考案され、いつから始まった、というのが明確のようで明確でない、という感じなんじゃ」

探偵「そうなんですか!?」

博士「うむ。なかなか入り組んでおるんじゃよ」

探偵「なるほど・・・しかし、それでも今こうして世界中にブログがあるわけですから、必ず始まりはあるわけですよね?わかっているものでブログの起源になっているものは、どのようなものがあるんですか?」

博士「・・・」

探偵「博士!?どうしました!?」

博士「・・・」

探偵「博士!?」

博士「あ、ああ!!すまんな!!ワシの好きな歌かね?そうじゃな、武田久美子のファーストシングルの"噂になってもいい"かな」

探偵「な、なんですかそれは!!まったくメロディーが頭に浮かばないですよ!!博士、先ほども様子がちがったので気になったのですが、何か悩みでもあるんじゃないですか?」

博士「・・・」

探偵「博士・・・」

博士「ふ~・・・マテ茶、飲むかね?」

探偵「は、はい・・・」

博士「ワシには息子がいてな。いやぁ、そりゃこの大学にも若いのはたくさんいるさ。しかしキミとこうして面等向かっているとつい息子をな、昔のことを思い出してしまってな・・・」

探偵「そうなんですか・・・息子さんは今は?」

博士「中学を卒業するとすぐ出ていってしまって、それっきりなんじゃよ・・・」

探偵「・・・」

博士「ワシの立場上、小さい頃からあまり接することができなくてな。なのに会えば勉強しろ勉強しろと・・・いけなかったんだよ、ワシが」

探偵「もう、ずいぶん会ってないんですか?」

博士「ああ、そうじゃなぁ・・・」

探偵「博士。ボクが捜しましょうか?職業上、そういうのは得意ですからお力になれますよ」

博士「いやぁいやぁ、いいんじゃ。会うのはなぁ・・・会いたくはないんじゃよ。会いたくはな・・・すまなかったな。話をもどそうか」

探偵「そうですか・・・はい」

博士「では・・・ブログの起源の話じゃな。まずはdave winer(デイブ・ウィナー)なる人物からいこう」

探偵「はい」

博士「デイブ・ウィナー氏は93年にアメリカで創刊された雑誌で、内容はビジネス、ライフ、テクノロジー、インターネット、ジャーナリズム、カルチャーなど、様々な分野を幅広く取り上げる雑誌Wired(ワイアード)の元・寄稿編集者で、現在は米Gizmodo(ギズモード Appleの宣伝サイト)にてソフトウェアの開発者となっておる」

探偵「Apple社ですか」

博士「さよう。そこから察しがつくじゃろう。ウィナー氏は、ウェブコンテンツ管理におけるソフトウェアの開発の始祖と言われており、ウェブのシンジケーション技術では先駆者で、RSSではパイオニアでもあるんじゃよ。それにポッドキャスト、アウトライニングでも、その能力を発揮しておる。また元ハーバード大学ロースクール研究員、元ニューヨーク大学研究員、チュレーン大学では数学科の学士号も取得しており、その世界では大変名が通っておるんじゃ」

探偵「なるほど・・・お話からスゴい方だというのはわかるんですが、わからない言葉だらけで頭の中がハテナでいっぱいです。ウェブシンジケーション!?RSS!?ですかぁ・・・ははは」

博士「ああ、すまんかったな。ウェブのシンジケーションというのはウェブサイト上にある関心のある情報・・・たとえばキミがウェブ上で、何かのサイトで何かのニュースの記事を読んだとする。するとそのニュースの情報に関連のある他のサイトへのリンクなどが何個か出てくるね」

探偵「はい」

博士「で、今度はそのリンクを見てみる。こうして関連したリンクから見る人の求める情報が広がっていけば、この人が見たサイトは便利でよいものだとなる。見る人の満足感も高くなっていく」

探偵「そうですね」

博士「ウェブのシンジケーションは、このような形で見る人の満足度を上げる方法、と言えばわかるかな」

探偵「なるほど~」

博士「RSSは、そうじゃな~キミはアメブロは見るかね?」

探偵「はい」

博士「なら、以前あった読者登録の機能は知ってるね?現在はフォロー、フォロワー表記になったが」

探偵「ええ。興味を持ったブログをフォローしておくと、そのブログが更新される度に知ることができるものですね。読みたいブログが複数あってもフォローしておけば更新がわかるので、いつも読むブログを、更新したかな?と毎回覗きに行かなくてすむので便利です」

博士「そうじゃな。では、そういった機能がアメブロ内だけでなくウェブ上そのもので出来たらどうじゃろう?」

博士「それは便利ですね。ボクもアメブロ以外で読んでいるブログはたくさんありますので、助かりますよ」

博士「うむ。簡単に言うと、それが出来るのがRSSなんじゃよ」

探偵「へぇ~そうなんですか!!」

博士「これを活用すれば、ブログだけでなくサイトの更新や新着もわかるんじゃ。それこそ、気になるブログやサイトを、今日は更新されたかな?というふうに毎回覗きに行かなくてすむわけじゃな」

探偵「なるほど~それらを先駆けた人がデイブ・ウィナー氏、なんですね」

博士「そうじゃな。このようなことは、言われてみれば今では当たり前のことだし、我々も知らず知らずのうちに使っておるから特に何も感じない。しかしまったく概念がない、ゼロの位置からこれらの発想を持ち作り出すとなると・・・」

探偵「なるほどなるほど。とにかく頭がよくてネットに関してはすごい人ということですよね」

博士「そう思ってもらえれば間違いないじゃろう。で、そんなウィナー氏が97年4月1日にスタートさせたScripting News (スクリプティング・ニュース)というものがあるんじゃが、これがブログ発祥の話になれば必ず出てくるものなんじゃ」

探偵「なるほど、これは確かにブログですね。97年にこの形があったとは驚きです」

博士「そうじゃ。そのためウィナー氏自身も"スクリプティング・ニュースはインターネット上で続いているウェブログでは一番歴史が長い"と言っておるし、ブログ革命の発端になったとも述べておる。しかし・・・」

探偵「しかし?」

博士「それが始まった時点でウィナー氏は"ブログ"という言葉は使っていなかったんじゃ」

探偵「形としてはブログですが、これはブログです、とは名乗っていなかったんですか」

博士「うむ。ウィナー氏は当時は"ニュースページ"という表現をしていたようで、ブログという言葉を考えたのは自分ではないと言っている。しかし、のちに"スクリプティング・ニュースが草創期のブログ群を触発した"とは述べているがな」

探偵「博士、ウィナー氏のそれ以外では、他にブログの発祥が見られるものはあったんですか?」

博士「発祥としてはプログラマーで未来研究家、そして小説家James Joyce(ジェイムス・ジョイス)の研究者という肩書きを持つJorn Barger(ジョーン・バーガー)が上げられる」

探偵「未来研究家・・・なんだかすごい世界のような感じですね」

博士「ははは、そうじゃな。バーガー氏は、ウィナー氏がスクリプティング・ニュースを始めた同年の約8ヶ月後、97年12月にrobotwisdom.com(ロボットウィズドム ドットコム)を立ち上げたんじゃ」

探偵「ロボットウィズドム・・・ロボットの知恵、ですかぁ」

博士「このロボットウィズドム内の1コーナーとしてRobot Wisdom Weblog(ロボットウィズドム ウェブログ)を開始したんじゃが、ここでバーガー氏がウェブログという言葉を地球上で最初に使われたとされている。97年12月17日のことじゃ」

探偵「この日がウェブログという言葉が世に出た日と・・・」

博士「うむ。その内容は自身が本で読んだことや興味を持って調べたことの成果のこと、それにネットサーフィンをして気になったサイトのことなど、それらを記述したりリンクしたりして、これを日記のように記録にし残すこと・・・Webブラウジングのログを残すという形にし行っていった。だからウェブログと呼ぶことにしたそうじゃ」

探偵「なるほど。ウィナー氏のそれは形はブログですがニュースページというだけあって内容はニュース的なことが日ごとに書かれている感じがします。しかしバーガー氏のは現在の多くのブログで行われているものと同じような流れに感じられますね。でも、どちらも現在のブログには含まれる形です。ふたりのブログのちがいはなんなんでしょうか?」

博士「バーガー氏は"ウェブログ"という言葉を考案したのは自分であると断固としておる。そしてウェブログという言葉を作った以上"定義"をしなくてはならない、としている点があってな」

探偵「定義、ですか・・・」

博士「バーガー氏自身がウェブログのことを、どの辺りまで定義していたのか?その細部まではわからないが、バーガー氏が言う最も厳密なウェブログの定義に当てはめれば、ウィナー氏のそれは"情報の時系列が無視されているケースが多すぎ"なんだそうじゃ。だから最初のウェブログは自身のがそうなんだと、こういうわけじゃな」

探偵「ボクらからすればどちらブログだと思えますがねぇ・・・」

博士「そうじゃな。まあとにかくブログの発祥と言えば、このふたりのそれが必ず上げられるから覚えておくといいじゃろう。定義の方は、現在ブログの定義を調べると、ある、というものと、ない、というものが出てくる。このあたりはのちに述べるとして・・・次はブログの発展を先に、ちょっと説明しておこう」

探偵「はい」

博士「97年にウィナー氏、バーガー氏がブログの“形”となるものを生み出しウェブログの存在が知られるようになると・・・99年に入ると、自分のサイトでやっていたことは、すでにウェブログだったのでは?と考える者が出てきた」

探偵「ウェブログのことはまったく知らなかった。でもウェブログというものを知り見てみると、これまで自分がサイトで行っていたことはウェブログだったんじゃ?というような感じですか?」

博士「そうじゃ。サイトCam World(カムワールド)を運営していたCameron Barret(カメロン・バレット)は、ウェブログという言葉を初めて聞いたときは、誰が作りどういうものなのか?起源がわからないので評価はできないとした」

探偵「はい」

博士「しかし、それは小さなウェブサイトであり単独で更新されていて、そこには常連さんがいて、そしてひとつの主題や隠れたテーマ、まとまったコンセプトに関して集中的に書かれているもの、だから書かれたことに対して知識がないと読んでもわからないものだと理解したんじゃ」

探偵「これまた現在のブログにある形ですね。特に書かれたことに対して知識がないと読んでもわからないというところは、ブログのジャンル別という点を感じさせます」

博士「うむ。そこでバレット氏は自身のサイト、カムワールド上で問いてみたんじゃ。カムワールドはウェブログなのか?と・・・すると観覧者から、そうだ、という意見をもらえた。そこでバレット氏は自身のサイトをよく見なおしてみた。結果、定期的更新されている、見やすく使いやすいデザイン、管理者と利用者、利用者同士の直接なやり取りができる、主題、内容にある程度決まったテーマがあるなどの要素があったことに改めて気づいたんじゃな」

探偵「これは先に出たふたつより、かなり現在のブログに近い内容ですね」

博士「そうじゃな。そしカムワールドには、常連さんや、カムワールドでよく見られるリンクの多くを提供してくれる人たちのコミュニティーがあったともされる」

探偵「うーん、まるで現在のブログサービスそのものだ」

博士「このようなことから99年の1月26日にバレット氏は自身のサイトはウェブログであると宣言した。そして今キミが言ったように、ブログの内容以外、いわゆる運営側が行うような機能もすでに持っていたということじゃが、さらに驚くことがあったんじゃ」

探偵「なんですか?」

博士「カムワールドではサイトのサイドバーにリンクを設けていたんじゃ。いわば自身のサイトと類似のサイトを載せたリンク集じゃな」

探偵「カムワールドと類似、ということはリンク先もウェブログの性質を持ったサイト?」

博士「そうじゃ。カムワールドと同じ性質を持ったサイトはみなウェブログだったとなり、この時点で実はすでにたくさん存在していたということと受け止められる」

探偵「そしてそれらが集まってきたと」

博士「リンク集には自身のサイトをリンクしてほしいとの問い合わせが殺到したという。ウェブログがネットに確立する大きなキッカケとなったわけじゃな」

探偵「うむ~すごい・・・」

博士「そして現在のブログにはサイドに他のブログへのリンクが必ずと言っていいほど付いているね」

探偵「ええ、ありますね」

博士「このデザインになった理由こそ、このカムワールドのサイドバーのリンク集なんじゃよ」

探偵「ここが現在のあのデザインの原点!?すごい・・・」

博士「ああ、マテ茶、おかわりは?」

探偵「いえ結構です・・・しかし、この時点ではまだウェブログですね。これがブログとなったのはいつなんですか?」

博士「飲まんのか?遠慮せんでいいのに・・・では続けよう。ウェブログという新しい語がブログとなったのは、カムワールドの一件の、その後まもなくの99年の4月か5月頃、Peterme.com(ペータム ドットコム)というサイトを運営していたPeter Merholz(ピーター・メルホルツ)によってとされている。子供の頃から言葉遊びが好きだったというメルホルツ氏は自身のサイドでウェブログという言葉をウィー・ブログ、あるいは短くしてブログとするとした。自身の投稿する文章内でも利用者への返答も、メールでの返信でも、これを使うようになり、その後これが定着したというわけなんじゃな」

探偵「ウィー・ブログからブログですか」

博士「1月にカムワールドでの一件があり、そして2、3ヶ月後にはブログという言葉が登場した。このように99年は、さしずめブログのカンブリア紀というような出来事がたくさんあったんじゃ」

探偵「博士、他にはどんなものがあったんですか?」

博士「これまでの流れからもわかるように、この時点ではまだブログがサイトの中のひとつでしかない時代。ブログ単体として独立してはなかった時代じゃ」

探偵「はい。つまりサイトの中にしかブログを表せるものがなかったから、ブログをするにはまずサイトをやることが前提だったわけですね」

博士「そう。だから内容こそブログだが、大きく言えば、それはブログの更新ではなくサイト内のページの更新ということに過ぎんかった。サイトを運営しているという条件下にいる者でないとブログができなかったわけじゃ。しかし99年9月、バイラ社という会社がBlogger.com(ブロガードットコム)というブログ作成サイトを公開したことにより話は飛躍していくことになる」

探偵「ブログ作成サイトの登場ですか!ブログがサイトから独立し始めた、ということですね」

博士「そうじゃ。このときはまだコメント欄もなくデザインもシンプルだったが、このブログ作成サイトの出現によりサイトを運営していないユーザーでも簡単にブログを作成、更新できるようになったわけじゃな」

探偵「サイトをやらなくてもブログだけできるようになった・・・これは大きいですね」

博士「まさしく。この作成サイトの出現によりブログ人口は増すことになる。そして2000年3月。そのブロガードットコムがブログに固定リンクPermalink(パーマリンク)を導入し、ブログはさらなる発展を見せることになるわけじゃ」

探偵「パーマリンク?とはなんですか?」

博士「今ではブログのトップページの他に記事のひとつにひとつ、たとえば2018年の10月10日に記事を書いたなら、2018年10月10日の記事ページのURLがあるね。当然10月11日のページにも12日のページにもそれぞれURLがある」

探偵「はい」

博士「しかしこの2000年3月以前はトップのURLひとつしかなかったんじゃ。だからリンクされてもトップからで、直接読みたいところに飛ぶことができなかった。過去記事を探すのが大変だったわけじゃ」

探偵「へぇ~・・・記事にURLがあるのは今では当たり前ですが、かつてはそうではなかったんですね」

博士「そうじゃ。ブログの特徴のひとつである"リンク"において、パーマリンクの導入は大きかったわけじゃな」

探偵「なるほどなぁ・・・」

博士「そして約1年後、2001年7月18日にMITメディアラボがBlogdex(ブログデックス)を開始する」

探偵「MITメディアラボ?」

博士「うむ。これはマサチューセッツ工科大学のコンピューター関連の研究機関、研究所のことで、これまでに様々なものを研究し、様々な技術を進歩させてきたところじゃ。電子ペーパーやGPS、それに今では子供から大人までみんながやっておるタッチスクリーンもMITで生まれたものなんじゃよ」

探偵「そんなすごいところなんですか!!で、そんなすごいところが始めたこのブログデックスとは!?」

博士「ブログデックスは、世の中の様々なブログの更新情報をリアルタイムでチェックして抽出、集計し、話題になったトピックスを順に表示させるというものじゃった。つまりこれは・・・」

探偵「ブログランキングの、はしり!?」

博士「そうじゃ。世の中のブログでは何が多く話題にされているか?どのブログが読まれているか?それらが一目でわかる画期的なものじゃったんじゃな」

探偵「なるほど。これによりさらにブログは拡散していくわけですね」

博士「そうじゃが・・・実はこれよりも凄まじい、ブログが拡散することが起きてしまう出来事があったんじゃ」

探偵「凄まじい!?なんですかそれは!?」

博士「9.11、米国同時多発テロ事件じゃ」

探偵「な、なんですって!!」

パート2に続きます。

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