どうも!!流星仮面二世です!!
さあ今回はですね、平成最後のプロレス観戦!!4月26日、後楽園ホールで行われました
「DRADITION 2019 NEVER ENDING DREAM TOUR」
の模様を、お送りします。
3月1日。その日・・・ボクは迷っていました。そう、それはいつものヨンペイさんからのLINEでした。
こ、これは・・・
猪木と藤波。そして金曜8時という言葉・・・これを聞いて心が踊らないファンなんかいるのだろうか!?行きたい~あ~行きたいぃぃ~。
しかし、ボクの会社は27日から世間で騒がれている10連休。その前日に休み取るなんて難しいし、なにより言いづらい・・・しかも、ブログにも書きましたが、1月4日の東京ドーム。そして2月はオールスター戦にも行ったし、この時点で4月13日の新日本のつくばカピオアリーナにも行くことが決まっていたので躊躇していました。だって平均したら1ヶ月に1回プロレスに行ってることになるし・・・さすがにちょっと家族にも後ろめたさがあったからです。
行きたいけど、でも、そうだよ、そうなんだよ。2月19日に両国で、猪木を見れたんだ。もう見れないと思ってた猪木を見れたんだ。それで十分じゃないか・・・こうしてこの日は断念することにしました。
しかし、それは3月10日でした。スーパーで嫁と晩御飯の買い物していると、レガさんから
「ドラディションって観戦行かれる予定ですか?」
というメールが・・・
あの娘はおれなんかじゃダメだったんだよ。おれじゃ、幸せになんかなれないんだよっ!!タケオはいいやつさ。おれといるより幸せになれるさ。仲良くな・・・さようなら・・・さようならー!!という、そうそれは好きなのに彼女の幸せのため若干先走りながら身を引く青春野郎のように・・・本当は行きたいんですが・・・と、いつもにないくらい速攻お返事してしまいました。ううう・・・
しかし、これを家族に話すと
「行かなきゃダメじゃないのよ~!!会社なんか1日くらい、いがっぺよ~!!」
という嫁。そして両国で、猪木を見て豹変したボクを見た三世も
「お父さん、猪木さんだよ?行った方がいいよ~」
ううう・・・なんというありがたい言葉だ。そうか、そうだよな!!これ行かないで平成終われっか!!仕事なんかやってられるかー!!おれは行くぞー!!タケオめ、覚悟しやがれぇー!!
思い立ったが吉日。こうしてスーパー帰りがけにチケットを取り、レガさんに、行くことになりました~とメールをしました。
すると翌日、レガさんから思いもよらない言葉が!!
「私も行きます!!」
ぬぁあぁあぁ、なんだってーぇ!!
ボクとレガさんが繋がったのはあの88年の8.8の試合があったからです。ボクが最も魂込めて書きたかったこと・・・だからブログ始まって一番最初に検索したことがそれでした。そして最初に目にしたのがレガさんのこの20 years agoというお話でした。
あれから交流が始まり、いろんなやり取りをし・・・北海道に行ったときには一緒にこの猪木vs藤波を見ながら語り合うという夢も叶いました。しかし今、それすらも超越し、この平成最後の金曜8時に水道橋、聖地である後楽園ホールでレガさんに会って、一緒に猪木、藤波を見るという奇跡が起きようとしている!!これはぁ~!!
今回はトップシークレット。かつてのプロレス的言葉で表せばレガさんの上京は"密航"となります。なので水面下でのやり取りが続きました。そして、レガさんの観戦が確実、もう揺るぎなきものとなった4月・・・ボクは、やらなければならない使命ともいうべきことに着手ました。そう、独断小僧さんとレガさんの対面でした。
猪木、藤波でつながった同志がレガさんなら、マスクド・スーパースターでつながった同志こそ独断さんでした。そう、あの頃・・・教室の後ろ、休み時間に話していたプロレス話には、十人十色、ひとりひとりに様々なプロレス観がありました。好きな団体、嫌いなレスラー・・・共感し、ときには意見も食いちがい、感情的になるときもありました。しかし八百長なんて言われた日には手を組んで、プライドを持って立ち向かった。いつ、どこででも、いろんなプロレスを展開してきた。それが少年時代でした。
住んでいるところがちがえど、そんな少年時代を同じ時間軸で生きてきた同い年の3人が顔を合わせる。これは夢でした。しかし、当日も翌日もお仕事がある独断さん。来ていただけるだろうか・・・
メールでお伝えすると、レガさん来るのであれば、試合は見られなくても必ず顔出します!!という、お返事が来ました。たとえ数時間でも来てくれるんだ・・・こんなうれしいことはありません。しかし、それは開催3日前でした。独断さんにいよいよですね~とメールすると、なんと観戦しますというお返事が!!ああ~なんという感激。明日、どうなっちゃうんだ~!!その日は興奮して夜も眠れませんでした。
こうして当日。16時くらいに現地に着くと、まもなく独断さん到着の連絡が入りました。駅で1年ぶりの再会です。昨日から緊張と興奮でもう・・・という独断さん。いやぁ~わかります。初めてプロレス観戦行く前日みたいな・・・いや、これはそれ以上の興奮度ですもんね~。
レガさん到着までまだ時間があったので、レガさんを待つ間ボクの車に戻って、猪木のDVDを見ながらしばし対談となりました。新日本旗揚げの猪木vsゴッチ戦を見終え、そして猪木、坂口vsテーズ、ゴッチ戦が始まり、一本目のテーズのバックドロップに、50過ぎの年齢でこれだけの動きするってすごいですね~と歓喜。そして二本目が始まった頃、いよいよレガさんから到着の連絡が入りました。緊張しますね~という独断さん。そうですね~三者で初の対面ですもんね~。
水道橋駅の西口に向かうと、レガさんが立っているのが見えました。1年7ヶ月ぶりの再会です。そして独断さんは初対面です。会えましたよ!!3人、そろったー!!
歓喜の中、レガさんに挨拶。そして独断さんとレガさんがはじめましてをしています。もう、何話したかすら覚えてません。よかったぁ・・・ただただこの風景にうっとりするばかりでした。
このあと闘魂ショップでちょっと買い物をし、東京ドームの銀蔵で軽く食事をしながら会場入りまでお話しました。レガさんはここに来る前、力道山のお墓のある池上本門寺とカール・ゴッチのお墓のある回向院に行ってこられたということで、その画像を見せていただきながらの会話となりました。
こうして、あっという間に開始時間も迫り、いよいよ後楽園ホールに突入となりました。
行きますよ~!!
では試合です。
第1試合 タッグマッチ
倉島信行、TAMURAvs藤原ライオン、三州ツバ吉
ちょうど1年前、バックランドが来たときに観戦し、いい試合だったなぁと思ったのがこの倉島選手でした。柔道の技術にプロレスのエッセンスが入っていて、寝ても立っても、これぞ日本のレスラーという感じでいいんですよ。栗栖や荒川みたいな、昔、新日本に必ずいた前座のベテラン・レスラーそのものなんです。聞けば独断さんとは学生時代は柔道を通して馴染みの存在だそうな。同年代の活躍ですね~。うれしくなります。
第2試合 タッグマッチ
坂口征夫、スーパー・タイガーvs浜亮太、新井健一郎
これは驚いたのは浜というレスラーですね。初めて見ましたが、相撲上がりのようで力士体型なんですけど・・・レスラーなんで大きいのはいいんですけど、あまりにすごいお肉なんですよ。見ているうちに心臓とか血圧とか、試合より健康面が心配になってしまって、そればかり気になってしまいました。まだ若いからあれなんでしょうけどねぇ・・・もう少し減らした方がいいんじゃないかなぁ?
第3試合 6人タッグマッチ
長井満也、田中将斗、KAZMA SAKAMOTOvsKENSO、関本大介、YAMATO
これは盛り上がりましたね~。よかったのは、とにかく最近のプロレスじゃなかったというところですね。リング上でやり合って場外でやり合って・・・技、表情。その攻防ひとつひとつが昭和のプロレスそのものなんですよ。もちろん客もです。声援も野次も、今の新日本なんかでやったらすぐTwitterで騒ぎ出すような感じです。でも、そんなことはここじゃ絶対にない。みんな心地いいんですよ。第1試合からずっと、そんな感じなんです。プロレス見てるなぁ~と感じました。
セミファイナル スペシャル6人タッグマッチ
藤波辰爾、越中詩郎、獣神サンダー・ライガーvs藤原喜明、ヒロ斎藤、ブラック・タイガー
この日、ドラディションへ新日本プロレスから初となる参戦がありました。これがライガーだったんですが、それよりもライガーが藤原と絡むというのがボクにはたまりませんでしたね~。試合前、両手で藤原に丁寧に握手したライガーを見たとき、本当にうれしくなりました。できればふたりの攻防をずっと見ていたかった。そんな気分でした。
久しぶりのドラゴン・ボンバーズが有終の美を飾りました
こうして試合は終了。いよいよ猪木と藤波のトークを待つばかりとなりました。
メイン前、リングの調整作業の間、しばし休憩となりました。ロビーにいますというレガさん、独断さんと合流します。そこで話したのは、このロビーの"匂い"のことでした。喫煙所からほのかに流れてくるタバコの臭いと、我々と同世代や上の世代がひしめく空間から湧き出るこの加齢臭。こう書くと、うわ・・・っと思われるかもしれません。しかしこれこそが昔のプロレス会場の"匂い"でした。今日は試合もこの空気も、とにかくなつかしいですね。そんな話をして、ボクらはまた自分の席に戻りました。
その戻り・・・そう、席に向かうそのときでした。なつかしい空気の話のあと、なつかしいそれは、突然ボクの目の前に、まさに飛び込んできたのでした。
これは・・・
それは小さな頃からテレビで見ていた、アントニオ猪木の入場と共に目にしてきた幟(のぼり)でした。
ボクが最後にこれを見たのは猪木の引退試合でしたか・・・ボクの席から花道を挟んだ向こう側に見たのが最後だったと記憶しています。
しかし、これほど間近で見るのは初めてでした。改めて思います。すごい。今までわかりませんでしたが、色褪せがあり、擦れて薄くなってしまっているところもありました。しかし、それは使い込まれることで味わいが増してきた、年期の入った漆器のように素晴らしいものでした。思わず心を奪われました。歴戦の中で鍛えられ円熟された幟なんだなぁ・・・そう思いました。
触ってもいいですか?と伺うと、どうぞ!と答えてくれたその方は、かつて"ギブアップまで待てない"で猪木とマサ斎藤がノーロープで手錠をしてやり合った、あの両国の日の放送で取り上げられた幟の持ち主、飯塚さんでした(レガさんのブログ 蔵前~両国の名物 より)
本当はこのとき、ちょっとお話したかったのですが、飯塚さんご家族でしょうか?幟と一緒に記念撮影されていて、まもなくメインも始まる時間になったのでここは断念しました。でもあの幟に触れることができるとは夢にも思わなかったので、うれしかったです。感無量でした。
しかしこの幟が、のちに衝撃の結末を与えることになろうとは・・・このときボクら3人は知るよしもありませんでした。
さあ、メインです!!メインイベントはアントニオ猪木と藤波辰爾のトークです。あの8.8から31年。猪木と藤波がリングに上がり、レガさん、独断さんが同じ会場にいる・・・こんな日が平成最後の金曜8時に来るとは!!
血液が沸騰寸前の中、まずは藤波がドラゴン・スープレックスのテーマで入場です!!
藤波です!!
8.8は藤波が王者だったので猪木が先に入場でしたが、ここは藤波が先に入場。藤波の気づかいだったんでしょうね~。それにしても今回、猪木の来場があって我々も集結できたわけですが・・・8.8も今日も、藤波あっての日であり、藤波のおかげなんですよね。感謝です。
そして~藤波の待つリングに、いよいよアントニオ猪木が登場です!!
後楽園ホールが熱狂のライブステージへと姿を変えました。聴きなれた炎のファイター、通いなれた花道。ドォーという大歓声の中、アントニオ猪木の入場であります!!ゆっくりと歩を詰める猪木、静かな佇まい、しかしながら、その心は己のマフラーのように、今もなお真っ赤にメラメラと燃えているのか!?それとも語るは若き日の記憶と夢。猪木がヘミングウェイ、猪木自身が老人と海なのかー!?
今、踏みしめるようにリングインです!!
猪木です!!
あー猪木だぁー!!神様だ、神様だー!!もう、目は涙でいっぱいです・・・
ここから流智美さんの進行でトークとなりました。8.8のこと、アフリカのこと、日本プロレスから新日本プロレスへの流れの中の猪木と藤波の貴重なお話など、ときに真剣に、冗談を交えながらの猪木のトークとなりました。そしてそれを、まるで我々と同じファンのように、本当にうれしそうに応えていく藤波。なんて素敵な光景なんでしょうか・・・
実のところトークの内容は、ボクはそこまで覚えてないませんでした。とにかくもう猪木がいる、話しているという事実がうれしくて・・・藤波も、もしかしたらそうだったんじゃないのかなぁ・・・やっぱり体に刻まれたプロレスは猪木なんだなぁ~。そう思いました。
こうして猪木のいる空間、猪木と同じ空気を吸っているというこの事実に酔いながら、トークも中盤になると藤波がもうひとり今日・・・とマイクを持ちます。場内に燃えよ荒鷲が流れます!!なんと坂口征二がサプライズゲストで登場しました!!
黄金コンビが復活です!!
ここから三人でのトークです。
藤波が本当にうれしそうです
しかし、ここまで時間がもう押しており、あまり長くトークは行われませんでした。その後、再び藤波のマイクにより北沢幹之さんが登場し・・・
北沢さん元気そうです
そして、北沢さん登場まもなく、この日の出場レスラー全員がリングに上がり、1、2、3、ダー!!で終了となりました。
ダーッ!!
試合後、藤波が最後の挨拶をします。本当に藤波のおかげで今日という日があったんだなと噛み締めました。感謝しかないです。ありがとうドラゴン!!
そして藤波は挨拶後、リングサイドを回りファンと交流。やがて記念撮影をしていました。ボクらはそれらを見ながらリングサイドに集まり、余韻に浸っていました。
司会をしてくれた流さん。さすがの進行でした。そして、すごい優しい方でした~
こうしてすべてを見終え、退場しようとゆっくり歩き出します。すると、なんと目の前に先ほどの猪木の幟の飯塚さんが!!
いたー!!行きましょう!!とあとを追います。そして待望の記念撮影です!!
超レジェンドと会えました~
飯塚さんはとっても気さくで、しかもジョークも冴える大変おもしろい方だったのでお話が弾みました。それにしてもアントニオ猪木の歴史の目撃者、生き証人とも言える人に出会えたこと、なんという幸運でしょうか・・・我々はお礼を言い後楽園をあとにしました。
その後、東京ドームシティのデニーズで時間の許す限り打ち上げです。デニーズに向かう途中、飯塚さん、案外デニーズにいたりして~。そしたらおもしろいですね。なんて話をしてデニーズに入り注文を済ませます。そして、猪木よかった~。会場空気よかった~と話していると、我々の背後に、ドリンクバーに飲み物を取りに来たスーツ姿の男性が・・・あれ!!こ、これはさっき記念撮影させていただいた猪木の幟の飯塚さんじゃないか!!
先ほどはありがとうございました!!と、お声をかけると、飯塚さんは笑顔で、いやいやこちらこそ~と言ってくれました。そして席へ戻っていきました。いやぁ~冗談で言ったつもりが、まさか本当にデニーズに飯塚さんがいるとは・・・と一同驚いていると、飯塚さん、今度は我々とお話するためにこちらの席へわざわざ来てくれました。
まず見せてくれてたのは生写真でした。これがとにかくすごい。もちろんプロレスのなんですが、こんなのがあるんだろうというショットの写真ばかりなんです。そして、欲しいものがあれば持ってって~と・・・我々3人、貴重なものをいただいてしまいました。ありがとうございました。
その後、飯塚さんはいろいろな話をしてくれました。そのトークは、ひとり笑点大喜利コーナー、小話の通勤快速というくらい、プロレス話におもしろいダジャレや小話を交え次々話してくれる感じで・・・とにかく会話していて楽しい方でした。しかしその軽快さの中に人を惹きつける素晴らしい魅力があり、すっかりボクらも引き込まれてしまいました。
飯塚さんはプロレスファンでありますが、プロレス界にもかなりのラインがあるようで、ボクらの知らないお話もたくさん教えてくれました。そんな中のひとつが今日のことでした。実は今回、猪木が後楽園に来てトークするのを飯塚さんは知らなかったそうなんです。しかし猪木さんが出るのでゼヒお願いしますと直前に連絡があり、今日こうして来たのだというのです。そして、その連絡をくれた人こそ藤波本人だったそうなんです。
そうだったのかぁ・・・プロレスラーでありながらプロレスファン。そして相手の気持ちがわかるからこそ、こんな配慮、気配りができるんだなと、心から思いました。
こうして楽しい打ち上げも終わる頃、今日は・・・と誰からともなく出た言葉。同世代が揃い、金曜8時の夜に、まるで昔のような会場の空気の中でプロレスを見て、猪木を藤波を見て、レジェンドと出会えた・・・
「今日は平成最後というより、まるで昭和の最後みたいでしたね」
そうだなぁ・・・平成が終わる、この節目に昭和にタイムスリップしてしまったような日だったなぁ・・・
みんな家に帰れば、明日からは、また現実が押し寄せてくる日々に戻る。時代変われど、令和も平成と同じく、我々には1日、1週間、1ヶ月、1年と、なにも変わらない日々の繰り返しが待っている・・・だけなのかもしれない。
だったら・・・たまには現実を抜け出して、また一緒にタイムスリップしませんか?振り向けば、いつだってプロレスはそこにある。だから、またあの頃へ、一緒に行きましょう。プロレスファンという名のタイムマシンに乗って・・・
最後までありがとうござ・・・
いやいや、今日は平成最後の日でしたね。だったら、これを言わなきゃ終われませんよ。みなさん、ここのブログの決めゼリフは覚えてますね?行きますよー!!
見たか!!これが!!昭和のプロレスファンの生きざまだ!!
さようなら平成。そして新しい時代、令和・・・よろしくお願いいたします!!
ありがとうございました!!