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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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新時代へのパスポート

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どうも!!流星仮面二世です!!

遅くなってしまいましたが、皆様あけましておめでとうございます!!本年もよろしくお願いいたします!!

というわけで1発目は恒例のこちら。2020年、1月5日の方になります

「バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム」

行ってまいりましたので、その模様をお送りいたします。

というわけで久々のプロレス観戦。東京ドームでございます!!

来ましたよ~

今回はですね、三世と三世の親友の、おなじみ平成のレネ・グレイこと81くんとの観戦です。

まずですね、受験生ですよ。そう、早いもので三世も81くんも今年は受験生なんですよ。年が明けて、もう最終追い込みです。この時期プロレス観戦、普通は行けないんですが、そこをお正月だからとなんとか1日と、こう交渉したのが昨年の2019年の1.4の前日ですよ。来年は受験生だけど、1日くらい息抜きいいでしょ~?お願いしますよ~と話して、この日は行けるようになったわけなんですね。

でもフタを開けてみたら、まさかの2Daysというですねぇ~。通常なら2日間とも連れてってやれるんですが、これはねぇ・・・なんでこんなときに限って2日間もやるんでしょうかねぇ~もう。

で、まあウチの事情はさておき、その賛否両論、議論百出な今回の2Days、東京ドーム2日間興行ですが、行った方の情報ですと1月4日の方は開場前からかなりの人が押し寄せていたとのことなんですが、1月5日の方は、いやぁ~、2014年から三世と一緒に行くようになってから6年になりますが、驚きました。人がですね、この6年では一番少ないですね。この日は開場13時からだったんですが、遅くても1時間半前にはですね、いつも我々現地にいるんですが、例年だとその時間帯は駅からグッズ売場から各ゲート前からですね、とにかく普通に歩けないくらい人だらけなんですよ(昨年の観戦記 さぁ、プロレスだ!!)

でもそんな風景がないんですよ。もちろん人はたくさんいますよ。でも普通に歩けるというのは、これは意外でした。2Days、この現象を良しと取るか?悪く取るか?このあたりは最後にもう一度、考えてみようと思います。

さて、今回はWRESTLE KINGDOMにて獣神サンダーライガーの引退、最後の試合がありますね。ライガー引退、グッとくるところありますね~。その心情の現れは小さな子供からボクらより上の世代にもですね、会場の至るところで見られました。

本物そっくりのライガーが花を添えます

ではライガー最後の勇姿。そしてIWGP二冠戦。行ってみましょう!!


第0試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ガントレットマッチ

チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、バッドラック・ファレ
ロビー・イーグルス、YOSHI-HASHI、石井智宏
金丸義信、エル・デスペラード、タイチ
BUSHI、鷹木信悟、“キング・オブ・ダークネス”EVIL 
田口隆祐、矢野通、真壁刀義

初めはこちらのタイトル戦で、最後は鷹木が田口からフォールし王座を奪取となりました。が、この日がんばってましたロビー・イーグルスというレスラー。なんですか?聞けば得意技が「ロン・ミラー・スペシャル」というそうじゃないですか。これはちょっと突っ込んでおかないといけませんな~。

そう、以前このブログでこんなお話をしたことがありましたが


このロン・ミラーって、85年の第3回IWGPの1回戦、5月11日の佐賀県の唐津市文化体育館でストロング・マシーンと戦うはずだったが欠場により不戦敗となったロン・ミラーのこと?なんでしょうか?

同じレスラーだとするならば82年5月28日には全日本プロレスで、凱旋帰国した大仁田の帰国第一戦の相手を北海道の旭川で務め4分27秒、バックドロップで敗れている

ちがうのかな?若き新日本ファンたち、教えておくれ~。

第1試合 獣神サンダー・ライガー引退試合Ⅱ 60分1本勝負
佐野直喜、獣神サンダー・ライガーvsリュウ・リー、高橋ヒロム

試合は今日が最後となるライガー。試合内容より本当に最後なんだなぁと・・・その思いがいっぱいでしたねぇ~。

ここでも何度か書いてますが、ボクが初めてプロレス生観戦したのは84年の6月末の新日本のサマーファイトシリーズでした。このときライガー、まだ素顔の山田恵一は第1試合に出場し畑浩和と対戦しました。生まれて初めて生で見たプロレスの試合だったので、もちろんよく覚えていますが・・・実はそれよりも強く思い出に残っているのが、それから約1年後の翌年の85年の生観戦でした。

この年、山田は4月に第1回ヤングライオン杯で準優勝して知名度も上がり、実力も認められ少しずつ外国人選手とも対戦が組まれるようになっていきました。そんな年の9月3日です。新日本がチャレンジスピリット85というシリーズで土浦スポーツセンターに来たときでした。

この日、山田はシバ・アフィとシングルで対戦したのですが、このときの山田の入場テーマ曲がボニー・タイラーのヒーローで・・・この曲に乗り、口を真一文字にし淡々と入ってくる山田がとにかくカッコよくて、あれから35年になりますが今でもそのシーンが忘れられないんです。

山田はライガーになりプロレス界のヒーローになりました。そのヒーローのライガーの最後の入場シーンが、あの日の山田と重なって、思わず目頭を押さえてしまいました。ライガーの最後の戦いを見ることができて本当にうれしかったです。長い間、お疲れ様でした。ありがとうございました!!

第2試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
エル・ファンタズモ、石森 太二vsSHO、YOH

このファンタズモというレスラーは、なかなかおもしろくていいですね。身体能力が高く高度な技も器用にこなしますが、ボクはそっちより試合運び、見せ方、表し方がうまい、いい選手だと思いました。なんというんでしょうか、機敏になりすぎたジェイク・ロバーツって感じですね。しかし人気、このレスラーに対してのファンの声援はあまりないですね。やはりこのタイプは現在は理解しづらいレスラー、になってしまうのかもしれませんね。

第3試合 ブリティッシュヘビー級選手権試合 60分1本勝負
ザック・セイバーJr.vsSANADA

いやぁ~SANADAですね。試合前の煽りVTRで、頭から落とすだけがプロレスじゃない、と・・・これは心に響きました。で、そこにきて東京ドームのリングで、試合でコブラツイストからローリング・クレイドルですよ。三世はもちろん、ボクの前に座ってた女の子ふたり組とロスインゴ仲良し四人衆はその瞬間「ん!?」ってなってて・・・これは見ていて最高に気持ちよかったですね。SANADAもそうだったんじゃないかな~。試合には敗れてしまいましたが、SANADAをさらに好きになる一戦でした。

第4試合 IWGP USヘビー級選手権試合 60分1本勝負
ジョン・モクスリーvsジュース・ロビンソン

モクスリーいいですね。あれですね、今の新日本のレスラーって急に試合の中で間ができちゃうとすぐエルボー打ち合いしちゃったり、同じ展開を繰り返しちゃったりしちゃうんですけど、モクスリーはそういうのがないんですね。相手がそういう、同じことしてきても何回かでフッと軌道を変えて繰り返さない。こまかいところまでマンネリを許さないんですよ。攻めていても受けていても、折り折りでの展開の切り替えがとにかくうまいですね。豪快なところは豪快に、しかし小さいことや気がつかないようなところも繊細に変化を作るんですね。こういう試合運びは見てる人が飽きず最後まで見ていられます。さすがです。そういう意味で、鈴木みのるとの対戦は好カードになるでしょうね~。楽しみです。

ちなみにこの日、一番歓声が大きかったのは内藤の入場のときでしたが、その次が鈴木の登場のときでした。試合はないのに出てきただけで盛り上がるという・・・つくづく、すごいレスラーですね~。

第5試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
KENTAvs後藤洋央紀

これは負けましたけどKENTAの試合でしたねぇ~。終始、試合作ってたのはKENTAでしたね。いやぁしかし、ちがっちゃいましたね。対戦相手、客vs自分というのがよくわかっている魅せ方でした。これは近年の日本のプロレスラーじゃないですね。あっちで学んだものは大きいんだな~とつくづく思いました。

そこいくと後藤は、言ってみればオードブルからデザートまで、すべてが肉料理って感じなんですよ。何度かここで書いてますが、技のヒットポイント、見栄え、豪快さや迫力は、とにかく他のレスラーにはないものがあります。いいところですよね。しかし試合運びが淡白なんですよ。技は濃厚なんですが試合運びは淡白、なんですね。体もすごい締まりました。男臭さもあっていいんですよ~。だからあとちょっとなぁ・・・試合運びがうまければ、すごいファンになっちゃうんだけどなぁ。

第6試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
飯伏幸太vsジェイ・ホワイト

う~ん、ここ最近は、飯伏はあれですねぇ・・・技ひとつひとつはポテンシャル高いし綺麗だし、威力もあって抜群なのに、技を出してから次の技に行くまでが無駄に長すぎますね。表情で見せたり声を出してフラストレーション表したりしてるんでしょうけど、やっぱりちょっと長いですよ。しかも繰り返しが多い。見ている人に「またかぁ」という印象を与えてしまいますし、試合の流れ、線の繋がりも途切れちゃって、各技だけが単発に見えちゃうんですよ。"キレる"というのを最近の試合ではよく見られますが、ちょっとこれも多発させすぎ、やりすぎじゃないですかね?たまにやるから効果がある、意味があるんじゃないんですかね?

飯伏の良さはスピーディーでアグレッシブなところじゃないですか。だから技以外のところも動いてね、なにも大きな動きじゃなくていいんですよ。ちょっとした動きで技と技の間を繋げば、もっといい試合になると思うんですよね。ちょっと変われば初代タイガーマスクに並ぶのも夢じゃないレスラーです。あの身体能力を持って生まれて、持て余してるのは本当にもったいない。んだけど、どうしたもんかなぁ・・・もう変わらないだろうなぁ・・・

第7試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
棚橋 弘至vsクリス・ジェリコ

いやぁ~これはよかったですね。見ていてまず思ったのが90年代の新日本でしたね。あの時代の空気、情景が脳裏にパーッと甦ってきて、テンション上がりましたね~。

さらに攻防がよかったですね。ウォールズ・オブ・ジェリコをめぐるふたりの攻防ですね。技が決まるまでの駆け引きの緊張感、決まってから逃げられるかどうかのドキドキ感ですね。で、そこにきてですよ。ウォールズ・オブ・ジェリコはジェリコが使うから近代的な技に感じますが、技自体はボストンクラブ・ホールド、逆エビ固めなわけなんですよ。SANADAの言葉「頭から落とすだけがプロレスじゃない」なんですよ。ぐるぐる回して派手に落とす技はたくさんありますし、一緒に飛び上がって一緒に落ちて、どっちに効いてんだかわからない技もありますよ。それらでフィニッシュして盛り上がるのもいいんですよ。でも、どうですか!?これがプロレスじゃないですかね?最高におもしろくて気持ちのいい一戦でした。

第8試合 IWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタルヘビー、ダブル選手権試合 60分1本勝負
オカダカズチカvs内藤哲也

さて、メインです。この試合は内容より背景重視だったかな~と・・・

終わってみれば内藤が悲願の東京ドームのメインでの初勝利にしてIWGP二冠達成という歴史的な日となりました。知ってのとおりウチはオカダ贔屓ですけど、ボクは今回のこれは素直によかったなぁ~と思いました。内藤はここ何年、見ていると足がバラつくときがありました。以前は技の失敗なんかないレスラーだったのに、近年はそういうこともあり・・・あまりコンディションよくないんだろうなと思ってました。でも、そんな中でよくやりましたよ。夢が叶ってよかったです。

一方のオカダは、前日のメインもそうでしたが、貫禄や威厳、立ち位置はもちろんタフさやスタミナと、とにかく他のレスラーでは太刀打ちできない存在、巨大な存在になってきましたよね。家に帰って嫁と顔を合わせ、まず出てきた言葉が「オカダってジャンボ鶴田だよなぁ~」でした。本当にそんな感じがします。今回は敗れタイトルも失いましたが、だから何だ!?と思わせるものが伝わってきて、行く行くどうなっていくのかが楽しみでなりません。

しかし三世はさすがにショックな様子でした。でも、やっぱり大きくなったんですね。オカダが負けたあとすぐ「帰るか?」と聞いたんですが、理解が早かったです。大丈夫、最後まで見ていくとリングを見てました。

そして内藤のマイクです。しかしここはさすがに悔しかったのか・・・三世、ものすごい険しい表情になりました。近年はどのレスラーが好きであれ、最後は勝った方へは暖かい声援を贈る会場のファン。それこそロスインゴやバレットクラブのグッズを身に付けながら、本隊やケーオスを目の前にすると平気で靡く(なびく)人がほとんどです。しかし、そんな行動を絶対に許さない三世は、ドーム全員が大合唱しようとしていたそのときも信念を貫き、ただ一点を見つめるばかりでした。

しかし、三世の悔しさがマックスに差し掛かろうとした大合唱寸前のそのとき、もう「デ」まで出かかってたそのときでした。突如、疾風のようにリングインし内藤に横殴りのラリアートを放つ男が!!なんと!!KENTAか!!

少しの騒然のあと、泣きそうな人、本気で頭にキテいる人。一気に異様な空気が場内を支配し混沌となりました。前の席のロスインゴ四人衆も「なに!?なに!?」と、かなりの混乱状態に陥っていました。そして、このときボクの頭の中をパッと過ったのは第2回IWGPの長州乱入でした。昔の新日本なら、これは絶対に暴動になる!!いくら今の新日本でも、これはさすがにまずい。この空気はまずいぞ・・・

このあとのことが急に心配になり、不安になりましたが・・・でも今のファン、感情を露にしての激しいブーイング、帰れコールこそすれどモノひとつ投げつけないんですよ。マナーのことが取りざたされることもある今の新日本のファンですが、昔に比べたらやっぱりおとなしい。礼儀正しいんだなぁと・・・これはすごいと思いました。まぁでも、だよなぁ~。問題起こしてドーム使えなくなっちゃうのもイヤだもんな。なんだかんだ今のファン、たいしたもんじゃないか。なぁ三世!?

「へへへ・・・」

わ!?笑ってやがる!!

「これはヤバイよね~。おれはオカダファンだけど、これはさすがにヤバイと思うよ~。へへ~」

そ、そう・・・でも、そう言ってるわりに表情がやけに明るいぜ!?するとこっそりと

「オカダの着てるし、これだけ周りにロスインゴファンいると何されるかわからないからさ~。本当は立ち上がって(喜ぶの)やりたいんだけど♪」

そうですか・・・

「内藤ファンめ、ざ」

いや!!

とりあえずオカダ敗北のショックも即回復。受験には影響なさそうでよかった~。三世を心配してくれた皆様、連絡くれた方、KENTAのおかげで大丈夫でしたよ。ありがとうございました。

というわけで、総評です。まずは今回の東京ドーム開催についてです。

最初にもちょっと書きましたが、今回、2020年の東京ドームは1月4日、5日で2日間、2Daysでした。これに対し、意見させてもらうなら・・・ボクは正直、やるやらない以前に、成功とは言えなかったのではなかったかなと・・・そう思いました。理由としては、2日間やるにしては、あまりにも"爆発力"が足りなかったからです。

東京ドームのチケットの発売は、通常はG1終わったあとの9月くらいからなんですよ。でも今回はファンクラブ先行が6月上旬、一般が7月上旬と早かったんです。ライガーの引退というのはありましたが、時期的にはG1の行方もまだ見えないとき、ドームまでの道筋もまったく読めないときです。この時点でわかっているのは

"東京ドーム大会のチケットが発売される"

ということだけで、出場選手すらもわからない、まったく未知数な状態だったんですね。

でも対戦カードへの"もしかして"に希望を託しては、いい席は早く取らなくちゃ!!とファンはなるんですよ。で、チケット取るんですよ。しかし全カードが決定したのは12月、そしてメインとスペシャルマッチの2試合が決定したのは結果的に前日だったわけです。これを通して見たならば、ちょっとね~当日までの持って行き方が、あまりにも緩やかすぎじゃなかったですか?

なぜ2日間なのか!?何のための2日間なのか!?まったく見えませんでした。もちろんG1からの権利書戦とかライガー引退試合までの道とかありましたけど、発表からは緩やかに右に上がって行って、当日という頂上に着いてしまった感じでした。対戦カード発表が遅めなのは仕方ないところがありますけど、2Days発表した初期段階で、誰が王者であってもドームは二冠戦!!とか、ファン投票で夢のカード募集!!など、2日間やるならば例年にはない

「2Daysならではの爆発力を持ったテーマ」

そういう趣旨を早々に出して、ファンに向けるべきだったんじゃないですかね?

動員数、初日が4万と8人、2日目が3万と63人ですか。なんだかんだすごい。やっぱりすごいですよ。でも、もっといけますよ。やり方次第で2Days満員もできるはずです。やるならば爆発力ですよ。発表してから前日までは起爆剤を撒きながらエネルギーを溜め込んで、当日に爆発させなくちゃダメですよ。もし次も2Daysやるならば絶対、爆発力です。

ただ、個人的には、1日の方がよかったです。1日の方が行きやすいというのも正直ありますが、実際2日間で分散するならば1日に凝縮、濃厚にた方が明らかに集客は延びると思います。それに今回は棚橋のようにどちらか1日しか出ないパターンもありました。1.4しか行けない棚橋ファンで、早々チケット取って楽しみにしてた人の心情ですよね。ファンにしたら大事な大事な日、1年に1度の特別な日なわけですからね。

あと、レスラーへの負担ですね。2日間やるからって初日をセーブするわけにいきませんよ。今回なんかは実際は3日間連続興行ですから本当に大変だったと思います。最高のパフォーマンスを出すためにも、この辺りも考えて、今後は考案していただきたいですね。

最後に新日本プロレス自体のことでひとつ。

以前は新日本のレスラー、外国人も日本人も、次々とWWEに行ってしまっては、なんだかなぁ~という失望感を抱くことがありました。でも、ここ何年かは逆にWWEでトップで活躍したレスラーが新日マットへ上がるようになりました。なのでそういったレスラーをじっくりと見る機会に恵まれました。

WWE内で見ているときはあまり感じませんでしたが、こうして元WWEのレスラーが他の団体でやっているのを見ると、やっぱりうまい。うまさが伝わってきます。プロレスの"魅せ方"という点で多くの新日レスラーとの差を感じずにはいられません。試合の組み立て方、相手との間、観客とのやり取りはもちろん、観客の動かし方、会場を支配する力ですね。本当にうまいですよ。すごいレベルの高さをしみじみ感じました。

そして、女子プロレスです。聞けばスターダムという団体が同じ会社、傘下に入ったということで1.4では試合も行ったといいます。今年も新日本は国外での大会にさらに力を入れていくことと思いますが、MSG大会でもそうだったように、新たな計略のひとつとして、今後は新日本でも女子プロレスの試合を組み入れてくるという予想も難しくありませんし、やがては国内でもビッグマッチには取り入れられてくるかもしれません。かつてのビューティーペアからクラッシュギャルズ、ブル様、北斗を軸にした団体対抗戦と・・・70年代から80年代、90年代。勢いに乗ったときの女子プロレスのパワーですね。みなさんもよくご存知かと思います。

そんな未知の可能性を秘めたスターダムという女子プロレスと、じわじわと新日マットで展開されていくWWE流のプロレス、です。加えて現在の新日本プロレスの所属選手数、レスラーの多さです。言いたいことは、つまりこの状況は、どういうことなのか!?というところなんです。

そうです。支持を得られない試合や人気を得られない試合をしているレスラーの出番はなくなっていく・・・能力のない人間はいらなくなくなっていく、切られていく、ということなんですよ。キツく言ってしまえば、レスラーども!!新日本に所属していれば安泰だなんて思ってたら、今に足元を掬われるぞ!!なんですよ。今後は団体内でも本当の意味で戦いになっていくと、そう思いました。

平成元年4月24日。新日本が初めて東京ドームでプロレスを行った日・・・思えばあの日は、昭和のプロレスから平成のプロレスへと新日本が変わり始めた、新しい流れが始まった日でありました。そして平成から令和という時代に変わり、最初の東京ドームを新日本は行いました。プロレス史上、初のドーム2Days。そして元WWEのレスラーのプロレスと女子プロレスの登場。平成が始まったそのときのように、プロレスの変化を予感しないわけがありません。そういった意味で、この先の新日本が楽しみでなりません。令和からはどう変わっていくのか・・・頂いた新時代へのパスポートを胸に、今後も旅をさせていただきます。

最後までありがとうござました。


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