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流星仮面二世のウルトラ作戦 第2号

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さて!!前回からの続きです。セブン行きますよ~。


ウルトラセブンは1967年、昭和42年の10月から1968年、昭和43年の9月まで放送されたウルトラマンシリーズです。ウルトラマンが変身、光線、勝つ!!という絶対的なヒーローのドラマだったなら、セブンは地球人と宇宙人の確執、葛藤などを描いたシリーズでも語り草の名作でした。では、ちょっと見てみましょう。



ウルトラセブン 

第14話 「ウルトラ警備隊西へ 前編」

第15話 「ウルトラ警備隊西へ 後編」


実はこのブログでも、題名にウルトラマンのタイトルをオマージュしたものが多々あります。


中でもウルトラセブンのは、このブログをやる以前からよく使っていました。マスクド・スーパースターに会った「流星から愛をこめて」や北海道遠征を綴った「流星仮面二世 北へ」などがまさにそうです。


そしてセブンで出てきたこのお話「ウルトラ警備隊西へ 前編 後編」こそ最高にして最大のオマージュなのです。


そんな題名に出てきたキングジョー、ゼットンと並びウルトラマンの敵として語り継がれる強者です。




まさに王道!!


キングジョーはペダン星人が操るロボットで、各部がバラバラに飛んできて合体、その姿を露わにします。描写では警戒のサイレンが鳴る中、各部が無造作に飛んできて静かに不気味に合体、そして最大の特徴ともいえる独特のワシャン、ワシャン、という機械音を出し、迫り来ます。このシーンはBGMもなく、鳴り響くサイレンとキングジョーの音、あの円谷プロ独特の飛行物体音とワシャン、ワシャンだけなんですよね。これが危機感を演出し、本当に臨場感があってシビレましたねぇ~。


合体後は攻撃用の砲弾を受けても飛んでいる虫のように平然とし、セブンと戦えばエメリウム光線はおろかアイスラッガーも効きません。そのパワーで倒れたセブンに馬乗りになり、圧し掛かり顔を潰さんとする。その無機質にして冷血な描写は、怪獣や星人といった、いわゆる生き物ではなく、まったく感情がないロボットの動き・・・これがキングジョーの凄さを倍増させました。


ボクはセブンのアイスラッガーは五ェ門の斬鉄剣のように切れないものはないと信じ込んでいました。ダンボール切ってアイスラッガー作るのなんてよくやりましたよ。なのでアイスラッガーがなんちゃないキングジョーには涙ぐむ感情すら芽生えましたねぇ~。


ゼットンと同じく、ウルトラマン一族のウルトラセブンが倒せなかったキングジョー。最後はウルトラ警備隊により発射されたライトンR30爆弾というのを受け最期を迎えますが、あのセブンがキングジョーをフルネルソンに捉え、そこにフルハシ隊員が撃つという構図は、形振り構っていられない!!というセブンの必死さが伝わってきて印象の残っています。


それにしてもアラシでゼットン、フルハシでキングジョーを撃った毒蝮三太夫はある意味シリーズ最強かもしれませんね。まったく元気のいいジジイだぜ~。



ウルトラセブン 

第28話 「700キロを突っ走れ!」


新しく開発された高性能爆薬スパイナーを運ぶウルトラ警備隊を妨害するのはキル星人。このキル星人が地下に基地を作ろうとした際、偶然眠っていた太古の恐竜を発見。科学力を駆使し兵器と化したのが恐竜戦車でした。




この斬新さ!!


単純明解、戦車の上に恐竜が乗っているので恐竜戦車。一見なんだぁ?と思ってしまうかもしれませんが、子供の頃は、これはどうなってるんだ・・・と真剣に考えたものでした。だって上は生物で下が機械?なんですよ?(でも、どうやら全部機械のようです)


戦闘力は高く、まず馬力がすごく、セブンに引けを取りません。加えて尾での攻撃が強く、これでセブンを結構メタメタに攻め込みます。武器はおなかの部分にある砲弾と目から出る光線。戦いではセブンの片腕を轢いて潰し、あわやというとこrまで追い込みます。正直、セブンにまったくいいところがなかった回でした。


よく出てくる話では、この高性能爆薬スパイナーを口に加えたまま戦ったのでセブンが攻撃できなかったという話が出てきます。でも最後はセブンが高性能爆薬スパイナーを利用し爆発させやっつけるので・・・もしかしたらそれはあまり関係なくて、単純に強かった怪獣だったのかもしれませんね。


ちなみに、ボクの会社は重機を扱っているので気になってしまうのですが・・・恐竜戦車で検索するとキャタピラという文字をよく見かけます。ということは恐竜戦車は米国キャタピラー社製の足回りを使っているのでしょうか?それと、総重量7万トンであの動きをするのはすごいですよ。キル星人、おそるべし・・・




ウルトラセブン

第48話 「史上最大の侵略 前編」

第49話 「史上最大の侵略 後編」


最終回ですねぇ・・・


地球侵略の為、ゴース星人が連れてきた双頭怪獣パンドンと戦ったダン。通常ならばそこまで苦労せず倒せたはずの怪獣でしたが、パワーが落ちていたセブンは光線が出せず、アイスラッガーを弾かれ落とされてしまうほど・・・もはや戦えない状態なほど弱っていました。しかしなんとか片腕と片脚を切り、この場をしのぎます。


しかしその後、寝込んでしまうダン・・・するとそこに現れたのはなんとウルトラセブンでした。




セブンであるはずのダンのところに現れたセブン


このセブンは同じM78星雲の出身で、日本風にいえば同僚、いやどうやらウルトラセブンより上の立場らしく、セブン上司と呼ばれていました。セブン上司は、これまで地球で戦い続けてきた無理がたたり動けなくなってしまった限界のダンの前に現れ、ダンに「今度変身したら死んでしまう」と伝えました。


長きに渡るウルトラマンのシリーズにおいても、このセブン上司が他に出てくるとこはありません。子供の頃に読んだ本や図鑑でも、載っているとことがありませんでした。なので実のところこのセブン上司がなんだったのか?ボクにはわかりません。


でもボクは、これはボロボロに、極限に追い込まれたダンが自身を投影した姿、つまり葛藤と対話している姿だったんじゃないのかなぁ?なんて勝手に思っています。


かくして、極限のダンの前に再び出てきた改造パンドンを目の当たりにし、無理をして変身しようとするダンでしたが、ここでセブン上司が現れ変身しようとするダンに「本当に死んでしまうぞ!!」と伝えます。


しかしこのとき一台の車が・・・それは警備隊のポインターでした。中からはダンを探していたアンヌが。


そしてあの名シーンが・・・





かくして・・・ダンは正体をアンヌに正体を伝え、最後の変身をします。パンドンと再び合いまみえます。





改造パンドン


しかし、もはや光線はおろかパンチやキックも出せないセブン。唯一の武器、アイスラッガーはキャッチされてしまい逆に迫られますが、パンドンが投げたアイスラッガーを待っていたセブンは居合抜きのように返しとどめをさしました。


「ボクは、ボクはね、人間じゃないんだよ!!M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!!」


他の星から来て、自分の星ではない地球のために全身全霊で戦い、最後の最後に愛する人の前で、ついに正体を明かす・・・ウルトラセブン、この最終回はシリーズの中でも語り草の名作ですね。あ~涙ぐんじゃうなぁ・・・


みなさんも機会があればゼヒ見てください。



続いては帰ってきたウルトラマンです。


帰ってきたウルトラマンは1971年、昭和46年の4月から1972年、昭和47年の3月まで放送されたシリーズです。題名の通りセブンから約3年を経て放送された復活のウルトラマンでしたが、おもしろかったんですけどね・・・正直初代とセブンほど夢中にはなれなかったかなぁ。



帰ってきたウルトラマン 

第4話 「必殺!流星キック」


さて、そんな新マン一発目はこちら、キングザウルス三世です。



怪獣だなぁ~


ご覧のとおり、四足歩行怪獣の基本のような恐竜タイプのため、これぞ怪獣といった感じで好きです。そしてその動きはゴジラのアンギラスを彷彿させるところがまたいいですね。


ところがそんな見かけとは裏腹に、これがあなどれない。攻撃のバリエーションはそれほどないんですが、この角の攻撃は刺して強烈。波状の光線も出る。しかしもっと強烈なのが同じく角から発生させる、ほぼ無敵と言っていいほどのバリアーです。このバリアーが強烈で、なんと新マンが立て続けに見舞った光線4連発をすべて受け流し、一度は勝利してしまうという快挙を成し遂げています。たとえて言えば、見かけはしっとり、古風なイデタチ。でも水着に着替えたらナイスバディで悩殺!!といった感じですね(いや、そんな感じではないですね)


結局、新マンこと郷さんがキングザウルス三世の弱点でもある真上からの攻撃をするため特訓、ジャンプして真上から蹴る流星キックを体得し角をへし折りバリアーを破って勝利しましたが、怪獣らしい怪獣が強い!!というコンセプトだったのがうれしいことですね。


ちなみにキングザウルス三世、三世ということはバルタン星人みたいに初代ウルトラマンから遺恨があるのかな?と思いきや、あとにも先にもキングザウルスなんてのは出てこない。でも三世なんですね。未だになんでかわからないんですが・・・



帰ってきたウルトラマン 

第27話 「この一発で地獄へ行け!」


名前は知らなくても見ると、ああーこの怪獣!!と思わす言ってしまうのがこのグロンケンですね。頭から首、そして手がノコギリという信じられないイデタチ。茨城弁でいう「とっぽい」の神髄です。これなら街の裏通りを歩いていても誰も絡んでこないですよ。



と、とっぽい・・・


エピソードでは早々登場し、なんと観音様の像を切り倒すという相当なインパクトを与えます。しかし見た目のとっぽさとは一遍、この回での役回りは完全に捨石。実はこの回は怪獣よりもストーリーが際立ってしまっていました。


帰ってきたウルトラマン、主人公は新マンの郷さんでヒロインは郷さんに思いを寄せているアキちゃんなんですよね。


で、郷さんがロードワーク中にキックボクサーである三郎という人と知り合いになるのですが、この三郎が次の試合が最後なんだと、で、もちろん勝ちたいと郷さんにウルトラキックを習いたいと言うんですよ。で、最後の試合に勝ったら、好きな子に告白すると・・・しかしその告白したい相手ってのがなんとアキちゃんなんですよ。


で、三郎はアキちゃんと郷さんがそういう仲だったとあとから知るんですね。そんな中、グロンケンが攻めてきて新マンが、同時にちがう場所では最後の試合で三郎が、それぞれ同時に戦いを始めます。


この時代でいえば森田健作の「おれは男だ!」など、テレビは青春ドラマの真っ只中だったので・・・そういった要素を取り入れてのお話だったのかなぁ?と思いきや、うーん、この三角関係の構図は、嫁がよく見てる韓流ドラマの方が似てるかもしれないなぁ。


まあ、かくして新マンはグロンケンに勝利しますが、三郎は郷さんに教わったキックを使わないで負けてしまうんですよね。新マンとグロンケン、そして三郎の最後の試合が同時に進行されてドラマを一層味わい深くしています。


ちなみに三郎の所属するジムに郷さんが顔を出すシーンではこんな人が登場し郷さんとスパーリングも・・・




沢村忠だ~


時代を感じさせますねぇ~。



帰ってきたウルトラマン

第37話「ウルトラマン夕陽に死す」

第38話 「ウルトラの星光る時」


結論から言うとですね、極悪ですね。まあ~極悪なんですよ。ナックル星人というんですが、これはワルの値がちがいますね。 



首から下はわりとかわいいが・・・


目的は地球侵略。そのためにジャマな存在である新マンを、まず精神的に追い込むために先ほどグロンケンのお話で出てきたアキちゃんを道端で拉致。車に連れ込んだ後、車で引きずり殺してしまいます。そしてそれを阻止しようとしたアキちゃんのお兄さんをも跳ね飛ばし、殺してしまいます。道路に横たわるふたり・・・ひどい・・・


郷さんが病院に駆けつけると、お兄さんはすでに旅立ったあとでした。かろうじて息があったアキちゃんは宇宙人という言葉を残し、郷さんにプレゼントしようとしていた腕時計を握ったまま静かに息を引き取りました・・・


この極悪非道のナックル星人、ウルトラマンとの戦いでは、かつて戦ったシーゴラス、そしてベムスターというビッグネームを再生させ、あえて戦わせ戦闘データを収集。それを材料にブラックキングを育て戦わせるという、悪者ながら一流企業がやりそうな育成方法でブラックキングを強力な怪獣に仕上げます。私生活では最も仲のいい人を殺害し、怪獣においては完璧な強さにして仕向ける。まさに精神、肉体とも痛めつけることにはまったくスキがない星人でした。


結果、戦いではスペシュウム光線もウルトラブレスレッドもまったく歯が立たない。パワーでも戦闘でも押され、どうしようもない新マンでしたが、ここでダメ押しとばかり人間に化けていたナックル星人が巨大化。2体で攻撃し、とうとう新マンを倒してしまいます。




やられてしまった・・・

そして新マンを自身の星、ナックル星へ連れて行き処刑しようとしますが(ていうかやってることがどっかの国みたいですね)ウルトラマンとウルトラセブンに助けられ復活。


地球に戻り、再び2vs1の戦いになりエネルギー切れ寸前に追い込まれますが、これはもう情ですね。哀しみと友情が新マンを動かし、ついにやっつけます。そのときの新マンの動きは光線を出すわけでもなく、ブレスレッドを使うわけでもなく・・・それはまるで、現在ではいなくなってしまった、いつもはいじめられっ子なのに泣くと強くなる子のように、本当に郷さんがふたりを亡くした悲しみをまっすぐにぶつけているように見えました。


話的には衝撃でしたが、ウルトラマンというのは地球人の哀しみを知っている存在なんだなぁと・・・つくづく思いましたね。


余談ですがブラックキング、せっかく強い怪獣で出てきたんだから、もうちょっと強さを引き立たせてもよかったんじゃないかな~と思いましたね。これだけの強者だったのに、あまり語られていないのが残念です。



続いてはウルトラマンAです。


ウルトラマンAは1972年、昭和47年の4月7日(なんとウチの嫁の誕生日)から1973年、昭和48年の3月まで放送されたシリーズです。いやぁ~ボクなんかの生まれた年の作品なんですね。エースは他のウルトラマンが結構出てきたりしたので、おもしろかったなぁ。星人たちもかなり強力でしたね。



ウルトラマンA 

第14話 「銀河に散った5つの星」


ウルトラマンを倒したり追い込んだりしたのはいましたが、兄弟達から得意技を奪ってしまうなんてのはまぁ~他のヒーローものでも前例がないですよ。いなかったですね。え、そいつは一体、どんな奴だって?そいつはね・・・ウルトラマンAとただならぬ因縁を持つヤプールがウルトラマンAをやっつけるため「だけ」に作ったサイボーグ、エースキラーさ。




これだ・・・


目的はエースのみ・・・なので街で暴れるわけでもなく、地球を征服しようとするわけでもない。ひたすらウルトラマンAを倒すためだけに、ゴルゴダ星の一角で、狭い空間で戦うだけの真の「ウルトラマンの敵」だったんですねぇ。


エースキラーは兄弟から奪った各・光線を引っ提げまずウルトラマンAと同じ能力を持ったエースロボットと戦い、リハーサルも万全にしてウルトラマンAと戦います。




こんな密な空間で戦うとは・・・


いよいよのところまでウルトラマンAを追い込みましたが、ウルトラ兄弟を背に戦ったのが計算外だったか・・・兄弟が最後とも思われる力をウルトラマンAに与え、それを光線としたスペースQという光線で倒されてしまいました。もしウルトラ兄弟のいない場で戦っていたなら、歴史が大きく変わっていたかもしれないなぁ・・・



ウルトラマンA 

第26話 「全滅!!ウルトラ5兄弟」

第27話「奇跡!ウルトラの父」


先にも出ましたが、ウルトラマンAは何といってもヤプールとの戦いが最大のポイント。しかし、ヤプールが作り上げたあのエースキラーもまだまだだったか・・・と思わずうなってしまうようなすごいのが、ここで登場します。そう、ヒッポリト星人です。




怪獣界のローランド・ボック


真向、地球侵略を前面に地球に降り立つと、多彩な武器はもちろん、遠方から自身を巨大に投影して、姿は見えど実体のない状態で地球人類に宣戦布告をします。その姿は原作のデビルマンで悪魔王ゼノンが全世界の主要都市に同日、同時刻に姿を露わし人類の脳へ直接攻撃を宣言したあの姿すら彷彿させます。


こうして自己を巨大に投影したまま、ヒッポリト星人は攻撃を開始。投影なので攻撃はすり抜けてしまう、しかし自身は街を破壊するという、攻撃力がありながらも頭脳明晰な攻撃を見せます。


しかしなによりすごかったのが「ヒッポリトカプセル」というカプセルで相手を封じ、そこに「ヒッポリトタール」というタールを流し、閉じ込めた相手をブロンズに変えてしまうという攻撃でした。ウルトラマンAを筆頭に助けに来たゾフィー、ウルトラマン、新マンをあっさりと、そして粘るセブンもとうとう封じ込め5兄弟をすべてブロンズとしてしまったのです。




たったひとりで・・・なんという強さだ!!


その後、それを助けに来たウルトラの父をも撃破し、勢いを見せましたが、復活したウルトラマンAに倒されてしまいます。攻撃力、頭脳と、正直ウルトラマンを上回っていたがヒッポリト星人唯一の失敗は、やはり単独で地球に来てしまったことか・・・ウルトラマンの強さ、それは一族の絆にあり。といったところなんでしょうねぇ・・・


それにしてもこのビジョンは忘れられないです。



続いてタロウです!!



ウルトラマンタロウは1973年、昭和48年の4月から(あーボクが生後3か月のときですよ)1974年、昭和49年の 4月 まで放送されたウルトラマンです。6兄弟でも末っ子で、どこか甘えん坊的な見方をされることもあるタロウですが、ボク的には意外とグロイ描写が多くて結構トラウマになることが多かったですね。



ウルトラマンタロウ 

第14話 「タロウの首がすっ飛んだ!」


題名がすでにカオスですが・・・これは子供の見る番組としてはどうなのかなぁ?ちなみにボクはかーなーり、トラウマになりました。


このお話に出てくる怪獣、いや怪獣というか妖怪のようだとボクは思っています。名前はエンマーゴ。




やばそうな空気出してますね・・・


エンマーゴは江戸時代に村や山岳部に現れては各地を滅ぼしていた怪物。だが、お地蔵様に封印され長く身をひそめていました。


しかし、山の砕石所化なのか開拓事業なのか・・・そのお地蔵様が退かされると姿を露わし暴れだしました。攻撃は口から出すブラックスモークなる黒い煙。植物、動物など生命体をあっという間に死滅させます。そして手に持っている刀と盾。刀はタロウも安易に近づけないほどのもので、盾はこれが強力でタロウのストリウム光線を跳ね返してしまうほど・・・なかなか手ごわい相手でした。


コワかったのがまず、この地に親戚があって遊びに来ていた健一とさおりとあとひとり?誰かいたと思ったんですが、この3人が同じ夢を見るんですよね。その夢がお地蔵さんのメッセージ的な夢だと思ったんですが、このお地蔵さんが出てきてお経が流れてという感じで・・・このシーンがですねぇ~、なんかあとから効いてくるビジョンでしたね~。当時は意味はよくわからなかったんですがとにかくコワくて、こういう夢は見たくないって思いましたね。


あと、エンマーゴは武器として右手に刀があるのですが、これでタロウの首を切断しちゃうシーンが出てくるんですよ。


これは実はやられた風に見せかけ油断を誘ったタロウの作戦なんですが、しかしこれがすごく生々しくてイヤでしたね。で、元に戻ったタロウが、今度はエンマーゴの首を飛ばすんですよ。首が飛びまくりなんですよ。これは子供心に本当にしばらくトラウマになりましたね・・・


首の飛ばし合いという正直、残酷な描写・・・そしてあらゆる生命体を滅ぼすエンマーゴの黒い霧、ブラックスモーク。現在のある出来事にも当てはまるシーンです。江戸時代も現在も、人間が何かを改めなければ結局は同じことを繰り返す・・・今改めて考えると、そんなメッセージも受け取れる気がします。



ウルトラマンタロウ 

第17話 「2大怪獣タロウに迫る!」

第18話 「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」

第19話 「ウルトラの母 愛の奇跡!」


これも怪獣が強力過ぎて、見ていて気分がモヤモヤするというか・・・ちょっといい感じがしなかった3話ですね。


さて、タロウ、ゾフィーをあっさり倒してしまったバードンをウルトラマンのシリーズでも最強と上げる人は多いですね。


しかしボクの思うところ、怪獣としての強さというのは感じませんでした。そう、猛獣に近いバードンは地球や人類がどうのとか、ウルトラマンがどうのという感覚はまったくありませんでした。頭脳も優れていたわけではありません。バードンはひたすら生物として生きるために食っていただけ・・・つまり生物としての強さがダントツだったと、こう思うわけなんです。




でも、きらい・・・


バードンはタロウとケムジラという怪獣が戦っているところに飛んできて、まずタロウをあっさりと倒してしまいます。子供に気を取られていたとはいえ、タロウがこんな風にやられてしまうとは・・・



うーん・・・


そのあと、なんとケムジラを襲い食べ始めます。生きたまま、スプラッターに腕を食べ足を食べていくのです。この描写は今じゃ絶対まずいですよ。だからバードンきらい・・・


やがて食べ物がなくなると、バードンは食肉が保存してある倉庫を襲い食べ始めます。それこそ飛行機を落として乗っていた人間を食べ、団地を襲って人間を食べ・・・そりゃ人間食べてる描写はリアルにはなかったんですが、飛行機の残骸を突っついていたり、団地の窓を突っついてたりするところは正直胸が悪くなりましたねぇ・・・歴代では、もちろん強い怪獣に入りますしエピソードも有名ですが、お話としてはボクはどーも苦手ですね。


それにしてもバードン、倒しておきながらタロウもゾフィーも食べませんでした。ウルトラマンって、おいしくなかったんでしょうかね・・・



続いてはレオです!!



ウルトラマンレオは1974年、昭和49年の4月から1975年、昭和50年の3月まで放送されたウルトラマンです。70年代のカンフー、空手のブームとスポ根の要素を取り入れ、特訓して強くなるウルトラマンを見せつけてくれました。小2のとき転校していってしまった仲の良かった友達くめさんと、よくレオとアストラの合体光線をマネしったけな・・・なつかしい。



ウルトラマンレオ 

第11話 「泥まみれ男ひとり」


そう、勘のいい方はおわかりかもしれません。このお話をなぜ取り上げたかというと、レオがヌンチャクを使うからなんですよ。


怪獣、星人がウルトラマンと戦う場合って、動きでは断然ウルトラマンに分があるんですが、このケットル星人はまるでウルトラマン同士が戦っているかのごとく、早い動きで翻弄します。




達人のようなたたずまいのケットル星人


しかも手に持っているこの槍での攻撃がかなり手強い。そこでレオは工場の煙突を念力を用いヌンチャクに変え応戦するんです。


合い対峙するケットル星人とレオ。ジリジリと間合いを見る両者・・・まさに死亡遊戯のような佇まいに気分も高揚します。




このアングル、いいですねぇ・・・


しかしながらレオに感心してしまうのはこのあと。実はヌンチャクを全く回さないんですよ。槍への防御と振って当てる攻撃で戦うんですよね。実際ヌンチャクというのは実戦ではそんなに回さないんですよ。


この時代は日本では空手ブームの全盛期。ヌンチャクとくれば必ず回したはずなのに回さなかったというのは、スーツアクターができるできないの問題ではなく、ボクは実戦でのヌンチャクをリアルに表現したんだと、そう解釈しています。


本編ではゲンの未熟さから、目の前にして一般人を死なせてしまうなど、何をやってんだ!!と突っ込みたくなるとこも多々あるのですが、回ごとに相手の弱点を見つけ、特訓しては成長するという内容は今どきのヒーローものではお目にかかれない、時代を感じさせるストーリーですね。



ウルトラマンレオ 

第39話 「レオ兄弟 ウルトラ兄弟 勝利の時」


悪、と一言に言っても、実に様々な悪があります。ウルトラマンシリーズにも数々の悪が登場しましたが、しかし、最もフラストレーションが溜まるのは“だます”行為が前提とされるもの、ではないですかねぇ・・・


レオのエピソードでも有名なババルウ星人は、それを地で行く根っからの悪でしたね。




なかなかファンキーだ


ババルウ星人は変身が得意。しかもザラブ星人のように明らかに偽物とわかるような変身とはちがい、そっくりに、まさに化けることができます。これを利用し、レオの唯一の肉親、弟のアストラに変身しウルトラの星に潜入。ウルトラの星をコントロールしているウルトラキーを盗み出し、これによりウルトラの星と地球を衝突させる計画を実行します。


これと並行して、アストラがウルトラキーを盗んだということをウルトラ兄弟に認識させ、ウルトラ兄弟とレオ、アストラとの身内同士のつぶし合いを誘発するのです。悪いなぁ・・・本当に悪だ。


しかし、変身をウルトラマンキングに見破られ、レオ、アストラと戦うことに。しかしそこは悪、戦闘能力も高くふたりを相手にも引けを取りません。だが、こうしている間にもウルトラの星が地球に・・・レオはアストラにウルトラキーを持たせ、ウルトラの星へ向かうようババルウ星人を引き止めます。が、このとき!!なんとレオが出した技が!!




ショルダーアーム・ブリーカー!!



2009年に公開された映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」では、セブンの息子、ウルトラマンゼロの指導者として登場するレオ。ゼロを鍛えるその特訓シーンで、ゼロが放ったハイキックに合わせ軸足にローを入れるという格闘技の技術を一瞬だけ見せてくれます。これは経験者でないとできませんし、演技指導にしても格闘技に心得ないとシーンに組み込まない動きですよね。制作側はレオの設定を理解していらっしゃるんだなぁ~とうれしくなります。



さて、最後はウルトラマン80です!!


80は1980年、昭和55年4月から1981年、昭和56年3月まで放送されたウルトラマンです。唯一、リアルタイムで記憶がはっきりしているウルトラマンでしたが、他のシリーズに比べると怪獣、星人問わず一度も敗北をしたことがなかったことが、得てして後世まで語られる怪獣が出現しなかったということになり・・・インパクトに欠けていたのではないでしょうかね。



ウルトラマン80 

第5話 「まぼろしの街」


ゴジラシリーズもボクは好きなんですが、ゴジラといえばボクはキングギドラなんです。しかしやっぱりメカゴジラを上げる人も多いですよね。最初はゴジラの皮膚を纏って登場し、ちょっと剥がれてメカのボディーが見えて・・・なんだ?と思ったらゴジラ型のメカだった!!という、あれはよかったですねぇ~。


で、この80のお話に出てきたのが、なんかメカゴジラみたいだな~と思ってしまうメカギラズ。名前もちょっと似てますが、メカゴジラほどの重量感、装甲感はなく、なんだか細身・・・という印象でした。




なんか足りない気がするなぁ・・・


初代ウルトラマンでジラーズが登場した回がゴジラとフラッシュバックするように、メカゴジラでなんとかならなかったのかな?なんてちょっと思ったりもしました。しかし、今回これを取り上げたのはそんな理由ではないんですよ。


メカギラス、実はバム星人というのがさらった人間が作ったロボットなんですが、その作られた場所が四次元空間の世界なんですね。そう、三次元空間と四次元空間を行き来できるわけなんですよ。


で、その四次元に行く描写なんですが、これがですね・・・電車に乗って帰宅途中だった主人公・ウルトラマン80の矢的猛(やまとたけし)が、電車に乗っているうちにいつのまにか三次元から四次元へ行ってしまうというものなんですがね、これがボクは「2ちゃんねる」のオカルト版に出てくる「きさらぎ駅」という話に似てるんじゃないかなぁ~と・・・こう思うわけなんですよ。


今回は流星仮面二世の各方面でのマニアぶりをご披露していますが、きさらぎ駅、不思議なお話に興味ある方は検索してみてくださいね。



第何話? 

石田えり


さー長々とお送りしてまいりましたウルトラマン特集。最後を飾るのはもちろん石田えりです!!




かわいいなぁ~


やっぱりウルトラマンはひし美ゆり子と石田えりですな!!


というわけでウルトラマン特集、いかがだったでしょうか?


かる~くやる予定だったんですが、思わぬ長編になってしまい、内容もだいぶ濃くなってしまいました。でも、こんな内容でも、わずかでも楽しんでいただけたなら、本当にうれしく思います。


次回からはまたプロレスに戻りますぜー!!


最後までお付き合い、ありがとうございました!!



 

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