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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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一新紀元~天龍引退、でも革命は終わらない!!~

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どうも!!流星仮面二世です!!


というわけで天龍源一郎引退試合・革命終焉 Revolution FINAL行ってまいりました。




こちらです


今回は夏のG1以来の両国ですが、とにかく来場者がですね・・・って、うぉい何している三世!!それはおれの役・・・


まったく・・・さっきまで


「マスク着けて撮るの恥ずかしいよ~」


って言ってたのに、スマホ出すからちょっと持っててって渡したマスクちゃっかり被っちゃってこの・・・


こうして息子、三世に早々足元を掬われ始まりましたが、今回はボクら親子の他、お会いする方がいます。


なんと青森から特リンの入場券(チケットではありません!!入場券です!!)を引っさげ引退試合の為にかけつけた、ボクのブログにもコメントを下さいますベテランプロレスファンの亀熊さんです。


その優しさは十和田湖の水深よりも深く、しかしプロレスへの情熱は大間のマグロを、キミはのどが渇いとらんか?と片手で握り潰しジュースにしてしまうほどといわれる亀熊さんとはマスクド・スーパースターの引退試合で声を掛けていただいたことから交流が始まり、以来、毎回更新の度にコメントをいただいております。今回は4年半ぶりの再会となります。


この日、少し早めに合流し、さっそくトーク全開で幕を開けました。あいさつの後、まず亀熊さんと話し出したのはボクが天龍戦のベストバウトと上げたブロディ戦です。なんとその試合が入ったDVDを・・・いただいてしまいました!!ありがとうございました!!


その後、ロックンロール・エキスプレス、スティング初来日の話など昭和プロレスの話に行きますが、息子が置いてけ堀状態なので最近の新日本のお話に。そして・・・ボクらは両国の入り口付近でお話ししていたので入場者がよく見えたのですが、話題はそこから客層のお話になりました。今日は若い方ももちろんいますが、ボクらくらいの年代の方が大勢いるように見えました。そして驚いたのはボクらよりも上の年齢の方の多さですね。まさに昔のプロレス会場の空気なんですよ。で、これは驚きました。子供のファンがほとんどいないんですよ。まったくではないですが、ほとんど見かけませんでしたねぇ。今回は昭和ファンのその中に新日本のファンがちょっと交じっているような、そんな感じに思えました。




会場には地元・勝山市の後援会の方々なんでしょうか?来場時にテレビ取材を受けていました


こうしてそんなトークの中、ボクらはもうひとりお会いする方を待っていました。


今回は日本プロレス界で中心、核となり、ボクらに感動、感激を長きに渡りくれた天龍の引退です。正直、胸にこみ上げるものの値がちがいすぎます。しかしボクら以上に、今回の天龍の引退に特別な思いを抱かずにはいられない日本一の天龍ファンがいます。ボクらはその人を待っていました。その方は、このブログにもコメントを下さる大阪のようめさんです。


ようめさんのブログ


旅中毒


逆風に逆水平


ようめさんとの出会いは2009年8月頃でしょうか?ボクのブログにコメントをくれたときから始まります。やり取り、ブログを通して知ったようめさんの天龍への愛。北に南に東に西に、天龍の行くところ必ずようめさんの姿があったのです。そのようめさんと天龍最後の大舞台を前に、お会いできることになったのです。


しかし初めて会うので、その容姿はわかりません。これだけ人が押し寄せていると・・・少し心配になりましたが、メールのやり取りには


「宿泊先のホテルから仲間と幟(のぼり)を持って行進して行くことに・・・」


とのお話が。の、のぼり?幟って・・・




これすかね?


いや、これじゃないのでは・・・そんな会話を亀熊さんとしていると、ある幟を立てた一派が!!ああ、あれ、もしかしてあの中に?その一派に女性はひとり、まちがいない。声を掛けます・・・


「こんにちは・・・あのーようめさんですか?」


「あ、こんにちは」


この方が・・・第一印象は、とても清楚で真面目な方・・・しかし、まだプロレスの話をしていないうちから、まっすぐに天龍愛が、ボクの脳内へ直接響いてきました。その後、息子と亀熊さんを紹介し軽く挨拶をすると、ようめさんは別の用があったので一旦時間を置いて、再び合流することになりました。




そろったー!!


改めまして!!とあいさつし・・・本当はゆっくりお話ししたかったのですが、とにかく人の数が多すぎです。落ち着ける場所もなく立ち話となってしまいましたが、かつて天龍のWAR時代のビデオには常に歓声が入っていたことから、関係者から


「声の出演者」


と称えられたほどのようめさん。プロレス話をするときのアツさと、その目の輝きを見たときは本当にうれしくなりました。ジャンボとの戦い、ハンセンの失神事件・・・お話できた時間はわずかだったんですが、その短い間にも天龍への思いがこれでもかというほど伝わってきました。




会場に飾られた天龍所縁の品も一緒に見ました


この会場で、今日この人と同じ時間を共有できること・・・こんなにうれしいことはないと思いました。やがて開始時間も近くなってきたので、今日はボクらも燃え尽きましょう!!と言葉を交わし、自分の席へと向かいました。


その途中、通路にはレスラーや各界からのお花が飾ってあり、これまたテンションが上がります。




小橋だぁー!!


さあ始まります!!


席に着くとさっそくリングアナが上がり自己紹介と挨拶をはじめます。そしてその挨拶と共に、


「本日はメガネスーパーがスポンサーに・・・」


どよめく館内。そうかメガネスーパーが・・・うんうん、とボクはうなずくばかりでした。


その後、会場が暗くなると天龍のデビューから、数々の試合映像が会場で流れました。各試合が出るたび、会場からおおー!!という歓声が上がります。そして・・・映像の終盤頃でしょうか?みんなが巨大モニターに目を奪われているうちに誰かがリングへ上がりました。そう、ギターを持って・・・ギター?ギターぁ!!


ゴロゴロゴロゴロ・・・


この瞬間で、もう眼にはあふれんばかりの涙でした。この時点でこれじゃ、メインを迎えたら一体どうなってしまうんだ・・・そんな中で、試合開始です!!



第1試合 30分1本勝負

リッキー・フジ、高木三四郎 vs 菊タロー、ジ・ウインガー


さて、第1試合です。高木と菊タローはマスクド・スーパースター引退試合以来ですね。高木、相変わらずいい体してますね。ジ・ウインガーはボクらと年齢同じくらいなんですよね。確か茨城のつくば出身だったんではなかったかな?あと、リッキー・フジですねぇ~。驚きました。久々に見ましたよ。試合は第1試合の役目、きっちり果たしたと思いますね。



第2試合 30分1本勝負

里村明衣子、カサンドラ宮城 vs DASH・チサコ、仙台幸子


第2試合は女子プロレスなんですね。なんですが・・・ごめんなさい、ひとりもわかりません。が、里村ってガイアジャパンにいた里村?なんですかね?なんか顔がちがうように見えたんですが・・・目についたのはカサンドラ宮城という子ですね。動きはいいんですが、顔、髪型、コスチュームがエヴァンゲリオンみたいなんですよ。初号機と弐号機合わせたみたいな感じでしたね。これは偶然なんでしょうか?それともそういうキャラなのかな?



第3試合 30分1本勝負

ザ・グレート・カブキ、KAI、舞牙 vs グレート小鹿、葛西純、杉浦透


これはもう、カブキのヌンチャクから毒霧に大興奮ですよ!!今年の1.4の東京ドームでも見ましたが、やっぱり掴みますね!!古館さんの言葉を借りれば、まさに戦う無形文化財です。トラース・キックも久々に見れて、いやぁうれしかったなぁ。


試合は、一番驚いたのは極道コンビ、グレート小鹿ですね。小鹿は97年の新日本の1.4東京ドームでマサ斎藤とやったときありましたね。あれボク観に行ったんですが、それ以来ですね。あのとき55歳だったんですね。で、今73歳ですか・・・いやぁ~これだけ動くってすごいですよ!!ちゃんと受け身も取りますしね、本当にすごいなぁ。ちなみに今じゃロープブレークでレフリーがカウントしても攻撃止めない選手は当たり前のようにいますが、ロープブレークに応じない、それを日本人で初めてやったのはこのグレート小鹿なんですよ。



第4試合 30分1本勝負

獣神サンダー・ライガー、筑前りょう太、グルクンマスク、シマ重野、ドラゴンJOKER  vs 怨霊、空牙、TARU、FUJITA、ヤス久保田


こちらは1名ずつの入場となりましたが、ライガーと怨霊以外はわかりませんでした。ライガー、やっぱり人気すごいですね!!技への反応も、この日の会場はすごかったですね。怨霊は、流星仮面フェスタ以来かな?そうそう、その怨霊、体から粉?なんですかね?動くたび出るんですねぇ。このザ・マミーのような現象に会場も最初は、おおお!!ってなったんですが、そのうちベビーパウダーの匂いが漂ってきて思わず唸りました。



第5試合 30分1本勝負

小川良成、ケンドー・カシン vs NOSAWA論外、新井健一郎


カシンはホントに久々に見ましたが、グッドシェイプですね。体すごいですよ。本音を言えば、雪崩式飛びつき腕ひしぎ逆十字が見たかったなぁ~。カシンといえば会社でもお世話になっており、地元での観戦をご一緒させていただいている世界最強のカシンファンのPなわさん(Problem 2π rad )も会場で観戦していました。今度また茨城来たとき行きましょう!!



第6試合 30分1本勝負

越中詩郎、嵐 vs 太陽ケア、相島勇人


越中、入場の時の歓声すごかったですね!!ゴング早々、ヒップアタックも・・・すごいですよ。年齢からしたら、これだけ動くってすごいですね。恐れ入ります。相撲運団・嵐!と思わず言ってしまうのですが、高木ですね。こちらも久々に見たんで応援してましたが、しかし最後がですね・・・メインイベント、引退試合で天龍が出るんですよ?なのにフィニッシュにパワーボムはちょっと考えてほしかったですね。


で、ここでちょっとボクら親子はトイレに行きますが・・・トイレから出たとたん事件が。歩き出してすぐ、ほんの2、3m先から昔よく見たことある顔の女性が着物を着て、男性を前後に従え歩いてくるんですよ。知ってる顔、なんだけど・・・あれ?あれ~あれれ!?


や、山田邦子!!


まさにバッタリな状態。びっくりして見つめるボクに、歩きながら向こうもこちらを見つめています。あああ、これはどうしよう?こういうときはどうすればいい?ギブアップまで!!って言った方がいいかな?いや、あああどうしよう、あああああ・・・


「あ、どーもこんにちは」


ふ、普通に挨拶してしまった・・・するとほんのりうなずいて関係者の入る方へ行ってしまいました。いささか興奮気味なボクに対して、息子は何が何だかわからず。そうかぁでも、そうだよなぁ。息子の代は知らないよな。しかしこんなこともあるんだなぁ~。というかボクらなんかがテレビで見てた頃ってひょうきん族とか、やまだかつてないTVとかでしょ?あのイメージじゃないですか?全然ちがいますね。顔なんか小さくて、すごくきれいな方でしたよ。


と、こうして席へ戻る途中、


「お父さん、あそこ!」


という息子の声に反応して1階を見ると・・・




ハヤブサだ!!


ハヤブサもマスクド・スーパースター引退試合以来に見ました。一時期は本当に・・・大変だったともいます。でも、だいぶ回復してきたようでうれしいですね。



第7試合 30分1本勝負

北原光騎、土方隆司、那須晃太郎 vs 中嶋勝彦、佐藤光留、橋本和樹


いやぁ~北原ですねぇ~!!サムライウォリアーズですよ。変わんないですね!!それはまあ、いいとして・・・これは試合よりも、試合後の曲ですね。なんでUのテーマだったんですかね・・・?



第8試合 30分1本勝負

長州力、石井智宏 vs 斉藤彰俊、河上隆一


長州、だいぶ久しぶりに見たのですが、体がかなり丸くなってて心配になってしまったんですが・・・試合早々放ったラリアートでそんな不安は吹き飛びましたね!!ここ一番、会場すべてを引きつけるこの力、やっぱり長州ですね。


あと石井ですね。昭和のファンが大勢集まったこの会場で、ボクをはじめ、おそらく河上というレスラー知っている方、あまりいなかったんではないかと思うんですよ。でも石井がバチバチ打って打たせて相手のレスラーを引出しましたよ。光らせましたね。で、そして最後は石井が持ってくんですね。最もいいプロレスですね!!よかったです!!



第9試合 30分1本勝負

藤原喜明、高山善廣 VS 鈴木みのる、村上和成


この試合はまず、開口一番、息子がしみじみ言った


「高山、でっけぇ・・・」


がうれしかったですね。ファレとかコーディ・ホールを目前で散々見ているのに、それより遠目に見た高山をでかいと言うんですよ。その言葉が自然と出てきたというのが、冥利につきました。


あとフィニッシュですね。藤原が最後、脇固めに取りましたね。ボクらの世代なら藤原がこの技を狙ってたり誘ってたりするときは、来るぞ来るぞ、出たぁー!!って感じでしたが、ボクの同じマスで見ていた方と後ろのマスの方々、この動きを見たことなかったんですね。知らないんですよ。なので、何あれすごい!!あれうまかったなー、すげーな!!と大興奮でした。現在のレスラーが藤原の歳になって技を出したとき、はたして何人がこう思えるかな・・・そう思うと、うれしかったですね。



第10試合 30分1本勝負.

諏訪魔、岡林裕二VS藤田和之、関本大介


まああの、この試合はおそらくいろんな方が語ると思うので試合自体への意見は控えますが、75年の第2回ワールドリーグでの大木金太郎と坂口征二ってこんな感じだったのかな~なんて思いましたね。


レスラーとしては気になったのは諏訪魔ですね。ボクは諏訪魔は一応知ってはいましたが、プロレスしているときの動きって今までしみじみ見たことなかったんですよ。初めてだったんですが、いや~もったいないですね~。体は恵まれてるし、動きもすごくいいんですが、ただ、彼には何か枠があるんですよ。枠、というか壁というかね・・・何かの中にいてプロレスしてるんですよ。そういうのを取り払えれば、かなりいいレスラーになれると思いますね。天龍がビル・ロビンソンと組んで転機が訪れたように、諏訪魔にもいつか転機がくることを祈ってます。大日本はですね、やっぱりがんばってきた人には必ず結果出るもんなんですよ。そう思いました。がんばれ!!


ここまでの試合は、知らないレスラーも多かったのですがベテランの活躍もあって大変おもしろかったですね。技は全体通してミサイルキックが多く見られたのが印象的でした。あと、会場のファンの感度がよかったですね。さあ、メインです!!


メインイベント 天龍源一郎引退試合60分1本勝負

天龍源一郎 vs オカダ・カズチカ


ますオカダが入場、リングインしてレインメーカーポーズをとりますが、なんとここでブーイング・・・今の新日本の会場ではありえない光景は、まずはオードブル、昭和のファンの最初の洗礼でしたね。


そして天龍!!サンダーストームの流れる中、通いなれたリングへの最後の花道・・・その脇に現れた幟の林の中を歩きます。


そしてそれを見つめる、その幟のひとつを持っているのは・・・




そうです、なにわ天龍隊の、ようめさんです!!


天龍はどんな気持ちで花道を歩いたのでしょうか・・・リングイン。ガウンは・・・デビュー戦のです!!さらにコール、ガウンを脱ぐとショートタイツです!!あの、天龍です!!


しかし現実は厳しいものでした。チョップを打つというのは当然、相手を押し出すことになるので、足を開いて膝にタメを持たなければ自身が後ろに行ってしまうんです。


天龍は立っているときは少しも腰を落とせない、膝を自由には曲げれませんでした。その状態でチョップを打って・・・いわば棒立ちの状態でチョップを打ち続けていたんです。最初はまだ体力もあって、よかったかもしれません。でも試合時間が経過するにつれ、チョップの衝撃がもろに体に来ていたはずです。この負担が後半、天龍をグラつかせていました。きつかったと思います。


WARスペシャルも、あの態勢は自分もつらかったはず。ブレーンバスター、ラリアート、天龍稲妻落とし、延髄斬りを、倒れながら、まさに捨て身で放っていきました。そして後方への支え、体への負担とバランスをコーナーを利用して補った、あのパワーボム!!失敗じゃない、あれは頭脳プレー、天龍のパワーボムでした。最後まで勝負を捨てない天龍の勝負を掛けた技だったんです!!


ドロップキックは、蹴られた痛みより倒れた痛み、そして起き上がる動きがきつかったはず・・・しかし、何度も起き上がり真っ向受け続けました。オカダも妥協なく蹴っていきました。見ているのがつらくなりました。でも、ここで遠慮したオカダを見るのはもっとつらい。それでいい、もっと蹴っていけ!!多くの昭和のファンのプロレスへの情熱を思い出させたドロップキックを!!


気がつくと、技を出すたび起きていたオカダへのブーイングはなくなっていました。年齢差やコンディションなんて関係なかった。プロレスラーふたりが闘っている、その目前の光景に会場全体が声援を送り出したんです。


天龍は敗れてしまいました。そして悔しがりました。最後の最後まで天龍でした。それがよかった。本当によかった・・・


もう引退試合は終わったのに、いまだに出退勤時に車の中でサンダーストームをリピート再生しています。こうして曲を聴きながら・・・天龍の男らしかった幕引きのこと、オカダに大切なものを渡したこと、そしてオカダが受け取ったこと。そしてようめさんのこと、あの日、来場した多くのファンと5時間もの間、テレビから離れないで放送を見た多くのファンのことを考えています。


そんなボクと同じように、みんなもいまだに、こうして考えていると思います。革命の終焉は、人の心に思いを残し、そしてまた新たな思いを起こさせることだと思いました。だから革命は終わりません!!天龍ファンが、プロレスファンがこの世にいる限り!!


ありがとう天龍!!







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