どうも!!流星仮面二世です。
さて、茨城から世界へ!!今回はWWEです!!
WWE Live Japan 両国国技館
2日目の7月2日、行ってまいりました。
ボクはWWEは、2000年代の頭くらいまでは見ていたんですが、もうまったくわからなくなっていました。でもAJやアンダーソン、ギャローズが出るようになったので息子の三世が見るようになり、ちらちらテレビから視界に入るようになりまして、今回初観戦となりました。
まず着いて思ったのが開場前の行き交うファンですね。あれですね、新日本とかもそうですが、ファンであるレスラーのTシャツ着るのってありますね。今日はそれ、圧倒的に中邑のTシャツのファンが多いです。ペアに親子連れに、とにかく目にします。おそらく一番多いですね。しかもみなさん新日本のときの着てます。もちろんWWEでの中邑Tシャツも多いですが、新日本のが目につきましたね。
そしてWWEファンですね。これは、いやぁー、あれですよ。もちろんお目当ての選手のTシャツ着てるんですが、それだけじゃなくチャンピオンベルトのレプリカですね。原寸のレプリカのベルトですよ。これを手にしているファンを非常に多く見かけました。これは日本のプロレス会場ではない光景ですね。
あと、外国人ファンですね。非常に多く来てましたね。これですね~いいですね。特に小さい子がジョン・シナの帽子とTシャツなんか着てて、こうお父さんお母さんと手を繋いで歩いてるのなんか見ると、ああ~やっぱりWWEなんだなぁと実感しましたね。
では試合に参りましょう。
第1試合
ドルフ・ジグラーvsバロン・コービン
これは実は、ボクはふたりとも知らないレスラーですが、バロン・コービンは今では海外でもあまりいなくなってしまった2メートル超えの長身の持ち主。しかしバランスがよく動きはかなりシャープですね。ブーイングにも動じないふてぶてしさもいいです。一方、ドルフ・ジグラー はレスリング上がりのようで各種タックルを随所で見せてましたね。
会場は第1試合から大盛り上がりです。とにかく入場から退場までファンの感度がすごいですね!!試合では技ひとつひとつに反応します。特にアリーナ席の一体感がものすごい。圧倒されますね~。この調子で最後まで行きそうですよ!!
第2試合
タイタス・オニールvsカーティス・アクセル
さて第2試合です。こちらも入場から大盛り上がりです。
タイタス・オニールは黒人なんですが、うーん、誰かに似ているな・・・昔ホーガンとやったゼウスにもちょと似てますが、もっと似ていたレスラーが・・・誰だっけ?あー!!タイタス・オニール、ヘラクレス・ローンホークそっくりですよ!!これもプロレス都市伝説だなぁ(って、話がコアすぎか・・・)
そして注目はカーティス・アクセル。こちらはなんとミスター・パーフェクトのカート・ヘニングの息子なんだそうですよ。ということはバイキング・ラリー・ヘニングの孫ですね!!アクセル、試合には敗れてしまいましたがプロレス一家の血を引く男として今後もがんばってほしいですね。
第3試合
WWEタッグ王座戦
ニュー・デイvsボードビレインズ
これはですね、ニュー・デイを楽しみにしていましたよ。3人組なんですが、ひとりがトロンボーンを持ってきて、試合中に合いの手入れて吹くんですよ。で、それに合わせて攻撃するんですね。最初は何やってんだ?と思いましたが、何回か見ているとおもしろくなってきてハマりましたね。
ニュー・ディ、入場してくると試合前に自身のTシャツを丸め客席に投げてプレゼントしていたのですが、普通リングサイド、まあ前から5列目あたりまでですよね。しかしその飛行距離、あやうく2階席まで届きそうなほど・・・尋常でないほどでした。Tシャツがあんなに飛ぶなんて知りませんでしたね~。
で、パフォーマンスだけでなく、彼らは黒人レスラーだけあって身体能力がとにかくすごいですね。3人のうちコフィとウッズのふたりはジュニアヘビークラスの体格なんで動き、特に跳躍はすごいですね。もうひとりのビッグ・Eは元パワーリフティングの選手だけあってパワー殺法がいいです。すごくバランスの取れたチームですね。
一方、ボードビレインズ・・・ボクは初めて見たのですが、このチームいいですね。容姿が中世末から近世を思わせるクラシックスタイルなんですよ。ヒゲを蓄え髪形は7:3だったり、ポーズも古風です。名前はわからないのですが、今では珍しいワンショルダーの方はレッド・バスチェンを筋肉質にしたような感じですね。戦い方もどこか古風です。ちょっと今後も気になる存在ですね。
こうして見ると最も先を行っているタッグチームとクラシカルなタッグチームの戦いだったんですね。おもしろかったですよ~。
第4試合
NXT女子王座戦
ASUKAvsベッキー・リンチ
続いては女子です。いやぁ~出てくるまでわからなかったんですが、このASUKA、日本人の女子レスラーで華名という方なんだそうですが・・・すごいエロい方ですね。プロレスよりもそっちが先行、あまりのエロさにやらしいを通り越してびっくりしました。で、ボクはNXTというのはよくわからないんですが、日本人女子でWWEでタイトル持ったってJBエンジェルスのWWF女子タッグ以来じゃないんですかね?(ちがうのかな?)
一方のベッキー・リンチ、この方はきれいな方ですね。ちょっとね、昔WWFにも上がっていた女子プロレスラーのベルベット・マッキンタイヤーを思い出しましたね。
日本人登場ということもあり試合は盛り上がりましたが、いやしかし、女子プロレスは変わりましたねぇ・・・一見、とてもプロレスやるような体型でないのに、高度な技やパフォーマンスを繰り出してくる。ルックス、ショー的要素を視野に入れつつアスリートのポテンシャルなんですよ。勉強になりました。
第5試合
ジョン・シナ&ウーソズ(ジミー・ウーソ、ジェイ・ウーソ)vsAJスタイルズ、カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ
さあ、久しぶりの登場です!!と言いながらも・・・当初はウーソズvsルーク・ギャローズ、カール・アンダーソンのタッグマッチにジョン・シナvsAJスタイルズのシングルマッチだったのですが、いきなり6人タッグです。なんの予告もなくいきなり変更ですよ!!
とはいえ、バレット・クラブ復活に会場は入場から大歓声に包まれます。3人とも相変わらずの動きで、ひとつ技を出すたび会場は声を上げる形となりました。こんな久々の日本で興奮してしまったのか、歓声に応えたり客席へのアピールなど、ちょっとパフォーマンスが多すぎでしたね。でもAJのバク転キックやスタイルズ・クラッシュ見れてよかったです。欲を言えば、アンダーソンとギャローズの連携はもう少し見たかったな~。
最後、シナがマイクで話だしたのですが、言葉はわからなかったのですがバレットクラブ、リスペクト・・・と言ったんですね。ここでもまた大声援でしたね。試合後、四方向へお辞儀をした3人・・・確かに、久々に見れてよかったんですが、でも同時にこの3人が日本のマットからいなくなったのは痛いなぁと思いましたね~。
第6試合
WWE女子王座戦
シャーロットvsナタリア
当初、リック・フレアーが来日するということでチケットを取ったといっても過言ではなかったボク・・・そう、今回のお目当てはフレアーだったのです。しかし三世によると
「こないだのテレビで追放されたから、多分来ないよ」
そ、そんなことはないもん!!だ、だって、来るって特設サイトに書いてあったもん!!
しかし日も迫ったある日、特設サイトに
“諸事情により、リック・フレアーが来日しないこととなりました”
どどど、どっひょーん!!
「ほらぁ~来ないって言ったじゃん」
ううう・・・おれは一体、何を楽しみにWWEを見ればいいんだぁ・・・
しかし、そんな悲しみを吹き飛ばすどころか、この日、一番よかったと思ったのがこの試合でした。
そう、シャーロットはフレアーの娘なんですね。しかしボク、試合は見たことなかったんですよ。なので、どんなものなのかなと見てみると、まず体が大きいですね。身長だけでなく作りがしっかりしてます。なのでリングにものすごく生えます。そして、こ、これはフレアーじゃないのか?と思うほどの試合運び!!間を取ってフォー!!っと叫んだり、相手の顎を上げてのバックハンドチョップも・・・そしてあのフレアーウォークも!!コーナー飛ばされたらひっくり返るし、おまけにニードロップ打つ前にサポーターずらしてやるし!!すごい!!
しかし一番すごかったのは足4の字でしたね。なんたって入り方がそっくりなんですよ。特にスピニング・トーホールドやってから、相手のもう片方の足を持ち上げ、これからしゃがむってまでがそっくり!!
ただ、4の字に入ったあとブリッジするのはシャーロットのオリジナルのようで、フィニッシュはフィギア8レッグロックと呼ばれているようです。名称はちょっとジョニー・パワーズっぽいですが、ブリッジにより見た目も効果も絶大な技ですね。単に父親のそれだけではない、自分のプロレスを持っています。素晴らしいレスラーですね。
一方のナタリアですが、こちらなんとジム・ナイドハートの娘ですよ!!ということはスチュ・ハートの孫!!うぉぉ~スタンピートレスリング、ハート一家は健在だ!!
こちらもキレのいい動きからロメロ・スペシャル、そして叔父のブレッド・ハートの得意技だったシャープ・シューターと見せてくれましたねぇ~。でもシャーロットと同じくナタリアも得意技シャープ・シューター、サソリ固めですね。オリジナリティがあり、足のクロスが逆なんですね。これだとクロスの下の方の足がずり落ちてこないですね。さすがですね。
時代も変わってアメリカのプロレスも変わりましたが、何か脈々と流れているものを感じた試合でした。よかったです。
第7試合
中邑真輔vsケビン・オーエンズ
さあ、中邑です。
もう入場テーマのイントロ流れたとたん、ものすごい大歓声、この日一番の歓声です。先ほどのAJ、ギャローズ、アンダーソンのときの歓声すごかったですが、それよりも上ですね!!これ新日時代よりすごいですよ!!ボクの前に座っていた中邑のTシャツ着てた3人、ずっとおとなしかったんですが、ここでスイッチオンです!!この声援に合わせた入場から中邑はリングイン。あの反りも変わらないですね~。コーナーに置いてのヒザやハイキック交わされてからの後ろ回し蹴り、ジャンピング・カラテキックも健在でした。
対して相手のケビン・オーエンズ。駆け引きがうまいですね。単にアピールではなく、客席からブーイングを引出して試合を組み立てます。しかしそれだけではなく動きもいいですね。一見、アンコ型なんですがトラースキックやムーンサルトもこなします。もちろん中邑のたぎりにたぎりでも返します。
しかし最後は、今はキンサシャっていうんですね。ボマイェが決まり中邑が勝利です。イヤォ!!も、いやぁ~すごい声!!会場割れんばかりでした。
WWE世界ヘビー級王座トリプルスレット戦
ディーン・アンブローズvsクリス・ジェリコvsセス・ロリンズ
というわけでメインです。まずはライオン道、じゃない、クリス・ジェリコ。ものすごい人気ですね。Y2Jの大合唱、もはやWWE Live Japanの看板的存在です。技も、キレましたねぇ~。三角飛びドロップキックが見事でした。ウォールズ・オブ・ジェリコも生で初めて見ました。貴重な体験できましたです。
セス・ロリンズは初めて見ましたが、なんとスリング・ブレイドを使うんですね。後半ではハイフライフローも見せました。三世とふたりで、やけにパクんなぁ~なんて話してたら、なんかこのレスラーは棚橋のファンなんだとか?WWEの選手にして棚橋のファンって、なんかすごいですねぇ~。
チャンピオンのディーン・アンブローズですが・・・ボクはWWEはテレビは三世が見ているときちょっと見ているだけなので断片的、すべて知っているわけではありません。なのでこのアンブローズ、実はボクは試合しているところ見たことがないんですよ。ボクが目にするときは、どういうわけかHHHとマイクでやりあってるときばっかりなんですね。
そのやり取りも、正直あまり人に何か印象を与えるようなわけではないし、見た目がどうも・・・こう言っては申し訳ないんですが、華がないんですよね。この団体にして、このレスラーがこのポジションなのは一体なぜなんだろう?かなりの疑問点です。しかし今日、試合を見ることで何か感じることはあるのかな?考えが変わるかなぁ?そんなことを思いながら、このアンブローズを見てみました。
が、うーん・・・
なんかファイトはオーバーアクションを50パーセント・オフにしたテリー・ファンクとちょっと疲れてるロディ・パイパーを足したような感じかな?とは思ったんですが・・・正直このレスラーがなぜWWEの王座を保持しているのか?不思議でなりませんでした。
会場は第1試合からここまでずっと同じテンションで盛り上がっていました。メインに出た3人の個々のレスラーの戦いも目まぐるしく、見ている者もそれに反応してよかったです。しかし、この試合がセミファイナルなら何も言うことなく素晴らしいものだと思えたのですが、メインイベントでこの内容は、申し訳ないですが物足りなかったとボクは感じました。そう、このレスラーにはこれだ!!というものが見出せなかったんですよね。
いつもWWEを見ているファンはまだしも、今回は新日本ファンであり、中邑ファンである人がたくさんいたんです。そういうファンに何を残せたか?重要だったと思います。
全体を振り返ると、ハウスショーということもあったのか、今回はテレビで見ているWWEの試合とちょっとちがうような気がしました。
まず会場は、海外の放送見ると全体が明るいのがほとんどでしたが、両国ではライトがリング上のみしか照らされていませんでした。そしてリング上には四方、選手入場口には大きいモニターが設置されていましたが、これは東京ドームや大阪城ホールなんかで見られるようなテレビ目線の試合を映し出すような役目ではなく、選手が入場する際にその選手の名前や顔、技などが流れるもの、つまり入場を盛り上げるものとしてその役割を果たしていました。これはリングのみへ目を向けるよう狙った上でのものだったんでしょうか?本当のところはわかりませんが、だとしたらかなり心理を突いた作戦ですね。考えられてると思います。
そして試合です。
まず、固いことは抜きにして言わせてもらえば、たとえばプロレスに興味がなく、初めてプロレスを見る人が今回の試合を見たとしても全試合、おもしろかったと言うと思います。ボクも同じでした。メインだけ物足りませんでしたが、それはメインにしてはということだけであって、普通に見れば全然よかったですよ。とにかく最初から最後まで、この試合なんだろな?つまらないな・・・というものがありませんでしたね。まさに誰が見ても楽しめる・・・世界一の団体のすごさを見せつけられました。
で、固いことを入れて言わせてもらえば、今まではWWEの試合は、日本のと比べると、ややオーソドックス、ときには淡白な印象がありました。しかし今回は試合の流れが海外のものより日本人の観点に近かったような気がしました。
もちろん試合中アピールが多かったりはしましたが、技と技の応酬、そしてカウント3ギリギリで返す攻防などが見られたのは、正直ちょっと意外でした。先にも書きましたが中邑とやったケビン・オーエンズは動きもいいし器用なのは確かですが、それでも中邑のスタイルに付いていくあたりは関心としか言いようがありません。こういったスタイルにも対応できるんですね。
今回は日本での試合だから・・・そういう見方もできたかもしれません。でももし今後、WWEがAJや中邑がやっていたような試合へ、こういった路線になる布石を見せたとするならば?そう考えるとまたおもしろいですね。
さて、2週連続となったプロレス・ロードでしたが・・・ボクはどちらも最高におもしろかったです。
そう、団体の大きさなんかじゃないんですよ。プロレスを観に来た人が、試合を見ていい気持ちで帰れる。そしてそれがファン同士で話せる・・・これこそがプロレス観戦なんじゃないんですかね?
そう思うから、また行きます!!
ありがとうございました。