それは9月のこと・・・
最近のゲーム機はネットに繋げることができるから、ゲームやYouTubeだけでなく友達と会話なんかもできるようで・・・息子の三世もプレイステーションビータ?とやらで毎日、いろんなことをやっている。
YouTubeでは一体どんなものを見ているのかとふと覗くと・・・ヒカキン?はじめ社長?
ゲームをやってない日なんかはよくカードを見ている。ああ、前に買ったキンプロのカードだな。なんて見て見ると・・・デュエルマスターズ?なんだそれは?
やがてヤフオクを眺め、とあるデュエルマスターズとやらのカードを見せてきた。
「これ欲しいんだ~」
こんなもの、いくらすんだ?って、さ、三千円!?
「えへへ・・・」
え、えへへじゃねい!!三千円もあったらオカダのTシャツでも買う足しにしたらいいじゃないか!!だいたい最近はこういうのばっかり見てて、プロレスがおろそかじゃないか・・・そんなこったからG1の開幕戦でオカダが丸藤に足元掬われんだぉ!!
「だってそれはぁ・・・」
関係あるね。今のファンには勝敗を気にしない人もいるようだけど、やっぱりプロレスは勝ち負けは重要なんだよ。その根源はどこにあるのかといえば、やっぱりファンの情熱なんだよ。ファンの熱意は伝わるんだよー。
そんなある日、三世がポツリと話だした。
「お父さん、新日本の10.10両国行きたいんだけどダメかなぁ?」
ふんっ。YouTubeでコサキンだかタコ社長だか見てればよいではないか?もしくはそのがんばれレッドビッキーズみたいな名前のカードでも眺めてるんだな・・・
「おれチケット代、五千円出すから!!オカダが勝つところ見たい!!あんなの(丸藤)に負けたままじゃやイヤだ」
おーし!!よく言った!!レッドビッキーズの林寛子に心を奪われたのはお父さんだけで十分だ。その男意気、買った!!
というわけで
「戦国炎舞 -KIZNA- Presents KING OF PRO-WRESTLING 両国大会」
に行くことになったのが先月のことでした。
ボクのプロレス感において、あのG1の開幕戦で団体のエースが自身のリングで他団体のエースに負けるなんて信じられないことでした。しかし、先にも書いたように今の時代、あまりファンには勝敗へのこだわりがないのかもしれないので、G1での因縁に決着!という期待を抱き両国へ行く人は、あまりいないのかもしれません。そんな現在において、オカダの勝つところだけを見に行く!!これはうれしいことでした。
というわけで三世にとっても因縁の大会となりそうな来週の両国ですが・・・このボクにも思わぬ因縁が転がり込んできました。
それは対戦カードがすべて決まった日のこと。
「お父さん、第0試合、タイガーマスクvsレッドデスマスクだってよ!!」
な!?なんだって!!
「いや、タイガーマスクWって書いてある」
だ!?
そう、この秋、新作のタイガーマスクが放送されるというニュースに先駆けて、ここでもこんな特集をやりました。
新作は題名がタイガーマスクWと決まり、放送時間帯は期待していた日曜日の朝や平日の夕方には残念ながらなりませんでしたが、それでもタイガーマスクがやるというのはうれしいことです。新日本プロレスのサイトを見ても、あのタイガーマスクと変わらない風貌だったから本心ホッと胸を撫で下ろした次第でした(※タイガーマスクWは本日2016年10月1日(土)よりテレビ朝日にて放送開始!!毎週土曜深夜2時45分からだよ)
キャストにはタイガーマスクの他、謎の存在なタイガー・ザ・ダーク、そして新日本プロレスのレスラーが実名で登場するという、過去のタイガーマスクのアニメシリーズを思わせる流れがみえてうれしい限り。しかしボク的には最もうれしかったのは先代アニメのタイガーマスクで虎の穴のレスラー、イエローデビルとして登場、のちに直人と共闘するあの高岡拳太郎も登場するという・・・しかも声優も当時と同じ田中亮一(あのデビルマンの声の方です)泣かせる・・・
というわけで期待度が膨らむ一方なのでした。
しかし、まさか三世の意思で行くことになった両国で、そのタイガーマスクWが見れるとは・・・なんたる因縁!!
タイガーマスクWはタイガーマスクとタイガー・ザ・ダークというふたりのタイガーが活躍するという内容だそうだが、実際にリングに登場するときはどういう形なのか・・・ともあれ、ふたりのタイガーということならボクは今遠征に行っている小松洋平と田中翔がやればいいんじゃないかな?なんて思ってるんですが、どうですかね?
と、タイガーマスクWは、こうしてわくわくしちゃって、いいんですが・・・気になったのは対戦相手。対戦相手がレッドデスマスクというのが気になりました。
ザ・レッド・デスマスク、赤き死の仮面。彼が現れるのは、それは決まって風の強い日・・・プロレスの賑わう州や街を嗅ぎつけ、ドアに黄金のドクロが付いた真っ赤なキャデラックに乗ってどこからともなく現れるという。
そして、その地のプロレスエリアに姿を見せ2000種類もの反則技を使い対戦相手をすべて病院送りにしてしまう。プロモーター達はこのレスラーを試合に出さないと必死に策を練ったり、あるいは警察に見張りを頼んだりするが、どこからか忍び込み試合に乱入しては対戦相手を血祭りにあげてしまう・・・この真っ赤な血の雨を降らされたエリアは、病院送りにされたレスラーと、恐れをなして逃げ出したレスラーでプロレスラーがいなくなってしまい、やがて寂れていくという・・・
これはタイガーマスクの中で馬場さんが語ったお話ですが、タイガーマスクに出てきたレスラーで、これほど恐怖の噂が事前に語られたレスラーはいません。2000種類もの反則技だけでもすごいのに、劇中ではタイガーが馬場さんに劣らぬ身長と言っているあたりから2mはあると予想される他、タイガーの試合ではお客さんが座る6人掛けの長椅子を6人が座ったままの状態で持ち上げリングへ放りタイガーへ攻撃を加えたほど、すさまじいパワーを持っていることも確認できます。
こんな怖さと強さを持っていたのがザ・レッド・デスマスクでしたが・・・しかし!!
相対して、このレッドデスマスクはなんなんだー!!
いや、名前が同じなだけで、まったくちがう容姿でですね、試合スタイルとか設定もちがうなら、それはそれでいいんですよ。でも、何ですかこのザ・レッド・デスマスクの面影を残しながら現在風にした中途半端なのは!?
これじゃまるでガッチャマンのベルクカッツェじゃないか・・・
おのれ~ガッチャマンめぇ~
アニメキャラがこれということは・・・第0試合に登場する実在のレッドデスマスクは、一体どんな形で出てくるんだろう・・・
三世のオカダ、ボクのタイガー。10.10、それぞれの戦いはいよいよ来週です。