どうも!!流星仮面二世です!!
さて、あの激戦のG1クライマックス後、9月の5日まで長いオフに入っていた新日本でしたが、ファンにオフはないようで・・・オカダファンの息子、三世はオフ中もその愛をオカダに注いでいました。
それは8月末のこと。オカダのTwitterを覗くと・・・
「GetNavi web」でオカダ・カズチカのバス釣りに密着! セレクトショップ「ホン・モノ・ケイカク」にてオリジナルルアー&ミニショルダーバッグも発売!!
これは・・・まさしく瓢箪から駒、オカダから釣り!!
ボクは釣りはプロレスに次ぐ趣味。釣りを初めてもう34年ほどのキャリアになります。ボクの釣りは昔から延べ竿でいかに大きい鯉を釣るかがテーマの鯉釣りが真骨頂ですが、基本、釣りは種類を問わずなんでもやります。
そんなこともあり、三世も幼き頃から一緒にボクと釣りをしていたので、オカダが馴染みのある釣りをするというのと、このルアーとバッグは気になったようです。
「えーオカダ霞ヶ浦来てたの!?すぐそこじゃん!!えー!!知ってれば行ったのになぁ・・・」
葛藤・・・だよなぁ・・・いつもテレビか会場でしか見ることのできないオカダが、すぐそこに釣りにきてるんだもんなぁ。
「このバッグ欲しいなぁ。けど買えないよ・・・」
この値段じゃ中学生にはなぁ・・・プロレス観る設定にしたら、これならかなり前の方で観れる金額だぜ。
しかし、偶然にもオカダを通し線で繋がったプロレスと釣りというワードと、三世の憧れパワーは思わぬ発想を生み出しました。
「お父さん、霞ヶ浦に行こう」
な、なんという・・・
ボクはオカダのやるブラックバス釣りは以前はよくやっていた釣りです。苦手な点があり、今はやらなくなってしまったのですが、今でも鯉釣りの合間にはバス釣りの人に話しかけて最近のバス釣り事情を聞いたり話したりしますし、BSの釣りビジョンでもバス釣りはよく見ています。やるのは苦手なんですけど、その場の情況を見て魚を読む、この奥の深さがすごく好きな釣りです。
そんなバス釣りと霞ヶ浦。たとえばそれはプロレスファンで水道橋を知らない人がいないのと同じ意味を持ちます。全国的にも名所で、関東、関東周辺県に至っては霞ヶ浦に来たことないバス・アングラーはいないと言い切れます。それくらいの場所です。
だから、自身のルアーまで作られるほどのオカダならオフ中なら釣りに来てるかもしれない。シリーズ中なら可能性ないけど、オフ中なら霞ヶ浦に来ている可能性はゼロではないという思考・・・ああ確かに!!
老若男女、今や全国の熱烈なオカダファン数知れず。だが、バス釣りしているオカダを霞ヶ浦で捜そうなんて、誰が思いつく?まさに鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギスならぬ、降らぬなら降らせてみせよう金の雨状態!!よーし霞ヶ浦巡回しよーじゃねーか!!
と、言ったものの・・・
ここで霞ヶ浦について簡単に説明しておきます。
霞ヶ浦は茨城県の地図をぱっと見ても目につくのでご存じの方もいると思いますが、日本では2番目に大きな湖になります。
名称ですが、地図を見て目につくあの形の、一番大きいところが霞ヶ浦と思っている方も多いと思います。ボクもですが、地元の人もそこを霞ヶ浦と呼んでいます。世間一般、霞ヶ浦といえばここを指しますが、実は正式にはここは西浦という名称になります。図を見てみると・・・
西浦の東に見えるのが北浦で西浦の東南、北浦の南に外浪逆浦(そとなさかうら)があります。
で、西浦と外浪逆浦を繋ぐ川を北利根川、北浦と外浪逆浦を繋ぐ川を鰐川(わにがわ)といい外浪逆浦から利根川へ流れ出る川を常陸川、常陸利根川といいます。
霞ヶ浦とは、本来これらの水域をすべてひっくるめた総称なんですね。まさに膨大。この広大な水域のその総面積はなんと220キロ㎡にも及びます。
で・・・そこからオカダを捜すという・・・
雲をつかむような話とは言ったものですが、この広い霞ヶ浦で、いるかいないかわからないオカダを捜すのは砂浜にこぼしたすりゴマを見つけるのより難しいのは火を見るより明らか。おれだって、GO!GO!九ちゃんフィッシングの香月ハルちゃん(香月ハルさんのブログ「香月ハル オフィシャルブログ「keep the faith.」Powered by Ameba」)に会いたくて霞ヶ浦に行く度に、もしかしたら!?と捜してしまう日々ですが・・・でも、結果はいつも久保田利伸のように、黄昏に~精一杯の息を吸って~目を閉じるだけ~オゥオーアイラビュー♪
「いや、別にオカダいなくてもいいんだけど・・・ここに行きたい。おれ探してみる」
そう言うと三世はボクのスマホでグーグルマップを、嫁のスマホでGetNavi webに載っていたオカダの釣り画像を見ながら調べ始めました。食い入るように地図に目をやる三世。スマホの二刀流、その姿はまさに宮本武蔵の二天一流にも似た佇まいか・・・
やがて10分、20分と、ものすごい集中力で文字通りしらみ潰しのごとく見ていく。これくらい勉強もしてくれればという嫁のお決まりのセリフも今日は聞こえない。ちょっと変わろうか?という声にも
「大丈夫!!自分で探す!!」
おおお・・・わかるぞ、その気持ち・・・
しかし、何か力になれないものか?
湖畔周辺には似ている風景はたくさんあります。先程も説明しましたが、あまりに広く大きい場所です。普通に見たらどこだかわかりません。しかし、オカダが釣りに来て立った場所に連れてってあげたい!!そう、おれには霞ヶ浦水系で何十年も、数々の釣りをした経験があるではないか!!知識を総動員させます。
まず、画像には湖面に波よけが見えます。このタイプがあるのは西浦では行方市の霞ヶ浦大橋から潮来市方面、北利根川手前までの湖畔ですが、しかしそこの湖畔の道路が2本あるので画像とはちがいますね。ここの可能性は低いです。
では道路が1本で後ろに田んぼがあり、さらにその後ろに防風林、山が見えるとこ。これに似ている風景があるのは石岡市の恋瀬川出口から小美玉市の園部川出口までのラインですが、このラインには波よけのブロックがありません。
ボクの住んでる方からだと対岸になる、かすみがうら市側、土浦市側、稲敷郡の阿見町、美浦村側、稲敷市側、そして香取市側には、これら条件のところはありません。わからない・・・これはどこなんだ・・・!?
気になるのはオカダのバックに写っている白い建物です。そしてなんと言っても対岸です。霞ヶ浦の西浦で対岸が近く見えるのは石岡市の恋瀬川出口から小美玉市の園部川出口と、霞ヶ浦大橋の辺りですが、それにしても対岸がこんなに近くに見えるとこなんてあったか?
さらにGetNavi webに載っている、オカダが釣りしている画像の朝日の上る位置・・・釣りは朝早くからやるので霞ヶ浦では何度も朝日を拝んでますが、こんな対岸が近くに見えて、なおかつ対岸から日が上る見え方するところなんてある?
これは・・・西浦じゃなくて北浦なんじゃないのか?
「霞ヶ浦(西浦)10周くらいしたけど、わかんねぇ~・・・あ~・・・」
「三世、これ北浦かもしんねぇど!!」
その言葉に三世が西浦から北浦へ捜索を切り替える。開始からトータル40分経過・・・様相は1.4東京ドームのオカダvsケニー戦に迫る勢いになろうとしていた、まさにそのときだった。
「あったー!!!」
思わず駆け寄るボクと嫁。見えた、グーグルマップに写し出されたその画像は疑いの余地のない、まったく同じ場所だった。あの背景の白い建物もある。やはり北浦だったか・・・
それにしても、なんというすごい執念!!平成のプロレスファンの、いやオカダファンの!!生き様、見せてもらったぞ!!
ということで、来たぞー!!
「ここにオカダ来たんだぁ~」
という三世は、お見せできないのが残念なほどの笑顔。オカダが来たというのはもちろんですが、自分で探し出したというのがやっぱりうれしいですよねぇ。
で、本日は天気もいいので、かなり久々ですが我々もバス釣りしてみようと思います。
オカダと同じ場所に立って釣りする・・・いいねぇいいねぇ。
しかし釣りが始まると、やっぱり好きなのかな。三世はすごい楽しそうにやってます。釣れなくても投げてれば満足のご様子。でも、これで釣れれば最高なのになぁ。
さて、関心ばかりしておれませんな。ボクもやろうっと。
伝家の宝刀、シマノのバンタムスコーピオン2000の登場です。これを見て、いやーなつかしいなぁー!!と思った人はかなりベテランのバス・アングラーですね。年代的にはオカダが3歳くらいのときに出たリールです。でもまだまだ動きますよ~。
ではやるかぁ~。
この場所は初めて来ましたが、驚きましたね。ここはとにかくバス・アングラーだらけ。バス・アングラーしか見えません。というのも、見渡すとバスのポイントが至る所にあり、条件もかなりいいからなんでしょうね。オカッパリからボートから、とにかく人が来ます。
しかし、今日は釣れている様子はなく、ボクらも釣れませんでした。でも今日の目的は大きく達成できたので大満足でした。
フェラーリを見かければ反応し、夏休みの社会の地理の宿題、白地図に都道府県を記すものでは愛知県だけ安城市まで答える。そんな三世にとって、これまでは釣り場でしかなかった霞ヶ浦も、意味のある場所となったことでしょう。
愛、屋烏に及ぶ愛(あい、おくうにおよぶあい)とは、人をこれ以上ないほど愛すると、その人が住んでいる家の屋根にいる烏までも愛するようになるという意味のことわざです。人を愛するとその人に関わるすべてのものを好きになる、愛するようになる・・・そうだよなぁ。
たとえ会えなくても、好きな人がいたところを見れるだけでも、人はうれしいものだもんなぁ。
こうやって楽しみを持ち生きていく励みにしていけば、人生、楽しい日々はずーっと続くはず。いつまでも、そうあってもらいたいな。