Quantcast
Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
Viewing all articles
Browse latest Browse all 312

流星仮面二世 北へ ~第五話~

$
0
0

どうも!!流星仮面二世です!!


さあ今回はですね、9月15日から17日にかけて行って参りました北海道遠征のお話をお送りします。


前回から2年3ヶ月ぶりの北海道・・・


流星仮面二世 北へ ~第一話~


流星仮面二世 北へ ~第二話~


流星仮面二世 北へ ~第三話~


流星仮面二世 北へ ~第四話~


紫レガさん(腕ひしぎ逆ブログそしてレガ軍団との再会やいかに。さぁー茨城県から北海道への1000キロの旅、始まりです。


というわけで北海道に参ります。が、出発当日の15日の朝、なぜか我が家は謎の停電に見舞われます。このため朝から嫁とコンセントの確認や電機製品の確認に追われますが、そのときスマホからなんとJアラートが鳴り響き・・・み、ミサイル発射だって!!


て、テレビ・・・あー電気が来てないんだった・・・急いでラジオを聞くと、ミサイルが、ほ、ほほ北海道上空を通過だと!?な、なんてこった・・・


今日は待ちに待った北海道遠征の日なのに・・・朝から暗雲が立ち込めます。しかしその後、電気が復旧しテレビを見たところ、ボクが乗る北海道便は夕方のだったこともあり予定どおり行けそう。あ~よかった。


しかし夕方、茨城空港 に着くと北海道便使用の機体が台風の為、来ていないというアナウンスが!!どうやら沖縄~茨城の便の機体を使うようなんですが、それが到着遅れという・・・今日は、なんて日だ!!


しかし、出発が1時間遅れとなった他は予定どおり出発でき・・・



遅れても行ければいいんだよ~


ミサイル、台風と続いたおかげで行けないかもと募った不安も解消され、無事に北海道の地を踏むこととなりました。


約2年ぶりの新千歳空港では前回と同じく、レガさんが車で迎えに来てくれました。レガさんはこの日は自身の仕事があった日でしたが、仕事終了後に遠いところ迎えに来てくれました。本当に感謝しかありません。


久々の再会・・・とにかく嬉しかったです。お変りもなくお元気そうで・・・しかし、前回もこうして空港で会ったわけですが、それが昨日みたいに感じます。なんか2年3ヵ月をタイムスリップしてきたような、そんな気分でした。


で、同時に前回同様に、や~っぱりレガさんを見てると、なんか思い出せそうな・・・なんか不思議な感覚になりました。古くから知ってるような、なんて表現はよくありますけどね。その古くの規模がちがうんですよ。それは大戦中なのか?それとも異世界でなのか・・・現在ではない、どこかの時間軸で一緒にいたような、本当に不思議な気持ちになります。


車に乗せていただくと、車内では高田の入場テーマ集が流れていました。が、これの曲のチョイスがとにかくすごい。プロレスから総合に至るまで、これまでの高田に関する音楽がすべて入っています。これらを聴きながら、さらに日本屈指の高田ファンのレガさんの解説が入るという贅沢さ・・・まさにプロレス・セレブ、プロレスのゴールドコースト・リゾートです。


そして続いてかかったのが別のディスクで、最初に流れてきたのがハクソー・ヒギンズのテーマでした、これ、そう前回レガさんにオリジナル版のジプシーズ・キッスはお渡ししたんですが、流れてきたのはジプシーズ・キッスに別の曲をイントロとして加えた新日オリジナル入場版。このバージョンは聞いたことないですよ!?初めてです。これは一体!?


「これ亀熊さんが作ったんですよ」


じー!?自作ぅ!?


そう、今回は流星仮面一派からの刺客である亀熊さんとも初日から合流します。その亀熊さんが自身で編集して作ったという・・・他にも、亀熊プロレス入場テーマ集にはコンガ・ザ・バーバリアンのテーマ、ビリー・ジャックのテーマ、ワイルド・サモアンに、か、海賊男のテーマまで!!80年代中盤を彩った新日本の外国人レスラーのテーマがズラリです!!


すごいのはもちろんなんですが、まず、どうやって調べるんだ?ビリー・ジャックのテーマなんて調べようないですし、調べたとして、どうやって入手したんでしょうか!?フー、世界は広い。あんな石頭がいやがるとは・・・と気分はすっかりプロレススーパースター列伝のブッチャー編の大木金太郎です。


そんな亀熊さんと落ち合うため、待ち合わせ場所に向かいます。本当は順調に合流する予定でしたが、ボクとレガさんが不慣れな空港でオリエンテーリングしてしまい、お時間遅れてしまいだいぶお待たせさせてしまいました。しかしマリアナ海溝より深いといわれる愛と心を持つ亀熊さんは、そんなボクらを優しく出迎えてくれました。


こうして車に乗り3人で話が始まりますが、ボクらがお待たせさせてしまったこともあり、その間一杯引っかけていた亀熊さんはまさに酔八仙拳のようにトークも弾み明るくて楽しくて陽気で、とにかく最高です。まず、先ほどのハクソー・ヒギンズプロレスのテーマ曲の話の製作秘話を伺います。


「あれはですね、ソフトをダウンロードして自分で繋げたんですよ。いえ、そんな、もう誰でも作れちゃうんですよハハハハ!!曲もなんとか、今はネットで探せますからねハハハハ!!ところでレガさん、チャンピオン太の映像見て、いかがでしたかね!?」


チャンピオン太!!そういえばゴールデンウィークに亀熊さんとお会いしたときもチラッと話していたあれは・・・梶原一騎原作で力道山はじめ当時の日本プロレスの所属レスラーがほとんど総出演していたという伝説のプロレスのテレビドラマでした。ボクはずっとチャンピオン太(た)だと思っていたんですが、本来はチャンピオン太(ふとし)だったのも教えてもらったんでした。


「猪木のやる死神酋長とストライプ・スネークですね~。あの映像なんですが、レガさんご覧になっていかがでしたか」


死神酋長は画像では見たことありましたが、動いている映像は見たことがありません。ストライプ・スネークに至っては画像すら、まったく見たことがありません。レガさんは亀熊さんからこの映像をいただき、先にご覧になっていたようですが、同年代のチャンピオン太を見てどう思ったのでしょうか?


「あ~いや~、以前も同じお話をしま・・・」


「あー!!そうでしたか!!ハハハハ!!いやぁ~お酒入ってて、失礼しましたハハハハ!!」


は、腹が痛いよ~・・・


それにしても、ボクら3人ともテンションが高かったです。再会の嬉しさと、やっぱり普段できないプロレス話を、なんの気を使うことなくガンガン話せることがなによりなんですね。ボクもプロレス・リミッターを解除して、さらにこんなに涙流しながら笑ったのは本当に久しぶりでした。


やがて、すすきのへ入る頃、話題は新日本プロレス黄金期の桜井康雄さんの解説と名セリフ集へと移行します。


「タイミングの取り方はフライング・クロスアタックでしたねぇ」


「中に入れて試合続行ですねぇ」


「(ボビー・リーで)間違いないですねぇ」


「猪木くんはタイミングの魔術師ですねぇ」


「ひとつねぇ・・・早かったですねぇ」


「タイミング」と「ねぇ」の大洪水からなる桜井さんの解説ですが、どんなレスラーをも批難せず、なおかつ聞いている人にもイヤな印象を与えない解説はやはり深いですね。我々の口調もみんなモノマネで桜井さんになります。レガさんが言うように、車内はまさに真夜中のハリー&レイスならぬ真夜中の康雄&桜井です。


「そうですねぇ~。で、そういえばレガさんに伺おうと思ってたんですが、チャンピオン太の映像見て、猪木の死神酋長はいかがでしたかね!?あれの感想をゼヒ、レガさんからお伺いしたくてですね」


「あ~、以前も同じお話を・・・」


「あ、ハハハハ!!いやぁ~お酒入ってて、なんかすいませんね~ハハハハ!!」


どーですかレガさん!!これが流星仮面一派からの刺客の恐ろしさですよー!!ただ、ボクは刺客により自爆にて、腹が、腹が痛いです!!


それにしても・・・個々では会っている我々ですが、同じ場所で同時に顔を合わすのはもちろん今回が初めて。しかしあの95年の10.9の新日本vsUインターの全面対抗戦の東京ドームの会場には3人とも同じ場所にいたというのは不思議でなりません。以前ネットで子供の頃に海に遊びに行き、そのときたまたま撮影した写真に将来結婚する相手が背景に写っていた、なんて人の話がありましたが・・・ブログを始め真っ先にたどり着いたレガさん。そしてマスクド・スーパースターの引退試合で声をかけてくれた亀熊さん。プロレスには本当に他のジャンルにはない世界観と繋がりを感じます。


そんな中、車は進みます。前回の北海道は初日は雨だったんですが、今回は天気がよく風景が映えます。すすきのの景色も鮮明、いやぁ~圧倒されます。



やっぱり、すすきのはすごい・・・


そんな風景を見ながら宿泊先へチェックインに向かいます。


この日、本来は前回泊まった、偶然にもかつてあの札幌中島体育センターがあった真っ正面に位置するキタホテルというところに、また泊まろうと考えていたのですが・・・なんとボクが泊まったのち閉館してしまったといいます。プロレスの神様が流星さんを最後に呼んだのでは・・・というレガさんの言葉が染みます。


というわけで前回とは別のホテルに泊まります。ここでチェックインを済ませると、レガさんが夜の軽食にゼヒ食べていただきたいものがあるので・・・と、再び車を走らせてくれました。その食べ物とは、名前を美唄焼き鳥(びばいやきとり)と言いました。


それは前回の北海道にてレガさんとジンギスカンを食べたとき、レガさんが話してくれたレガさんの出身地にある独特の焼き鳥でした。


炭鉱の全盛期でもあった昭和20~30年代、地域をはじめ、特に炭鉱夫に好まれ食されたという焼き鳥だったそうです。幼き頃からのレガさんはもちろん、炭鉱夫として生きたレガさん家の先人も食したという、今となっては伝統的な味といいます。これが現在では、地域によっては冷凍のものがコンビニでも買えるというのです。わざわざ何件か回って探してくれて、お夜食にとレガさんが持たせてくれました。こうして明日、また会いましょう!!とこの日は各々帰路につきました。


そして・・・ここからはレガさんにも亀熊さんにも、ボクが滞在していたときは話してない話が入ります。そのときは確証もありませんでしたし、謎だったんで・・・でも、落ち着いたんで書きます。


当日、朝からいろいろあったボクは部屋に行くと速攻、眠ってしまったのですが・・・


部屋に入り、まずベッドに横になります。あ~なんかもう・・・北海道到着して数時間なのに、2年3ヵ月もお会いしていなかったのにプロレスや他の話がたくさんできて・・・嬉しいなぁ、すごい充実感だなぁ~。普段の生活では考えられない充実感だ・・・ぁ・・・


ZZZ・・・


ん・・・!?あれ・・・!?ドアの向こうに田舎のヤンキー風のお兄ちゃんが立ってるぞ!?なんか言ってるようだけど、なんて言ってるんだ!?


まぁいいかぁ・・・


ZZZ・・・


あ、あれ!?6時!?あらーいつのまにか朝になってるぞ!!なんてこった、あのまま寝てしまったのか!!前日は朝からいろいろあったからなぁ~。しかしところ変われど、ちゃんと会社行くときと同じ時間に起きるんだなぁ~。


喉がすごく乾いたので水を飲み、ちょっとボ~っとしたあと我に返ると壮大な疑問が・・・


あのヤンキーのお兄ちゃんは、何だったんだ!?


あまりに眠すぎて知らないふりして寝てしまったけど、冷静に考えるとドア、オートロックなのにどうやって外から開けたんだ?しかも格好、髪型は昔マガジンでやってたカメレオンのヤザワみたいだったし、今どき白地にゴールドで絵柄が入ってるパーカーなんて着てたし・・・ものの十数秒だけど、特長あるヤツだったから印象は残ってる。が・・・


何だったの・・・?


ま、まあでも、何にもなかったし、ボクが見た夢ということにしといて、そうそう、焼き鳥ですよ。


夜食べるはずが寝てしまい食べられなかったので、早朝にいただきます。冷凍でしたが一晩で自然解凍完了し、食べ頃になってます。


この焼き鳥は一見、普通の焼き鳥に見えますが・・・



ふーむ


しかし、あけてびっくり!!これは!!先行したのは驚きです。ボクはお酒は飲まないんですが焼き鳥が好きで、いろんなとこの食べてるんですけど、こいつは焼き鳥の概念がぶっ飛んだ感じです。宮沢りえなら今この時点でぶっとび!!と口走ってしまうはず。というのも、これ・・・



おおお!!


刺してある部位がひとつひとつちがうんですよ。鶏肉は皮もあればモモもあり、かと思えば内蔵系のキンカンやレバーなどもあります。そう、鳥を余すところなく使っているんです。そして具の間には玉ねぎが丁寧に施される真心。鳥のおいしい部位が串一本に集結するその様は、まさに食べるロックフェス、食べるROCK IN JAPANの様相です。


味は・・・これはおいしいです!!


そう、うまいという表現よりおいしいが合うと思いました。そして焼き鳥を食べているというよりは、これはひとつの料理として成り立つ一品だと噛み締めましたねぇ~。年齢世代地域問わず、誰でもおいしいと感じることと思います。そして、また食べたくなる。本当においしいです。


と、あ・・・また食べたくなる?


あのヤンキーは・・・もしかして、この焼き鳥が好きだったんじゃないのか?


そう思うと、急に心に溢れるものがありました。そうだったのか・・・気づけずに申し訳なかった。今度、北海道行って、もし同じホテルに泊まることがあったら、そのときはお供えさせてもらうからな。


こうして2日目が始まります。


つづく♪



Viewing all articles
Browse latest Browse all 312

Trending Articles