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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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流星仮面二世 北へ ~第七話~

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どうも!!流星仮面二世です!!

3日目、最終日です。

この日はレガさん、亀熊さんとお昼をご一緒し、夕方に帰ります。初日から3日間、たくさんお話しし、また送迎と案内で大変お世話になったおふたりともお別れです。さみしいなぁ~・・・

この日、待ち合わせは11時。じじいになってしまったせいか、相変わらず6時頃起きてしまったので、ひとっ風呂浴びてチェックアウトしました。そして気になっていた札幌駅を物色します。前回北海道に来たときの最終日、帰路の通過点だけとなってしまった札幌駅を、よく見とこうかなと思いました。

前日も案内してもらったんですが、改めて札幌駅、駅内は大きく、おみやげ物も数多く売られています。新千歳空港から札幌へ、そしてここから各地の観光へと分岐することから人の並みは非常に多く、日本人に限らず外国人の旅行者も多く見られました。偶然にも、嫁の友達も前日より北海道に来ていたそうで、ここを通過しこの日は富良野で朝からアイスクリーム食べてるよ~なんて連絡がきました。わからないもんですね。

さて、駅物色と共に、待ち合わせまでにはまだ余裕があったので、ちょっと札幌駅について調べてみました。

この駅は1880年、明治13年の11月28日に現在の小樽市となる手宮~札幌間に開通した幌内鉄道、というのがあったんですね。その鉄道の終点として開業したのが始まりだそうで、当初の名前は札幌停車場だったそうです。

北海道初日の話で美唄焼き鳥のお話にて炭鉱のことがちらっと出ましたが、まさしくこの駅からの機関車は北海道の開拓史となった炭鉱、石炭において、手宮・札幌間の約40キロに及ぶ石炭の長距離輸送の手段として走り、歴史上重要な役割を果たしたということです。

今、こうして札幌駅に立つと・・・昼は観光や仕事、大学へと向かう人たち。そして夜はきらびやかな光の中、人々の欲望に応えたり癒したりする街になり、人が集うのが見えます。ビルに車、もちろん駅からは電車・・・しかし、そんな風景を見ていると、かつては荒野だったこの地に夢を求めてやってきて家族のために暗い中をひたすら掘っていた先人たちの姿と、そして黒いダイヤを積み走って行った機関車の姿も瞼に浮かんできます。前回は石狩川を見てイトウに夢を抱きましたが、今度、北海道来たときは、こういう歴史を調べて歩くのもいいなぁ~と、ちょっと思いました。

やがて待ち合わせの時間。合流し昼食へと向かいます。行き先は食べる北洋漁業、回るオホーツク海の呼び声も高い北海道最強といわれる"回転寿しトリトン"です。

外食するか~といえば子供たちの押しで回転寿司ばっかりな我が家は、いろんなとこで食べてます。回転寿司と一口に言っても、一皿が低価格というのが一般的なところから、回転寿司といえどネタ相応、高級趣向ながらシステム的に回ってるだけ、というのもありますよね。

トリトンはまさに後者。まだ回っているのを見てるだけですが、とにかくネタが大きいし、茨城では見かけない、見たことないネタも回っています。そんな未だ見ぬ強豪なお寿司屋で、ボクを真ん中に左側には亀熊さん、右側にはレガさんという席順です。まさに食べる軍事境界線、お寿司のパンムンジョム状態です。

食事が始まると、おふたりとも気を使ってくれて次々お寿司を取ってくれます。ありがたい上に、さすがご当地、おふたりの選んでくれるお寿司はどれもおいしく最高です。その寿司たるや・・・サーモンが赤い!!えんがわがでかい!!そしてボタンエビ!!エビだけに、まさに坂口征二の逆エビ固めのよう!!ハンパないでかさと破壊力です。加えて、これにボタンエビの卵の軍艦が付きます。言ってみればこちらは若き日の長州のウイング・ブリーカー・ホールドか!?こいつはお寿司の北米タッグだ~(それはちょっと無理があるか)

そんな中で初めて見たのが、こまいの子という謎の軍艦です。


うむ~


こまいはタラの仲間で、北海道では古くから庶民に親しまれ、特に干物として食されてきた魚だそうです。冬が旬なところから厳寒の時期は氷を割って漁をしたところからコマイ(氷下魚)またはカンカイ(寒海)と表されるそうです。

そのコマイの卵がこまいの子なんだそうです。味は、タラコとはまったくちがうし、イクラのように濃厚でもないです。かと言ってさっぱりというわけでもない・・・味は何に似てると言われても表現が難しいです。こまいの子、なんでしょうね。珍しくて、おいしかったです。

こうして・・・たくさん食べ、お店をあとにします。ここでのお代は、優しさ超重力、包容力の磁気嵐の亀熊さんがゼヒ!!と、お出してくれました。本当にありがとうございました。本当においしかったです。亀熊さん、ごちそうさまでした。

さて、お寿司屋さんをあとに、空港までの道中、レガさんが車を出してくれました。車内は前日よりさらにパワーアップした小鉄さんのお話を入れながらの3人での動く新日本プロレス上映会となりました。


やっぱり小鉄さんです

映像は85年を中心としたの新日本プロレスです。ビリー・ジャックvs高野俊二、ビリー・ジャックvs木村健悟、ビリー・ジャックvsアントニオ猪木のビリー・ジャック三昧では、ジャックの筋肉を解説する小鉄さんの

「ケツが割れてるんですよ」

ヘラクレス・ローンホークvs木戸修ではフィニッシュのスタンプ・ホールド(になってしまった、おそらくカナディアン・バックブリーカーに取ろうとしたところ上がらなかった)に

「上げないんですよ」

ジャイアント・マシン初登場となったジャイアント・マシンvs坂口征二でマスクをつけたアンドレ初登場に

「ジャイアントですよ!!」

そして各試合、古舘さんとの掛け合いでは、

古舘「山本さん、入りましたね!!」

小鉄「いや、入ってないです!!」

古舘「危ないですね!!」

小鉄「大丈夫、大丈夫!!」

と、意外と古舘さんの振りを否定しながら返していたことを発見し感極まり。でも、ふたりは険悪になるわけでもなく、公私とも仲良くていい感じでしたよね~というレガさんの言葉です。そう、毎週毎週聞いていても変な気分にならず、古舘さん、小鉄さんのやりとりが気持ちよく入ってきた、あの放送席からの言葉の数々は宝物でした。勉強になったものでした。そして、もうひとりの名解説、改めて振り返る桜井康雄さんの解説です。

かつて、桜井さんを知らない、まったく予備知識のないウチの三世が昔のプロレスをDVDで見ていたボクの隣で、

「この人は何回も「ねぇ」って言うね」

と思わず口にしたことがありました。そしてレガさんは若かりし頃、桜井さんの言葉の語尾の「ねぇ」をひと試合当たり何回言うのか数えたことがあるといいます。

桜井節で話す桜井さんの解説にはこの独特の「ねぇ」が絶対に付き物ですが、改めて解説を意識して聞くと、レスラーを絶対に悪く言わず、良いところを探してダメなところはしっかりフォローしながら解説する桜井さんがいました。まさに実況席の黄金トリオでした。

やがて映像はブルーザー・ブロディ新日初登場シーンに、そして小鉄さんのブロディの家レポートと続きます。すごい、こんな映像があったなんて・・・

YouTubeもDVDも普段あまり見れないボクにとって、この映像は当時リアルタイムで見たっきり。実に32年ぶりです。正真正銘、新日本でのテレ朝初登場のブロディ。スーツで一瞬だけ現れ、その様を古舘さんが右手に花束、左手にはチェーンと表した、あのシーンでした。究極のチラ見せですね~というレガさんと亀熊さん。そう、そうだった・・・このあと一旦引っ込んで、運命が流れて再びブロディが出てきたんだ。ブロディが新日本初登場かぁ・・・小学生が終わり、中学生になろうという時期だった。このときは父親が入院していて、大変だったなぁ・・・

急に甦った父親の記憶・・・そういえば初日からレガさんと亀熊さんに会い、サミットを経てずっと話をしていますが・・・ここで我に返ります。

気がつけば最終日まで、そうなんです。プロレスの話題はイコール新日本の話でした。各選手の試合はもちろん、選手の入場テーマに古舘さん、小鉄さん、桜井さんの言葉まで鮮明に覚えていました。それこそワールドプロレスリングを挟んだ前後の番組の話に、ワールドプロレスリングの歴代スポンサー、流れたCMまで・・・

ボクもレガさんも亀熊さんも、当時は全日本も見ていました。もちろん知識がないわけではありません。ボクは毎週欠かさず見ていましたし、亀熊さんにしたら全日本好きで詳しいくらいです。しかし全日本の話題は不思議なことにほとんど出てきませんでした。これは・・・2日目に3人とジンギスカンを食べながら話した、放送時間のタイムラグと関係しているのでは?とボクは思いました。

そう当時、ゴールデン復帰までの全日本プロレスの放送時間は、実は地域によってバラバラで・・・ボクの住んでいたとこは関東圏だったので土曜の夕方5時30分から6時30分でしたが、レガさん、亀熊さんの住んでいる地域では、それこそ平日の微妙な時間だったり、あるいは子供が見れない時間帯に放送されていたといいます。しかも放送はリアルタイムでない、リアルタイムから1、2週遅れてしまうことも多々あったというのです。

そこにいくと、そう、80年代の新日本は全国で金曜の夜8時からでした。同日同時刻の8時の時報と共に、全国で一斉にプロレスが始まったんです。微妙な時間でもなければ子供が見れない時間でもない。家族が揃って見られる時間に一斉に始まったんです。

もうすぐ始まらないかな?そうやって8時前からテレビの前で待っていた。だから関口宏の政府広報のCMも覚えてるんだ。選手が入場しコールされ、そしてCMが入る。なんだよー早く試合見せて!!って・・・だからトヨタもダイドーもせんねん灸も、シバウラトラクターもがまかつも覚えてるんだ。

古舘さんの戦う実況、小鉄さんの、小鉄さんならではの解説、桜井さんの、桜井さんならではの解説・・・そして、七夕の会がありプロレス開始時間が気になって、必死に家に帰ってきて見たレガさんの猪木vsマスクド・スーパースターの思い出や、ボクのブロディ初登場のときに感じた、いつも一緒にテレビでプロレスを見ていた父親がいなかった思い出・・・いろんなことを覚えてるんだ。テレビの前で、あの1時間は特別なものだったんだ。みんなのいろんな思い出の、アルバムだったんだと・・・思いました。

空港に着き、おみやげを買ってから少しお茶をして、いよいよ帰る時間になりました。ありがとうございます!!また会いましょう!!とボクらは固く握手をしました。搭乗者ゲートをくぐり、振り向くとレガさんと亀熊さんが手を振ってくれていました。ボクも手を上げますが・・・あれ!?

この3日間、ずっと一緒にいてくれたふたりの姿を見たこのとき、この瞬間だけふたりが、まるで小学生のような・・・野球帽を被ってランニングを着て、手には虫かごを持っているような子供の姿に見えたんです。そしてボクも・・・田んぼの中を駆けずり回って泥だらけで魚捕まえたり、怪しい虫に刺されながら山の中に入ってクワガタ捕ってたりした、あの頃の自分の姿になったような気がしました。だからこれから飛行機で帰るんじゃなくて、自転車乗って、ふたりに

「また明日ねー!!」

って帰って行くような・・・そんな気がしたんです。

だから、れーがーくん、かーめくん!!あーそーぼー!!って。ヨンペイちゃんとHちゃん家、回ろうぜ~。で、aliveくん家でゲームやろ~。ケロ子ちゃんも呼んでやろ~ぜ~。って、また遊びに行くような気がしました。

みんな、ありがとう!!また、遊びにいきます!!

☆おみやげ紹介☆


レガさん

たくさんありがとうございました。こまいの干物とホッケの燻製美味しかったです



亀熊さん

お寿司ごちそうさまでした。あと、画像には載せられませんでしたがホッケとかに味噌と鮭とイクラの糀谷漬いただしました。ありがとうございました



aliveさん

DVDありがとうございました!!タイガーBDももちろんスゴカッたぁ~です!!







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