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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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あのとき、プロレスにはグランプリがあった パート2

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さあパート1からパート2へ!!福岡スポーツセンターでの開幕からトーナメント前半戦の九州連戦を経て中盤戦、シリーズは一旦東京へ。トーナメントは2回戦へ突入です。


5月18日 東京・後楽園ホール (第8戦)

この日はトーナメント戦はなし。注目の試合はこちらです。

特別試合60分1本勝負
アンドレ・ザ・ジャイアントvsキングコング・バンディ
アンドレ(9分31秒 試合放棄)バンディ

かつての新日本マットでのアンドレvsホーガンの400キロ戦争を上回る、合計450キロにもなるふたりの試合はど迫力マッチ必至と予想され注目を集めました。

202キロと245キロのスーパー肉弾戦!!

試合開始後は予想通り、双方のパンチとチョップがただぶつかり合うだけで圧倒される肉弾戦が展開されましたが、そんな中アンドレは珍しく、ヘシ折ってやるぜ!!とばかり身ぶり手振りを交えリング上でパフォーマンスを展開。沸き上がったアンドレ・コールに合わせ小躍りまで披露するほどのテンションで試合でも果敢に攻め主導権を握ります。

そして試合が8分を過ぎた頃、アンドレの18文キックが炸裂。アンドレのキックにもんどり打つバンディ。もっともド迫力なシーンとなりましたが、その後一気に戦意喪失してしまったバンディが謎の疾走。なんと控え室に戻ってしまい、そのまま試合放棄となってしまいました。

何があったのか?途中で急にフェイドしてしまったバンディ

試合はアンドレの勝ちとなりましたが、思わぬ展開に会場には残念そうな空気になりました。しかしゴキゲンなアンドレは笑顔まで見せ、勝利宣言で腕を上げるレフリーに合わせ猪木ばりの

「ダァー!!」

を披露。その勢いでレフリーを吹き飛ばし、リングをあとにしました。これは当時ノーテレビで結果も残念でしたが、ファンとしては見たかった一戦でしたね。

続いてはジュニアの選手権です。

WWFジュニアヘビー級選手権分本勝負
ザ・コブラvsヒロ斎藤
○コブラ(16分11秒 オースイ・スープレックス・ホールド)斎藤

この3ヵ月前に大阪で同選手権試合を行っているふたり。前回は反則絡みの防衛でスッキリしなかったコブラは完全決着に奮起。一方の斎藤も王座初奪取に燃えますが、この日は空中戦をはじめコブラがチャレンジャーを押します。

ロックバンドで斎藤の親衛隊でもあるクールキャッツも応援します

斎藤も得意のジャーマン・スープレックス・ホールドを繰り出しますが、最後はコブラの初公開にして見事なオースイ・スープレックス・ホールド(タイガー・スープレックス・ホールド)で斎藤から勝利。防衛となりました。

当時、タイガーマスクの名を冠した選手以外が使うことは稀だったタイガー・スープレックスことオーストラリア式原爆固めが炸裂

今回の防衛戦はコブラの王者の貫禄が勝った完全な王座防衛となりました。それにしても初代タイガーマスクのタイガースープレックスを初めて受けたのはこの斎藤・・・コブラのそれも初めてとは、何か運命を感じますね。

そして動向が気になるマシーンです。この日マシーンは第5試合に登場しトニー・セントクレアーを8分31秒、ジャーマン・スープレックス・ホールドで一蹴しましたが、試合後またもマネージャーの若松が介入です。

しかし、いつもは相手選手にちょっかいを出しマシーンをイラつかせていましたが、今回は熊本の件が尾を引いていたのか?なんと若松がマシーンを直接襲撃するという行為に出ました。

しかし若松がマシーンをやっつけられるわけもなく、逆にラリアートで迎撃されてしまいます。

マシーンの怒りが爆発!!

マシーンはもちろん、日頃の若松の行為にモヤモヤさせられていたファンも、これには大喜び。マシーンに声援が飛びます。これまでに何度も現れては、なんとかマシーンを自軍に戻したかった若松でしたが結局これが完全に決別となり、ついに若松はマシーン軍からマシーンを追放宣言。完全に敵対することになりました。

そして迎えたこのメイン時。マシーンはこの日もリングサイドに陣取り藤波の試合を見続けます。

そのマシーンか見つめしメインは猪木、藤波vsシャープ、バックランドというカードでした。14分25秒、猪木がシャープを体固めに下していますが、調べてみたところバックランドの新日本参戦はこのシリーズが最後で、猪木とバックランドの対戦もこれ以降出てこないので、これが最後の対戦ではなかったかと思います。貴重な一戦でした。

で、試合後です。熊本での一件から、藤波がマシーンに対し、やる気があるならマスクを取ってこい!!と挑発します。これを受けリングに上がったマシーンは熊本同様またもマスクに手をかけます。今日はタオルがありません。いよいよマスクを取り素顔になるのか?

玉虫カラーのマスクが外されると、素顔が!!

いや!!

玉虫カラーのマスクの下から出てきたのは黒いマスクでした。その姿のまま、これまでリング上で声を発したことがなかったマシーンがマイクを取ります。そして、なぜマスクを脱がなければならないんだ!!と藤波に叫びます。登場以降、初めて聞くマシーンの肉声。聞きし猪木もマイクを取り、おまえは平田だ!!と名指します。どうなる?マシーン!!


5月20日 広島県立体育館 (第9戦)

戦いは中国地方へ。この日はトーナメント戦はありませんでしたが、注目の試合はこの3試合です。

特別試合60分1本勝負
アントニオ猪木vsキングコング・バンディ
○猪木(9分16秒 回転エビ固め)バンディ

こちらの特別試合は同年2月の5日、6日と愛知、大阪で賞金1万5戦ドル争奪ボディスラム・マッチからの余韻もまだ浅い、遺恨が気になる3度目のシングルでの一戦となりました。今シリーズ、バンディはトーナメント1回戦敗退。アンドレ戦では試合放棄とあまりいいところがないため汚名返上と行きたいところです。

試合は序盤から体を生かした攻撃で攻めに出たバンディが一時攻勢になりますが・・・

一矢報いるべく序盤から出たバンディだったが・・・

しかし猪木のアリキック、ナックルパートで形勢逆転を許してしまうと、バンディ必殺のボディプレスも炸裂するが攻めきれず。猪木の手の平に乗せられてしまいます。

鬼気迫る猪木の攻撃に怯んでしまったか

コーナーに串刺し、バンディが突進してくるところに猪木の風車の理論爆発。フワリと交わし一瞬の回転エビ固めで猪木が勝利となりました。バンディ、このシリーズあまりにも勝利に恵まれません。

特別試合60分1本勝負
藤波辰巳vsボブ・バックランド
藤波(13分43秒両者リングアウト)バックランド

これは先に"長すぎたショートアーム・シザース"と語り草になった前年の8月31日、ブラディファイト・シリーズの南足柄体育館での対決以来のシングルとなりました。

試合は、お話にも出ていますように藤波のショートアーム・シザース、キー・ロックが広い意味で展開を握ると予想されました。が、この日は開始10分には炸裂。そしてバックランドも長く受けず、即キー・ロック返しを見せます。

藤波vsバックランドの名シーンは序盤で訪れた

その後、バックランドは隠れ名手と言われるドロップキック、放り投げる独特のダブルアーム・スープレックスを繰り出し主導権を握ります。しかし最後は不完全燃焼な両者リングアウトで決着つかず・・・残念な結果となりました。

お互いにプロレステクニックを持ち合わせているふたり。その攻防には期待度が高く、毎回注目される両者の対決ですが、フタを開けてみると、いつもモヤモヤしてしまう結果になってしまっていたのは残念でなりません。

WWFジュニアヘビー級選手権分本勝負
ザ・コブラvsヒロ斎藤
○斎藤(15分19秒 反則勝ち)コブラ

ヘビー級がひしめく今大会での2度目のジュニア選手権です。前回はジュニアタイトルに初挑戦の試合となりましたが、完全にフォールされての敗戦。再びチャンスを与えられた斎藤は奮起します。

前回コブラの秘密兵器オースイ・スープレックスにやられた斎藤は、ならばと秘密兵器フィッシャーマンズ・スープレックスを初公開した

コブラはプランチャー、サソリ固めと組んでも飛んでも果敢。しかし場外乱戦にて痛恨のフェンスアウト。反則判定ながらヒロ斎藤がコブラから初勝利。と同時にWWFジュニアヘビー級初栄冠となりました。

初栄冠となったが・・・

しかし、この判定に納得いかない斎藤はベルトを腰に巻こうとせず。コブラもまたこの判定には納得いかず、両者遺恨を残す形となりました。


5月21日 香川県・丸亀市民体育館 (第10戦)

広島から舞台は四国へ。この日はトーナメント戦、特別試合等はありませんでしたが、セミファイナルでマスクド、バックランドvs坂口、星野というカードが組まれていました。

海外ではヒールのマスクドとベビーフェイスのバックランドがタッグを組むということはないので、これは珍しい組み合わせです。が、さらに珍しかったのがフィニッシュです。試合は14分2秒、なんとバックランドがジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールドで星野からフィニッシュしているんですね。

バックランドがこの技を使うというのは知られておらず、また日本、海外ともバックランドがこの技を使っている写真等が残っていないので、これは貴重な一戦でした。


5月22日 徳島県・徳島市立体育館 (第11戦)

四国2日目、徳島ではトーナメント2回戦、第1試合で坂口vsマードックという大一番です。

トーナメント2回戦
坂口征二vsディック・マードック
坂口(9分48秒両者リングアウト)マードック

坂口は得意のグランドを交え攻めればマードックもそれに応戦。ならばと坂口はジャンピング・ニー、アトミック・ドロップと攻めますが、突如もつれて痛恨の両者リングアウトとなってしまいました。


オーソドックスな展開だったが突然の両者リングアウトに

しかしトーナメント戦であったことから完全決着を求めレフリーが延長を要請。こうして再試合となります。

延長戦
○マードック(2分7秒首固め)坂口

マードックはここにきて得意のブレーンバスターを炸裂させ勝負に出ます。坂口はこれをなんとかカウント2で返しますが、マードックはブレーンバスター2発目の態勢。2回食らってはマズイ!!と坂口は堪えます。さすがのマードックも坂口に腰を落とされては上げれません。しかしこれはマードックの誘い水でした。ブレーンバスターの態勢、坂口が踏ん張った瞬間にコロッと一瞬のスモールパッケージ・ホールドです。

うまい!!

坂口の右腕をもまさしくパッケージしたマードックの右足のフックは妙技!!しかも・・・そうなんです。マードックはブレーンバスターは通常とちがい右腕首に掛け左腕で相手持ち上げるサウスポー型なんです。しかしこれは組み方が右でした。そう、マードックは、はじめからブレーンバスターではなくスモール・パッケージ狙っていたのです。さすがです。これによりマードックが準決勝進出となりました。

この日、特別試合はありませんでしたが、第7試合で木村vsバックランドのシングルが組まれていました。この試合で、バックランドが先日のタッグに続き11分26秒、ジャパニーズ・レッグロールクラッチホールドを決めて勝利しています。タッグ、シングル、本当に貴重なフィニッシュとなりました。


5月24日 兵庫県・神戸ワールド記念ホール (第12戦)

大会は四国から近畿地方へ。この日はトーナメント戦はありませんでしたが中盤のビッグマッチということで豪華カードが並びました。

特別試合60分1本勝負
アントニオ猪木vsアンドレ・ザ・ジャイアント
猪木(8分56秒両者リングアウト)アンドレ

74年3月15日の岡山武道館での初シングルから11年になる両者の対決。あれから数々の死闘を繰り広げてきましたが、この日はそんなふたりの戦いに異変が生じました。先日、マシーンと決別した若松が、なんとアンドレと手を組みマネージャーとして登場してきたのです。

悪のお茶の水博士の本領発揮か!?アンドレを自軍に引き込んだ若松

この前年の12月に行われた第5回MSGタッグリーグ戦では公式戦と、広島で実現した猪木・アンドレとのタッグ戦と、戦いにおいて完全に敵対していたふたりでしたが、猪木を倒すという一点で合意したのか?まさかの共闘に場内は騒然となりました。

試合は、猪木が若松に困惑させられるかと予想されましたが、猪木は冷静に、惑わされることなく試合を進めていきます。

アンドレは若松のムチで猪木を締め上げるが、猪木は冷静だった

アンドレは頸動脈クロー、18文キックで猪木を攻めますが、猪木は腕ひしぎ逆十字、延髄斬り、ストンピングでアンドレのペースを乱します。最後は猪木自身が手応え充分と語った延髄斬りでカウント2.9まで追い込みますが、リング下に逃れたアンドレを深追いしたのが痛手・・・アンドレが猪木を捕まえ場外無理心中の両者リングアウトとなってしまいました。

試合後、あと5分あれば・・・と猪木。しかしこのあと続く対アンドレに勝機を見出だし試合後は明るい表情。次に繋がる一戦となりました。

WWFインターナショナル・タッグ選手権分本勝負
藤波辰巳、木村健吾vsディック・マードック、アドリアン・アドニス
○藤波(18分7秒 リングアウト)マードック

さあこちらは、新設されたタッグタイトルです。勝った方が初代王者となります。

試合は、序盤こそいいペースだった藤波、木村に対し、スーパー・バイオレンス・コンビは中盤から藤波を捕まえ集中砲火。徹底的に藤波ひとりを攻めるという作戦に出ました。

マードックの十八番ブレーンバスターが藤波を追い込む!!

カーフ・ブランディング、エルボードロップ、合体パイルドライバーと、単体の技にツープラトンと、とにかく藤波のみを攻めます。そして場外戦、マードックはここでもブレーンバスター。これを食らってしまっては!!という一瞬、藤波は一瞬の切り返しで背後に回りマードックとアドニスと鉢合わせさせリングへ生還。絶体絶命の状態からリングアウトで逆転勝利をもぎ取りました。

九死に一生の勝利となった

これにより藤波はWWFインター、WWFインタータッグのインター2冠王となりました。しかし、この判定に納得いかないバイオレンスコンビは試合後ベルトを強奪してのアピールです。

収まりがつかないマードック、アドニス

この前年までWWFタッグ王者だっただけに引くに引けません。6月6日、仙台では再戦が決定しています。バイオレンスコンビのタイトル奪取なるか?注目です。

特別試合45分1本勝負
ペドロ・モラレスvsスーパー・ストロング・マシーン
モラレス(9分47秒 両者リングアウト)マシーン

6年ぶりの来日となりました元WWWF世界王者のラテンの魔豹ペドロ・モラレスがこの日から参戦です。持ち前のバネを生かしたダイナミックな技を得意とし、そのドロップキックは世界でも屈指の名手。それこそ、かつて馬場さんに32文ロケット砲の源流となるこの技の手解きをしたほどです。第1戦はマシーンとの異色対決。一体どんなファイトになるのか期待が膨らみました。

一方のマシーンは、対戦を迫るが実現しない藤波戦に苛立ちを隠せない状態からか・・・この日、大会開始前になんと直筆の挑戦状を直々に藤波に渡すという行為に出ます。

挑戦状を読む藤波

もはや藤波しか見えていないマシーン。この対決はどうなるのでしょうか・・・

試合は、やはりこのシリーズ心中揺れ動くマシーンはファイトに冴えがありません。藤波戦以外の戦いの意味が見えてない感じです。一方のモラレスも体型が変り、すっかりキレがなくなってしまい必殺のドロップキックも出ないまま・・・

いいところは見られないまま・・・

双方、煮えきらないまま両者リングアウトとなってしまいました。お互いにテーマなき戦いに不完全燃焼・・・どうせなら、もう少しお互いが生きる相手とのカードにしてもよかったのではないか?そんな気がしました。


5月25日 兵庫県・姫路市厚生会館 (第13戦)

兵庫連戦です。この日、本来はトーナメント2回戦のアンドレvsマシーン戦が行われる予定でしたが、相手のマシーンが姿を現さず謎の欠場。これによりアンドレが準決勝へと駒を進めました。

トーナメント2回戦
アンドレ・ザ・ジャイアントvsスーパー・ストロング・マシーン
アンドレ(不戦勝)マシーン

これによりトーナメント準決勝のひとつはディック・マードックvsアンドレ・ザ・ジャイアントに決定しました。



それにしても・・・前日、挑戦状を渡した藤波戦の要求が通らないマシーンの突然の欠場はストライキか?それとも何か別の考えがあってのものだったのでしょうか?謎のまま、トーナメントは進みます。


5月26日 鳥取県・鳥取産業体育館 (第14戦)

兵庫連戦から山陰地方へ。この日、トーナメント戦、特別試合等はありませんでしたがメインで猪木、坂口、木村vsマードック、バンディ、アンドレというカードが組まれました。アンドレとバンディがタッグを組んだというのは珍しいですね。試合は11分52秒、猪木がバンディに反則勝ちを収めています。


5月27日 静岡県・静岡産業館 (第15戦)

山陰から東海地方へ。トーナメント2回戦第3試合、藤波は暴走狼アドリアン・アドニスを迎え撃ちます。

トーナメント2回戦
藤波辰巳vsアドリアン・アドニス
○藤波(16分22秒 逆さ押さえ込み)アドニス

トーナメントを優勝し念願の猪木戦実現へと藤波は気合い十分でしたが、試合早々自身が仕掛けたアームホイップで右肩を痛めてしまうというアクシデント。実は同年2月に行われたハルク・ホーガンとの2連戦で痛めて以来、右肩に爆弾を抱えていた状態だった藤波は先の神戸ワールド記念ホールでのWWFインターナショナルタッグ戦でケガを再発させてしまっていました。その箇所がまた、痛んでしまったのです。この藤波のそのダメージを察したアドニスはチャンスとばかり早々から攻めに出ます。

藤波の異変を察知したアドニスは攻撃一辺倒で勝負にかかる

しかし藤波は痛みをこらえながら耐えに耐えスキを狙っていました。アドニスの攻撃の途切れし一瞬を見逃さず・・・

一瞬の逆さ押さえ込み!!

これで勝利し準決勝進出となりました。対戦相手は2回戦敗退の坂口、マシーン、アドニスによる敗者復活戦の勝者になります。さあ相手は誰になるでしょうか?


5月28日 静岡県・浜松市体育館 (第16戦)

静岡連戦です。この日はトーナメント戦、特別試合等はありませんでしたが、気になったのはセミファイナルで行われたアンドレ、バンディvs坂口、高野というカードでした。

こちらは26日の鳥取大会のように6人タッグではなく、アンドレとバンディが純粋にタッグ組んでます。両者がWWFにいたときは、お互いベビーフェイスとヒールで、対決も多かったしたのでタッグを組むことはまずありませんでした。可能性としては87年にアンドレがヒールになり、加えてバンディが退団する88年までの1年間ですか、資料がないんでこれはハッキリわかりません。ご存じの方いらっしゃいましたら教えてください。試合は4分22秒、バンディが高野を体固めに下しています。


5月29日 神奈川県・相模原市総合体育館 (第17戦)

大会は関東に戻ります。この日は当初は2回戦敗退である坂口、マシーン、アドニスでの総当たり戦で敗者復活戦が行われる予定でしたがマシーンがこれを突然の放棄。これに勝って敗者復活となれば念願の藤波戦実現となったのですが・・・一体マシーンの思惑は何なのでしょうか?

とにかく、これにより坂口とアドニスの勝者が敗者復活となり藤波と準決勝を行うことになりました。

トーナメント敗者復活戦
坂口征二vsアドリアン・アドニス
○坂口(9分29秒 リングアウト)アドニス

このチャンスをものにし、なんとか準決勝に進みたい坂口は大健闘。


アドニスを下し敗者復活に進みたい坂口は気合い十分で攻める

アドニスは今シリーズから場外で本部席の机をコーナーに立てて相手にぶつけるという攻撃を得意技として多用。しかしこの日は坂口に逆に机にたたきつけられ、最後は鉄柱に強打されリングアウト負けとなりました。これにより藤波辰巳vs坂口征二が準決勝のふたつめとなりました。


海外でのネームも高く新日本来日外国人レスラーの中心的存在のマードックとアンドレの対決。そして3年ぶりに行われることになった藤波vs坂口の同門師弟対決。前回は両者リングアウトの痛み分けとなりましたが、今回はどうなるでしょうか?

パート3へ続きます。

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