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Channel: 団塊Jrのプロレスファン列伝
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さぁ、プロレスだ!!

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どうも!!流星仮面二世です!!

遅くなってしまいましたが、みなさん!!新年あけましておめでとうございます!!本年もよろしくお願いいたします!!

さぁ、というわけで今年も一発目はこちら!!

「バンドリ! ガールズバンドパーティ! presents WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム」

でございます!!

今回は息子の三世と、お馴染みになりました平成のレネ・グレイこと81くんとの観戦です。そして席は別ですが幼馴染の流星仮面2号が、なんと今回、最近プロレスに目覚めたという小学2年生の双子のご子息と観戦というですね、うれしい話でございますよ。これは後々楽しみですね。

というわけで並びます。が、まずですね、人!!

これ

これですよ

ものすごいですね~!!ドーム観戦復帰して6年目ですが、今年は一番ですね~!!って毎年言ってる気がしますが、まあ本当に、こりゃすごいです。

で、この人波をちょっと観察してたんですが、もちろんですね、おなじみになりましたロスインゴグッズに身を包んだ若い男女のファン、お子さん連れた家族は多いんですが、今回、目についたのはボクなんかより10歳15歳は上の、まぁ小太り体型から床屋何年行ってないの?って感じの人から、ごく普通の方から老紳士的な方まで、いい歳のオヤジさんらなんですよ。この年代が仲間同士とか、あるいは単独で来ていて、で、ロスインゴとかバレットクラブ着ているんですよ。これは驚きましたね。あれですよね、昔からのファンだと、プロレス観戦には行ってもですね、心理的にここまでグッズ身に付けるってしないと思うんですよ。だからこれ近年プロレス好きになったオヤジさんらじゃないかなと思うんですよね。この新日本の浸透力、毎年本当に恐れ入りますね~。

浸透力を物語る場内。すごい入りです

さて、まずは第0試合です。

第0試合 NEVER無差別級6人タッグ王座 ナンバーワン・コンデンダー・ガントレットマッチ

田口隆祐、真壁刀義、矢野通 
ジェフ・コブ、デビッド・フィンレー、永田裕志
チャッキーT、バレッタ、後藤洋央紀
デイビーボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー、鈴木みのる

毎年恒例の第0試合、今回は毎年やってましたニュージャパンランボーがなくなりこのカードに。ぶっちゃけ入場のテーマ曲イントロ当てを楽しみにしていたのでちょっと残念です。

試合は、初っぱなから豪華メンバーになりましたが、気になったのはジェフ・コブですね。昨年のタッグリーグ、水戸でも見ましたが、試合見てる限り、もて余してる気がしますね。まだ半分くらいしか力を出してない、発揮できてないと感じました。このレスラーに必要なのは対戦相手ですね。ジェフを追い込み力を引き出せるレスラーや、いい勝負できるライバルですね。そういう相手に出会って、もうちょっとだけ貪欲にファイトすれば、このレスラーは日本でもアメリカでもトップ張れると思いました。今のままではもったいない。もう一歩、出ましょう!!

というわけで第0試合終了後、数十分の間を置き本戦開始となりましたが、試合開始の17時になると、今回は昨年1年のダイジェスト映像もザ・スコアーも対戦カード発表しながらの映像もなく、いきなりにしてシンプルに始まりました。それでは本戦です。

第1試合 60分1本勝負 NEVER無差別級選手権試合
飯伏幸太vsウィル・オスプレイ

ボクの隣の席に座ったお姉さんは、全身ゴールデンラバーズ仕様で飯伏の大ファン。入場はもちろん大歓声。試合は、攻められれば祈りながら見つめ、飯伏が華麗な技を決めれば歓喜を上げます。しかしオスプレイの技が見事に決まれば拍手を送り・・・試合後、担架で運ばれる飯伏には涙。でもオスプレイへの称賛の拍手も忘れません。そうなのかぁ~。これはプロレスの見方、学ばさせてもらいましたね。今の人気、この動員数の源を見た気がしました。

しかしながら試合、内容は終始大技合戦で、ボクはどうかなと感じるところもありました。隣のお姉さんのようにずっとハラハラドキドキ、でもわかりやすく楽しい。そして、またこの対決を見たくなる気持ちになる戦いでしたよ。でも大技の数よりたった一発が活きる、フィニッシュまでの組み立て・・・これも大事なんじゃないかなぁ?と思いました。魅せるって飛ぶ、回るだけじゃないですよね。小さなテクニックの応酬や駆け引きがあって、やり合うから最後の一発が光るわけですよね。ケガが多い現在の新日本。今後はそういうの、重要になってくるんじゃないですかねぇ・・・

第2試合 60分1本勝負 IWGPジュニアタッグ選手権試合 3WAYマッチ
金丸義信、エル・デスペラードvsSHO、YOHvs鷹木信悟、BUSHI

こちらはボクの後ろの席に陣取った若者四人衆が試合に共鳴していて、技を出すたび「鷹木、パワー圧倒的すぎますよ!!」「SHO、YOH動くなぁ!!」「金丸とデスペはなにやってるんだ!!」とアツく言葉を掛け合っていて、その反応がとにかく純粋に心から出てきた言葉で、なるほど、そうなんだなぁと感心してしまいました。ここで何度か言ってますがボクは3WAYが嫌いなんです。しかし、こうして何も考えず素直に純粋にアツく見るということが本来大事なことって、なんか忘れてたものを思い出させてもらったような気分でした。隣のお姉さんと四人衆、いいぞ~。ありがとう。

第3試合 60分1本勝負 ブリティッシュヘビー級選手権試合
石井智宏vsザック・セイバーJr.

さて、ここで同行しました平成のレネ・グレイこと81くん

「石井だぁぁ~」

とスイッチが入ります。って、キミは石井ファンだったのかぁ!?中2で石井ファン、渋いなぁ・・・

そんな81くんは親友の三世と部活も一緒、柔道部なんでボクもよく一緒に練習するんですが、いわゆる闘志を内に秘めるタイプなんですね。なので普段も練習中も試合も、あまり声を出さないんですよ。そんな彼が石井のチャンスになると

「石井○○らぁ~」

「石井○○らぁ~」

と何か口走るんですね。相変わらず声が小さいのでなんだかわからないんですが・・・普段物静かな彼が石井を必死に応援してることは確かなんですけど、らぁ~?って一体!?そこで三世が81くんに一言。

「あ~イシイドリラーはめったにやらないからなぁ」

な、なんだ、イシイドリラーって言ってたのか・・・おれぁいよいよザ・シークみたいにお祈りしながら応援してるのかと思っちゃったよ。しかし81くん渾身の応援に待望のイシイドリラーは出ず試合は石井の負け。これは81くん、ヘコんでるかなぁ~と見ると意外と普通じゃないか。

「あ~・・・ショックだぁ・・・」

ああ、やっぱりヘコんでたのね。無表情でわかんなかった・・・

第4試合 60分1本勝負 IWGPタッグ選手権試合 3WAYマッチ
タンガ・ロア、タマ・トンガvsSANADA、“キング・オブ・ダークネス”EVILvsニック・ジャクソン、マット・ジャクソン

これはSANADAが抜きん出てよかったですね。3WAYとかタッグとかを超越したもの"人の記憶に残る"というプロレスラーとして大事な点が見事成されていました。もうビッグマッチはタッグじゃもったいない。SANADAはシングル組んだ方がいいと思います。オカダやジェイ・ホワイトのライバルとして、いいんじゃないですかね?

第5試合 60分1本勝負 IWGP USヘビー級選手権試合
Codyvsジュース・ロビンソン

これは両者とも試合巧者ですし、アメリカンのベビーとヒールの攻防がじっくり見れる~と楽しみにしていた試合でした。コーディとブランディ・ローデスがうまいですね~。いい味出してました。ブランディ退場後は、試合はお互いの得意技で駆け引きするという・・・表情や動きで魅せるプロレスがよかったですね。でも、ボクはおもしろくて楽しめたんですが、会場は終始おとなしめでした。やっぱり今の新日本じゃこのスタイルはウケないのかなぁ?

第6試合 60分1本勝負 IWGPジュニアヘビー級選手権試合
KUSHIDAvs石森太二

我が家でお馴染みカレールー石森です。いやぁ動き、いいですね!!本人、体の重さ感じてないんじゃないかって思ってしまうような動きが多々あって見応えありました。しかしジュニア同士の対決にして第1試合のように大技や飛び技じゃないんですよね。動き、なんですよ。ここがよかったですね。石森、そしてヒロムに新しいジュニア引っ張ってってもらいたいですね。

第7試合 60分1本勝負 スペシャルシングルマッチ
オカダ・カズチカvsジェイ・ホワイト

さぁ満を持して三世がスイッチオン。いつもながらのオカダ完全武装でスキはまったくありません。そして入場。迎えると会場の空気が一辺します。ガウンに、久々のカネの雨!!そしてテーマ曲がアレンジなしに戻っていて大興奮!!と、思いきや・・・三世曰く、曲は一緒ですが以前のとはちょっとバックミュージックのアレンジがちがうそうです。そ、そうなんですか。よくわかるなぁ・・・

そしてリングイン。ガウンを脱ぐと下半身には後藤を思わせるようなヒラヒラが・・・まさかこのまま?三世の表情が不安に曇ります。しかし次の瞬間、ヒラヒラは外されオカダの下半身が露になると

「うだぁぁぁー!!」

三世の咆哮が!!しかし三世ばかりでなく、これには会場全体がどよめきます。これはすごい・・・入場テーマ、そしてコスチュームがショートに戻って、この騒ぎとは!!

試合はジェイ。昨年のG1のときも書きましたが、本当にうまくなりましたね。このブーイングはもちろん、ブーイングしてないファンも心からイラ立つわけですね。完全に会場を支配する、いいヒールになりましたね~。そんなジェイにオカダは珍しくアグレッシブに攻めます。動きかまとにかくいいですね。しかし・・・

「これは、あんまりよくない傾向なんだよ・・・」

という三世の言葉。そうなの?勝ちそうだけどなぁ?と見ていると、なんと逆転され敗れてしまいました。なんか、ああいう攻めするときのオカダはよくないらしいです。キミ、ホントにすごいな・・・

しかし三世はいつもよりヘコんでいませんでした。

「負けはもちろん残念だけど、今日はカッコよすぎたから、最高。よかった~」

うむむ、すごい・・・元に戻ったオカダの姿は勝敗をも凌駕してしまったか。この日、深夜の0時半頃に家に帰ってきましたが、帰宅した三世は、それから入場だけをテレビで3回見てから寝、そして以後、冬休みが終わった現在でも毎日入場だけを繰り返し見ているという・・・ホント、いい子に育ったわ~。

それにしてもです。いつか三世が言っていました。ケニーがベストバウトマシーンと言われるが、あれはオカダがうまいからベストバウトになるんだよと。そうだよなぁ・・・いやぁ、その通りだと思う。今日のこと、ベストバウトのこと。三世がファンで、ボクがその親だから言うわけではありません。率直に、やっぱりオカダじゃないのかなぁ?入場、コスチューム。レスラーとして華があるし、相手の力を引き出すというプロレスがうまい。若いが貫禄もある。この日、見てしみじみ思った。チャンピオンであるべきじゃないか?新日本はオカダを軸にするべきじゃないかなぁ・・・

第8試合 60分1本勝負 
ダブルメインイベントⅠ IWGPインターコンチネンタル選手権試合
クリス・ジェリコvs内藤哲也

内藤の入場、相変わらずすごい歓声です。対するジェリコは、昨年ほどの外国人のファンの応援がない、というか・・・今年も外国人のファン見えますけど、外国人自体が昨年に比べると少ない?いや、これが通常で、昨年が異常だったんでしょうね~。今回はY2Jコール、あまり聞こえませんでしたね。

試合は、いやぁ~ジェリコの攻めはまったく妥協がないですよね。竹刀の反則なんて久しぶりに見ましたが、これがまた遠慮なくてよかったですね~。しかし反則ばかりでなく、技も効きますね。年に何回かしか試合してないはずなのに技のポイントがずれないし、スタミナ、脅威ですねこれは。で、そこにきて内藤、受けっぷりがいいし攻めはもちろんハードなんですよ。前回もそうでしたが、このふたりの試合のバチバチ感ですね~。現在の新日本にはない、いい試合でした。

第9試合 60分1本勝負 
ダブルメインイベントⅡ IWGPヘビー級選手権試合
ケニー・オメガvs棚橋弘至

昨年の10月の両国国技館で試合後「ここは新日本だ」という棚橋の発言から、この試合はイデオロギー闘争という言葉で表されていました。

確かにあの両国、会場でメインを見ていたボクも何かが胸につかえるモヤモヤとした試合を見せられたあと、試合後に現れた棚橋のマイクに救われた気持ちになったのは事実です。そんなシーンを映した棚橋のプロレスとケニーのプロレス。ふたりのスタイルと今後。そのあたりのぶつかり合いが今回イデオロギーという言葉で表されたのだと思いました。

しかし正直な気持ちを言わせてもらうと・・・この試合に関し、棚橋はケニーに対し"食傷気味"という言葉を使いました。さすが棚橋、弁が立つ。それはケニーに対して本当に的を得ている表現とボクは思いました。でも同時に、その言葉は棚橋にとっては自縄自縛(じじょうじばく)、自傷行為になってしまったでのではないか?とも思いました。だからボクはこの対決は従来言われていたようなプロレスの姿勢、スタイルを巡るイデオロギー闘争ではなく"食傷のイデオロギー闘争"だと思いました。

食傷のイデオロギー。そうそれは、寿司屋の息子は毎日寿司が食べれていいなぁ。ケーキ屋の家庭は毎日ケーキ食べれていいなぁ~。という感情。でも、そんな毎日寿司食べてても、うまいって思えるのかな?誕生日やクリスマスにも、わざわざケーキを食べるのかな?という、ある種のアンビバレンスと似たもの・・・ケニーと棚橋のプロレスなのではないか?と・・・これがファンにとって、はたしてどう映るのだろうか?と・・・

試合は、応酬される技、極限のぶつかり合いとなり、まさしく"食傷の極み"になりました。毎日食べてても、やっぱり親父の寿司はうまい!!特別な日のケーキは、いつものとちがってうまいんだ!!というプロレスでした。そしてその味は、棚橋の方がちょっと上に感じました。前にも言いましたがボクは棚橋のプロレスは好きではありません。でも、この食傷の極みの中では負けてほしくない・・・見てるとなんだか応援したくなるんです。それが親父の寿司や特別な日のケーキの旨み、棚橋のプロレスなんだろうか・・・わからない。でも、とにかく負けてほしくない。ハイフライフロー前のロープ越えはやっと。スリングブレードは高さもなく足がもたれる。しかし今の状態で出来る限りのことをやる・・・自分と年齢も近いからか?その度にグッとくる。がんばってくれ!!

そして訪れた決着。棚橋が勝った。しかし勝敗ではありませんでした。試合開始から最後まで続く棚橋への止まない声援が、真のイデオロギーのその答えだったのかなと・・・感じました。ケニーにはけしてない、この人の感情を動かす力こそが棚橋のプロレスだったのかもしれないなぁ・・・そんな気持ちになりました。

今回、棚橋はチャンピオンになりました。この日、このときはよかったと思いました。でも、ふと現実を考えると、これでいいんだろうか?とも思えました。棚橋の試合、スタイルは、少なくともボクが棚橋の試合見始めたときから変わっていません。試合の組み立ても技も同じです。でも、同じにして同じパフォーマンスはできなくなりつつあります。年齢、そしてコンディション・・・気持ちだけではどうしようもないことがあります。そんな中をチャンピオンとして、どう戦っていくのだろうか?何を見せてくれるんだろうか?様々な感情が芽生えるのでした。

さて、初めて新日本プロレスが1.4東京ドームを行った平成4年の超戦士in闘強導夢。思えば、この記念すべき平成の最初の1.4がボクの東京ドーム初観戦の日でした。あれから27年。月日は流れ今回が平成最後の1.4東京ドームとなりました。最初と最後・・・この記念すべき日に観戦することができたのは、プロレスの火が消えることなく続いてきたからに他なりません。プロレスに感謝しつつ、次の時代へ希望を込めて、心から、プロレスありがとう!!と言いたいです。新しい時代も、よろしく頼むぜプロレス!!

最後までありがとうございました。

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