どうも！！流星仮面二世です。
世は連休ですが、訃報が・・・ありましたね。
野生のダンプガイ、阿修羅・原が4月28日に亡くなりました。68歳ですか・・・
原は日本人として初めて世界選抜のメンバーに選ばれた輝かしい経歴を引っ提げ77年に国際プロレスへ入門しました。
入門記者会見での原
79年5月にはミレ・ツルノを破りＷＷＵ世界ジュニア・ヘビー級タイトルを奪取。あのダイナマイト・キッドとも防衛戦を行うなど活躍しました。
タイトル奪取後、ツルノの健闘をたたえる原
80年4月には新日本プロレスにも登場し藤波の持つＷＷＦジュニア・ヘビー級タイトルへ挑戦もしています（この模様は紫レガさん が過去に記事にされています。ドラゴン・ザ・トップアスリート ぜひご覧ください）
その後、団体が崩壊すると全日本プロレスへ参戦、所属選手となります。
全日本登場当時の原
最強タッグ出場や、アジアタッグ王座にも君臨しましたが、あまり目立つことなく84年に一旦姿を消します。しかし85年4月、山形で行われた長州と石川のシングル戦に突然乱入、長州を襲い全日本へ再び登場するようになりました。
私服で乱入した原
このときは一躍注目され、のちの乱入や試合で原が打つ、ちょっと相手の斜め前から当たっていくヒットマン・ラリアートが衝撃的でたまりませんでしたね。でも、だんだんと国際血盟軍とひとくくりにされてしまうなど、目立たなくなっていってしまいました。
しかし87年、言ってみれば一番の転機、ですね。天龍と天龍同盟を結成します。このときが・・・ボクは一番、原のよかった時代ではないかな？と思いますねぇ・・・サンドイッチ・延髄にサンドイッチ・ラリアート。連携もよかったですねぇ・・・
男の戦い、って感じでしたよね
その後、紆余曲折ありましたがＳＷＳ、ＷＡＲで活躍し、のち94年に現役を引退。故郷に戻り高校などでラグビーはじめスポーツでの指導者を務めていたそうです。しかし2年ほど前から闘病生活をしていたそうで・・・残念でなりません。
もうひとつ・・・ＡＷＡの帝王バーン・ガニアです。4月27日に亡くなったようです。
ガニアは以前ここでもご紹介しましたが、大学時代にレスリングでＮＣＡＡのタイトルを2度獲得し48年にはロンドン・オリンピックに出場。この実績を引っ提げ49年にプロレスラーとしてデビューします。日本へは70年に国際プロレスへ初来日。長く来日が期待されていた大物としてついにやってきた、まさに待望の来日だったようです。
初来日時。吉原社長と
このとき、ＡＷＡ世界ヘビー級選手権をストロング小林と2度行いましたがどちらも防衛しています。
ガニアの腕を取る小林
また74年11月には ビル・ロビンソンと蔵前で外人同士によるＡＷＡ世界ヘビー級選手権も実現しています。
結果は引き分けだったロビンソンとガニア・・・興味深々なカードですね
その後、76年にジャンボ鶴田の試練の十番勝負の第一戦目の相手として来日。全日本プロレス初登場となりました。
試練の十番勝負にて、ガニアの必殺スリーパー・ホールドの洗礼を受ける鶴田
81年1月には馬場さんの3000試合連続出場記念の相手として来日。馬場さんとは最初で最後の対決にしてＡＷＡ、ＰＷＦのダブル・タイトル戦を行い引き分けています。この試合は見たことあるのですが、なにが驚いたかって、ガニアの連続ドロップキックですね。
このとき55歳ですよ！？
とにかく連続して打つのがすごい。画像だとわかりずらいですが、打点も高く馬場さんに十分届いていました。試合も動きがよくて、とにかく年齢を感じさせない動きでしたね。
結局、選手としてはこれが最後の来日となり、同年5月に引退。以後、プロモーターとして手腕を振るいますが・・・91年にＡＷＡは団体存続できなくなり崩壊。ガニア自身も93年に自己破産となり、プロレスから身を引く形となってしまいました。89歳とのことですが、晩年は認知症で養護施設で生活し、同施設の利用者をボディスラムで投げてしまったなどの話も出ましたが・・・最後は娘のところで世話になっていたようです。
年が経つにつれ、こういったニュースが多くなってしまうのは仕方がないのかもしれませんが、残念で寂しいです。国際、全日本で活躍したふたり・・・心よりのご冥福をお祈りいたします。